私事ですが、先日97歳になる祖母が他界しました。20歳で鳥取の山奥の村に嫁いだものの、祖父はすぐに徴兵されて戦地へ。残った義妹弟5人を養うため、不慣れな農業に着手。まわりの男性陣に馬鹿にされながらも、牛をひきながら田んぼを耕し、「女だからってなめんじゃねー!」という反骨精神で一家を支えていたそうです。小学校の宿題で祖父母に戦時中の話を聞く機会があり、教えてもらったエピソードです。祖母はまさに#あちこちのすずさんでした。でももう、直接話を聞くことができません。
令和元年、初めて迎える8月を前に、改めて平和の大切さを伝えられる特集を!という思いで「れいわのへいわ」企画を立ち上げました。そこで、今一番話を聞きかせていただきたい!と熱望し、オファーさせていただいたのが黒柳徹子さんです。ユニセフ親善大使として平和活動に身を投じていらっしゃる黒柳さん。その背景には戦時中の体験がありました。子ども心に刻まれた、東京大空襲を目の当たりにした夜のこと、疎開先で借りたりんご農家の小屋の話など、貴重なお話がたくさん! 特に、黒柳さんの母、朝さん(当時30代)が3人の子どもを抱えながらも、ユーモアを忘れずに苦境を乗り切ったエピソードは胸を打ちます。平成は戦争のない時代でした。でも、世界をみればまだまだ平和とは程遠い地域もあります。日本だって、ぼーっとしていたら、平和じゃなくなっていた…なんてことが起こるかもしれません。黒柳さんのお話が、少しでも平和の大切さについて考えるきっかけになれば、うれしいです。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。