8月23日発売のSPUR10月号では、俳優の井之脇海さんの北海道・知床トリップを紹介しています。趣味は登山、百名山を制覇するのが夢だというアクティブな井之脇さん、今年の5月号より「井之脇海と、山の話」という連載を持っていただいているのですが、今回はその拡大版として世界自然遺産である知床で、北の大地の森と海を体験してもらいました。
東京・羽田から女満別空港へのフライトは1時間45分。そこから車でさらに2時間近く走ると、知床観光の拠点となるウトロという小さな街につきます。今回、取材チームの間での一番の話題が「本当にクマはいるのか」ということ。知床はヒグマの生息地。このシーズン、運が良ければ観光船からも目撃できますし、森の奥深く入らなくても、ヒグマに会う可能性はあるとのこと(夕食を食べた店のおかみさんによると「そこのセブンイレブンの駐車場にいたこともあるよ」とのことで、一同びっくり)。「森でクマと出会う」なんて、ほとんどの人は経験したことないと思うのですが、知床ではヒグマはそもそも「最初からそこにいる生き物」。うまく共生していくために、さまざまな対策がなされているそう。
今回はガイドさんと一緒に森に入り、動物の通るけもの道を歩くという体験をしました。待ち合わせ場所に集合したとたんガイドさんから告げられたのが「午前中、同じコースでタモギダケを食べるクマの親子が目撃されました。まだ近くにはいると思います」という情報。もちろん、経験を積んだベテランガイドさんと一緒なので安心ではあるのですが、井之脇さんにもスタッフにも思わず緊張が走ります。「今、人生で一番野生のクマに近づいてる気がする……」ガイドさんが立ち止まって耳をすませたり望遠鏡をのぞいたりするたびに気の小さな編集担当は正直ビックビク。「でも、こんな緊張感を持って、五感を研ぎ澄ませながら歩くことってなかなかないですよね」というガイドさんの言葉に、確かに貴重な経験だなーと納得。原生林では、さまざまな動物に出会うことができました。是非誌面をチェックしてみてくださいね。
海、山、森、湖。手つかずの豊かな自然に、温泉に、海の幸。3日間という短い旅ではありましたが、井之脇さんも「楽しかった」とのこと。お酒も嗜むという井之脇さん、夜はホテルにある、足湯しながら飲めるテラスバーでウィスキーを楽しんでいましたよ。「山とウィスキーの旅とかいいですよね」という言葉に、「それいいですね、やりましょう」と思わず即答してしまいました。