BRIGHTON RHAPSODY
今季のプレフォールはいつになくロマンティック。着る人を高貴なムードで包み込む。袖を通してまばたきをしたら、そこは英国のブライトンにそびえ立つ離宮、ロイヤル・パビリオン。あなたは静かに余暇を過ごすプリンセス―― そんな夢を、この服が見せてくれる。
シノワズリな女王の寝室でセルフポートレートを
ロイヤル・パビリオンは18世紀末ジョージ4世の別荘として建設され、その後、オリエンタルな内観へと改装された。ここは特にシノワズリのムードが色濃いヴィクトリア女王のベッドルーム。 ユニフォーム風のスタイルは、シュルレアリスト作家、クロード・カアンのセルフポートレートが着想源。マスキュリンなピーコートに、プリーツをほどこしたガウチョパンツやボウブラウスを合わせ、フェミニンに着こなした。
ジャケット¥460,000・シャツ¥180,000・パンツ¥290,000・タイツ¥130,000・靴¥126,000/クリスチャン ディオール(ディオール)
夕食後はベビードールドレスでゆったり過ごす
グリーンの緞帳が特徴的なバンケティングルーム・ギャラリー。夕食後、ゲストはここに招かれカードゲームに興じたり、食後酒をたしなんだりして過ごした。ベビードールドレスは、黒、赤、金などのラメ糸でストライプ柄に編み上げられ、華やかな印象。幾重にも重ねたラッフルによるアーティなシルエットは、英国のアールヌーボーからインスパイアされて。
ベビードールドレス¥501,000・クリスタルイヤリング¥67,000/アレキサンダー・マックイーン
夕暮れどきのテラス。彼女は静かな祈りを捧げる
中国、インド、イスラムの趣が織り交ぜられた、エクレクティックな建築。外観にもモスクのような装飾が取り入れられている。シルクジョーゼットのブラウスは正面は端正ながら、バックにスパンコールとクリスタルで大きなリボンモチーフが刺しゅうされ、サプライズのある後ろ姿に。GGパターンはジャージスカートにプリントされスポーティな印象へ刷新。トラディショナルなスタイルが、アレッサンドロ・ミケーレの折衷主義でモダナイズされている。
ブラウス¥425,000・スカート¥160,000/グッチ ジャパン(グッチ)
撮影の様子を動画でチェック!
SOURCE:SPUR 2018年8月号「ブライトンで私を呼んで」
photography:Juliette Cassidy styling:Kayo Yoshida hair:Kota Suizu make-up:Kanako Yoshida coordination:Yumi Hasegawa model:Leah