ファッションプロの肉声から導き出した!
「ヒールが高くても足が痛くならない靴なんてあるの?」という疑問に、ファッションプロが全身全霊を傾けて回答。長年の経験と知見によって選ばれた、珠玉の「疲れない」ヒール靴こそ投資する価値あり!
オールタイム・ベストシューズ
大人の女性なら持っておきたい「美しいハイヒール」支持が高かったのはこの4足
MANOLO BLAHNIKのBB
フィット感に脱帽。「走れるピンヒール」との呼び声高い傑作
シューズ界のロールス・ロイスとも称されるマノロ ブラニク。女性を美しく演出することへのこだわりは随一だ。中でもファムファタールのブリジット・バルドーが着想源となった定番シリーズ「BB」は逸品。「ピンヒールであることを忘れるほどの安定感!」(栗山愛以さん・ライター)。"体を支えるのに適した位置=かかとの中心"に配されたヒールがその理由。イタリアの上質なスエードが生むソフトな肌ざわりも加わり、抜群の履き心地に。
パンプス〈ヒール7 ㎝〉¥92,000/ブルーベル・ジャパン(マノロ ブラニク)
SERGIO ROSSIのGODIVA
美しい姿勢をかなえる、ヒール界のオーソリティ
「後輩の履き姿があまりに美しく、思わず購入。ヒールの細さを感じさせない履き心地は驚きです。さらにアッパーが浅くシャープなためエレガント。ここまで足をきれいに見せることと、疲れないことを両立するハイヒールはまれです。セルジオ ロッシでいくつか履き比べたけれど、『GODIVA』がベストでした」(編集A)。体重がまっすぐ落ちる場所にヒールを設置。重心が定まることで背すじが伸び、自然と美しい姿勢に導かれる。
パンプス〈ヒール7.5㎝〉¥79,000/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)
JIMMY CHOOのBRIDGET
シーンを問わない、キング・オブ・クラシックパンプス
クリエイティブ ディレクターのサンドラ・チョイがアジア系ということもあり、 日本人の足に合いやすいと評判のジミー チュウ。2017年プレフォールコレクションより ラウンドトゥにスティレットヒールの「BRIDGET」を発売。そのクラシックな佇まいは デイリーでもオケージョンでも活躍する。「ラウンドトゥなので窮屈さがない。 履くほどになじみ、まるで裸足の延長のよう。ほどよい丸みが足もとから優美な女性を 演出してくれるのも魅力です」(編集I )。
パンプス〈ヒール6.5㎝〉¥70,000/JIMMY CHOO
PRADAのBASIC PUMPS
毎シーズン進化! 究極を目指すエッセンシャルな秀逸ヒール
「足を入れた瞬間、体の中心にしっかり軸ができ姿勢がピンと伸びるよう。確かな高低差は 感じますが、安定感が素晴らしいんです。自然と根拠のない自信がみなぎってくるような、 不思議な力を感じます」(編集K)。バランスを取りやすいヒールポジション、美しく脱げにくいアッパー、シーズンレスなカーブのトップラインと、細部まで履きやすさを追求。常にアップデートを重ね、機能と見た目の両面から至高の一足に。
パンプス〈ヒール8.5㎝〉¥77,000(予定価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ)
SOURCE:SPUR 2018年8月号「『疲れない』ヒール靴、あります」
photography:Kenichi Yoshida〈No.2〉 styling:Noriko Sugimoto〈WHITNEY〉 text:Mai Ueno