SPUR 2015年12月号

COVER STORY

ビッグ・サーのファッションストーリーとリンクした今回のカバー。モデルは、過去2回来日もしたことのあるケリー・ミッテンドルフです。NYの大学でフレンチイングリッシュに関する言語学を学ぶという彼女。撮影時に、ジャック・ケルアックの『ビッグ・サーの夏』を小道具に渡したら、ずっと読み耽っていたり、と今回のイメージにぴったりの知的な女性でした。
 

PHOTOGRAPHY:Nick Hudson
STYLING:Tomoko Iijima
HAIR&MAKE-UP:Ingeborg using Nars cosmetics and Alterna haircare
MODEL:Kelly Mittendorf
CORDINATION:Yasuyo Hibino

ビッグ・サーという場所をご存知でしょうか？　サンフランシスコとLAの間、海岸線沿いに広がるこのエリアは、作家やアーティストなどを魅了した不思議な場所。このカルチャー欲と冒険心を満たす特別な場所で、シーズン深まるこの時期、ファッション撮影を刊行しました。スタイリングの気分は 70s。知性と冒険心を供えた現代版ヒッピーのスタイルをお楽しみください。

今を生きるモードラバーの心に永遠に咲き続けているのは、90年代に隆盛を極めたグランジ・ファッションへの憧憬。それを、子どもっぽくなく、モダンに気高くまとうなら？　SPURはこの特集で、その解を提示します。廃墟を買い取って気ままに暮らす二人の女の子のストーリーにのせて。ハイブランドの競演によって生まれる、ラグジュアリーで新しいグランジ・スタイリングが、今花開きます。

濃藍、青碧、花紺青……。日本語には青を表す言葉が数多くありますが、ファッションの世界にもまた、さまざまなニュアンスを表現する青が存在します。例えば、エルメスが提案する“ブルー・ノワール”は、エレガントな大人の色。成熟からイノセンスまで、多彩な女性像を作ることができる青の魅力を、静かな湖の情景にのせてお届けします。

2016年春夏コレクションサーキットを通して見えてきたのは、モデルトレンドの変化。インスタグラムで自ら発信するモデルたちが増え、モードの舞台でも求められるのは美しいだけではない「個性」です。12月号ではNYのストリートで、そのパーソナリティが光るモデルたちをスナップ！　“キャラ立ち”するための法則を探りました。

寒さがだんだん厳しくなるとともに欲しくなる、暖かいコート。「あの時、買っておいてよかった」、そう思える特別なアイテムを「マイ・ヴィンテージ」とするなら今年はそんな一着を手に入れたい。細部まで凝ったデザインや、極上の素材などそれぞれのこだわりをじっくりと文章と写真で紹介。長く寄り添えるとっておきのコートが必ず見つかります。

しっとりと重い、レザーノートのフレグランスをつけこなせたら、それは大人女性の証。 その人の肌が放つ体温と溶け合って、濃密な香りを生み出します。フローラル、ウッディ、ハーバルなど、さまざまな香調との組みあわせで、レザーノートも驚くほど表情豊かに。秋が深まったらフローラルやフルーティとは違う、大人の香りの選択を是非。

しっとりと重い、レザーノートのフレグランスをつけこなせたら、それは大人女性の証。 その人の肌が放つ体温と溶け合って、濃密な香りを生み出します。フローラル、ウッディ、ハーバルなど、さまざまな香調との組みあわせで、レザーノートも驚くほど表情豊かに。秋が深まったらフローラルやフルーティとは違う、大人の香りの選択を是非。

作家の西加奈子さんに、「一緒に山に登りませんか？」とオファーしたところ、まさかのOKの返事！そこで、日本百名山のひとつであり、山好きの憧れの地である木曽駒ケ岳への登山を敢行。地上2956mから見えた景色を、西さんの美しいエッセイと伸びやかなイラストでお届けします。これを読めば、あなたも山デビューしたくなること間違いなし。

近年、その芳醇な香りと味わいにますます人気が高まっている「熟成肉」。ジビエも食べられる、気軽に立ち寄れる、接待にも使える……など、さまざまなシーンと好みに対応できるお店をご紹介。まだ熟成肉を未体験の方にも、新しい一店を開拓したい方にもご覧いただきたい究極の10店。この肉ガイドを携えて、ぜひ自分好みの一店を探してください。

優れた作品は人を饒舌にする、とSPURは考えます。その最たるものが、この夏に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ではないでしょうか。あまりにも好きすぎて語らずにはいられないという人々の熱い想いとともに、この作品の奥深さについて考えました。さらに4人のシネフィルがこれから公開予定の映画をマッドにレコメンドしています。