探偵物の漫画といえば何が思い浮かびますか?
名探偵コナン? 金田一少年の事件簿?
どっちも私は好きですが今回は魔人探偵脳噛ネウロをご紹介させていただきます。
先ほど述べた作品は共に探偵の主人公と寄り添うワトソンくんの役割を異性の幼馴染が担います。推理+恋愛が絡み合い、より読者を引き込んでいくのに対し、本作ネウロは異性である事は変わりないのですが、推理+主従関係と言う特殊な構造になっております。
圧倒的な力を持つ魔界の住人と女子高生。
この二点だけでも歪な構造の作品であるのにも拘わらず、戦う犯罪者たち、脇役、モブの至るキャラクター全てが歪なんです!
そんな信じられないバランスの作品。
抽象画の様な絵柄や信じられない荒唐無稽なストーリー。個性的で魅力的なキャラクター。謎を食料として生きる魔人ネウロと表向き探偵として事件を解決していく弥子ちゃん。魔力でおさげだけなのに意思を持ってしまった、あかねちゃん。裏の世界で生きてきたのにただのパシリになってしまった吾代。こんな主要人物達と偏った異常な思考を持った犯人達。そんな中に時折見せる魔人であるネウロの本音に私たち人間の本質を突かれている様でハッとさせられます。終わりがまた気持ちがいい! 何度も読み返したくなる作品。
『魔人探偵脳噛ネウロ』 松井 優征/集英社
まんなみず名言チョイス
この「謎」は。。。我が輩の舌の上だ。
モデル。あくまでもにわかだと言い張る24歳漫画・ゲーム好き。上京半年にして最近やっと漫喫マンボーの歌が歌えるようになりました!独断と偏見にまみれた私の一部をどうぞご賞味あれ、、、