早い人なら知っている「コリーナ・ストラーダ」というブランド(編集I)

「コリーナ・ストラーダがすごいらしい」という話は、ファッション好きの人の間でじわじわ浸透していました。SPUR4月号では、このブランドの創立者である奇才ヒラリー・テイマーへ、インタビューを試みました。大人の遊園地のような、おとぎ話のような、クレイジーでとびきり可愛い世界観。それでいて、サステイナビリティという言葉が世の中に浸透するずっと前から、それをコンセプトとして掲げているブランドです。こんなにもカオティックな世界を生み出すヒラリーの頭の中はいったいどうなっているんだろう? そんな疑問をぶつけてみたところ、面白い回答が次々飛び出したんです。彼女は自分のブランドのファンのことを、「環境問題、あらゆる社会問題に直面しても沈黙することなく、積極的にデモに参加するような人々。でも、古臭い服を着ているわけじゃない。現代版ヒッピーと言ってもいいかもしれない」と評します。確かに、彼女の服には、不穏な社会に対して楽しく着飾りながら拳を突き上げる、新時代のフラワーチルドレンの精神が宿っているように感じます。
どんなファッションも、社会問題を映し出しています。ヒラリーのインタビューを読み、2020年代、ファッションと、社会、政治、環境問題はますます切り離せないものとなっていくだろうという思いを強くしました。

Photography:TAKAKO NOEL<L MANAGEMENT>
Photography:TAKAKO NOEL

今回は特別に、NYから2020年春夏コレクションのピースを送ってもらい、日本でファッション撮影を行いました。この写真はアウトテイクです。夢と希望に満ちた、とびっきりハッピーな楽園を表現。さあ、コリーナ・ストラーダの描く理想郷へ飛び込みましょう。

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