今回撮影したロイヤル・パビリオンは、オリエンタリズムが漂う世にも美しいお城。中国、インド、イスラムの趣が織り交ぜられています。撮影の際には服を見せること、モデルにフォーカスすることが命題になるので、その全貌をページにてお伝えできなかったのですが、せっかくなのでこの場を借りてロイヤル・パビ リオンに皆さまを誘いたいと思います。
まずは、建築の外観から。ここで撮るとあまりに「ツーリスティックになってしまう」ということで残念ながら撮影を諦めたのがですが、モスクを思わせるかたちにうっとり。
撮影したのは4月の頭。ちょうどこんな黄色い花が咲き始めた頃でした。
建物の中に入ると、シノワズリのムードを漂わせるピンクの壁紙がキュートな 「The Long Gallery」がお目見え。こちらは調度品を配した一角です。
こちらのヴィヴィッドなイエローの壁紙が特徴の部屋は「The Yellow Bow Rooms」。ジョージ4世が兄弟たちのために作った部屋だそう。
花鳥風月が舞う壁紙が美しいこちらは、ウィリアム4世の部屋。こちらでは撮影を行ったので、誌面ではどのように切り取られているか、ぜひSPUR8月号で確認してみてくださいね。
この壮大な会場は、「The Music Room」。音楽に情熱を注いでいたジョージ4世は、この会場にゲストをもてなし、自身が持つ楽団の演奏にのせて、オペラを聴かせたりしていたそうです。
表紙を撮影したのは、この「The King’s Apartment」。カバーではぼやけてしまって見えないのですが、実はこんなふうに唐草模様やドラゴンなどオリエンタルな絵が描かれているのです。
最後にご紹介するのはバンケティングルーム・ギャラリー。夕食後、ゲストはここに招かれカードゲームに興じたり、食後酒をたしなんだりして過ごしたそうですが、このグリーンの緞帳が、誌面の写真では面白い効果を生み出しています。 ぜひ本誌で確認してみてくださいね。