「私、もう歳だから・・・」こそ、服は楽しい(編集I)

SPUR9月号の「ハイパーモードおばあちゃん」、ぜひお読みいただきたい渾身の企画です。「私はもう歳だから、こんな派手な格好できない」。こんな言葉を聞くことが、モードファッション業界でさえもよくあります。まぁ確かにユースに価値があるカルチャーもありますよ。でも、ハイファッションに関しては声を大にして言いたい。「モードが楽しいのは、むしろ歳をとってから」。今回モデルを務めてくださった内藤律子さんをご覧ください。

Photography:Annie Lai

こちらは本誌に収録できなかったアザーカットです。ミュウミュウのカーディガンに、4 MONCLER SIMONE ROCHAのシャツ、マーク ジェイコブスのパンツを合わせた山本マナさんによるスタイリング、めちゃくちゃ似合ってますよね。これが着こなせるのは、人生経験に裏打ちされた自信とオーラと、見事なグレイヘアがあるからこそ。洋服をチェンジするたびに、頬がみるみる薔薇色に染まり、撮影後には「今日はとても楽しかったです。一生の思い出になりました」と語ってくれた内藤さん。その様子を見て、しみじみ歳を重ねるのが楽しみになったのでした。

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