創刊30周年記念となるSPUR11月号のカバーを飾るのは、女優の広瀬すずさんです！ 7月のとある週末。「なつぞら」の撮影も佳境、というタイミングでの表紙撮影でした。
直前のお仕事で一緒になったスタッフの娘さんが、すずさんのためにパッケージに絵を描いたという、ヘタウマ柄のカップラーメンを手にスタジオ入り。それを大事そうに抱えている姿がなんとも微笑ましい。
さて、今回用意した衣装は、シャネルのドレス。身頃にはスノーフレークのような柄の刺しゅう、スカート部分には真っ白なターキーフェザー。雪山に着想したシャネルのコレクションの中でも、とびきり華やかな一枚です。3月にパリで行われたショーで、モデルのカイア・ガーバーがこのドレスをまとってランウェイに登場した瞬間、30周年記念号にふさわしい！と心に決めていたルックです。故カール・ラガーフェルドとヴィルジニー・ヴィアールの美学が注がれたドレスですから、クチュールのテクニックがそこかしこに。つまり、サンプルが全然届かない……。約5か月の期間を経て、なんと撮影日の2日前にパリからやっと到着したスペシャルピースは、すずさんにとってもお似合いでした。
“ピュアで強い”。そんな意志ある女性像を目指して、風を入れながらの撮影は約1時間にも及びました。ああ、絶対目が乾燥しちゃう……という心配をよそに、フォトグラファーのリクエストに応えてくれるすずさん。「全然大丈夫です！」とプロ魂に惚れ惚れしました！
撮影の最後には、お祝いコメントもいただきました。それがまた、すんばらしい！ 声も含めた表現力に圧倒されました。こちらもぜひチェックしてください！
最後は「“わ～、おしゃれ～”と思いながら撮影していました」と21歳らしいチャーミングな感想も。天真爛漫な可愛さと、意志の強いまなざしを合わせ持ったすずさん。10月には野田秀樹さんによる舞台に初挑戦するそう。ネクストステージに向かうすずさんとともに、SPURも新たな軌跡＜シュプール＞をここから描きます。
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顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。
