2023.05.22

ロマンを中に詰め込んで。アイコンバッグと見る夢

目まぐるしく流行が移り変わる時代、スタイルのある大人が手にしたいのは普遍的な輝きを放つバッグ。時を超え、メゾンの美学が息づくタイムレスなアイテムの数々は、私たちの心を惹きつけてやまない。10年後も20年後も愛したい、新たな名品と未来を描こう。

ここではSPUR7月号から一部の内容をいち早くお届け!

【ディオール】「レディ ディオール」バッグ

【ディオール】「レディ ディオール」バッグ
「レディ ディオール」バッグ〈H12×W22×D6〉¥630,000/クリスチャン ディオール(ディオール)

クリスチャン・ディオールがビジョンとして掲げる、"エレガンス"と"美"を体現した「レディ ディオール」ライン。1995年にパリを訪れたダイアナ元妃のために特別に作られたもので、すっきりとした端正なシルエットはまさに気品あふれるプリンセスの姿そのもの。2022年、マリア・グラツィア・キウリにより、現代的な横長シェイプにデザインされた新型フォルムが仲間入りした。スモールサイズは、スマートフォンもぴったり収まる、小ぶりで上品なフォルム。フォーマルにもデイリーシーンにも使いやすい。

【フェンディ】「バゲット」バッグ

【フェンディ】「バゲット」バッグ
「バゲット」バッグ〈H15×W27×D6〉¥440,000/フェンディ ジャパン(フェンディ)

短いストラップをつかむと、まるで「バゲット」を小脇に抱えているかのような、軽やかで洒落たシルエットがアイコニック。1997年にシルヴィア・フェンディがデザインして以来、メゾンを代表するアイテムだ。長いストラップを肩にかければ、エレガントなショルダーバッグにも様変わり。洗練された遊び心と使いやすさは、25年以上たった今でも、現代を生きる女性の心をとらえて離さない。柔らかな漆黒のレザーにゴールドがきらめく色合いは、自信に満ちあふれて大胆な、フェンディの女性像そのもの。颯爽と持って街を闊歩したい。

【グッチ】「グッチ バンブー 1947」バッグ

【グッチ】「グッチ バンブー 1947」バッグ
「グッチ バンブー 1947」バッグ〈H12×W17×D7.5〉¥451,000/グッチ ジャパン(グッチ)

グッチの歴史に名を残す「バンブーバッグ」。1947年、物資のない時代にハンドルに用いたのが、磨かれた竹。上質な光沢と、自然な風合いがユニークな存在感を醸し出す。2022年に、コンテンポラリーなアプローチで再解釈されたのが「グッチ バンブー 1947」。ベーシックかつプレイフルなミニサイズで、2色のウェブ ストライプのストラップをつけて生まれ変わった。鮮やかな色合いのレザーと、時を経るごとに深みを増すような美しい艶も特徴。クラシックながら遊びに満ちたデザインは、装いに個性を与えてくれる。

【バレンシアガ】「ネオ クラシック ミニ トップハンドルバッグ」

【バレンシアガ】「ネオ クラシック ミニ トップハンドルバッグ」
「ネオ クラシック ミニ トップハンドルバッグ」〈H13×W22×D9.5〉¥232,100/バレンシアガ クライアントサービス(バレンシアガ)

2000年代を代表するアイコンとなった「バレンシアガ クラシック」。20周年を迎えアップデートしたのが「ネオ クラシック」ラインだ。トップハンドルやジップライン、タッセルといった象徴的なディテールは残しながら、エッジの際立つ現代的なシェイプで蘇った。ミニサイズは、十分な収納力を保ちながらも、コンパクトでモダンな佇まい。深みあるグレーは、大人にこそ似合う風格だ。バレンシアガらしい構築的な美しさを、手もとからまといたい。

【サンローラン】「カサンドラ」トップハンドルバッグ

【サンローラン】「カサンドラ」トップハンドルバッグ
「カサンドラ」トップハンドルバッグ〈H20×W16×D7.5〉¥324,500/サンローラン クライアントサービス(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ)

直線と曲線が美しく調和する"YSL"のロゴが中央に輝く「カサンドラ」バッグ。1961年にロゴのデザインを担当したグラフィックデザイナー、アドルフ・ムーロン・カッサンドルの名を冠している。直線的でミニマルなレタリングは、サンローランの感性を表すブランドアイコン。それをバッグの開閉金具にあしらうことで、シンボリックな名作が誕生した。今夏は、ざっくりとした編み目が夏らしいラフィア素材で登場。カジュアルな雰囲気もまといつつ、クラス感も演出する。

【プラダ】「プラダ ガレリア」バッグ

【プラダ】「プラダ ガレリア」バッグ
「プラダ ガレリア」バッグ〈H14×W20×D9.5〉¥423,500(予定価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ)

2007年、職人技の伝統を守りながら、新たなシグネチャーとして誕生した「プラダ ガレリア」。1913年に創業者のマリオ・プラダがオープンしたストアの所在地から名付けられた。厳格なエレガンスを感じるフォルムは、クラシックなスタイルを受け継ぎながらも、21世紀らしい感性と見事に融合。3つのコンパートメントに分かれ、収納にも優れている。シーズンごとに、色や装飾を変化させているが、この春夏は目を見張るように鮮やかなオレンジ色が登場。夏の装いをドラマティックに魅せる。

【セリーヌ】「トリオンフ」チェーンショルダーバッグ

【セリーヌ】「トリオンフ」チェーンショルダーバッグ
「トリオンフ」チェーンショルダーバッグ〈H10.5×W20.5×D4〉¥407,000(予定価格)/セリーヌ ジャパン(セリーヌ バイ エディ・スリマン)

1972年、創業者のセリーヌ・ヴィピアナがメゾンの象徴として取り入れた「トリオンフ」は、凱旋門を囲む鎖にインスパイアされたもの。70年代の自由なスピリットとエレガンス薫るモチーフを、2019年にエディ・スリマンが再解釈して復活させた。クラシックなショルダーバッグの中央にメタリックなバックルとしてあしらい、ロックでエッジのきいたムードを放っている。今季はやわらかなパステルカラーがラインナップ。ペールトーンの色合いは、大人の軽やかさを表現する。

【ドルチェ&ガッバーナ】バッグ「シシリー」

【ドルチェ&ガッバーナ】バッグ「シシリー」
バッグ「シシリー」〈H13×W19×D6〉¥224,400/ドルチェ&ガッバーナ ジャパン(ドルチェ&ガッバーナ)

シチリアの歴史や女性像をテーマに掲げるドルチェ&ガッバーナ。その地の女性が持つ鞄にインスピレーションを得たアイコンバッグ「シシリー」は、ブランドのアイデンティティを象徴するアイテムだ。今季は、ミューズであるキム・カーダシアンがキュレーターに。ブランドのDNAを再解釈し、丸みのあるシルエットと淡い色合いでフェミニンなムードも表現した。新たに登場した「シシリー」もコレクションを反映し、ニュートラルなヌーディベージュ。マイクロサイズながら、ディーヴァのごとく風格を放っている。

続きはSPUR7月号でチェック!

FEATURE