SPUR1月号のテーマは「#ハートメルティン」。心がとろけるほどのときめきや、伝播する情熱が持つ力は、明日を生きるための活力になってくれます。そこで、「ずっとあなたが好きだった」と題し、ファッションを生み出すスタイリストたちが#ハートメルティン な人とコラボレーションをしたら、想像以上に胸熱なページが出来上がりました!!
トップバッターは田畑アリサさん。小学生の頃からずーっとファンだというCharaさんを迎え、ファンタジーな世界を描きます。大好きな人に初めて会える、しかも、自分のスタイリングを着用いただくなんて! と、あまりにも緊張しすぎた田畑さんは、撮影前々日に、「“このスタイリングは着られません”と言われる夢を見ました」と半泣き状態でした。そして迎えた運命の日。Charaさんに実際の洋服を見せながら説明しようとしたとき、開口一番に「いいよ、いいよ、なんでも着るよ。だってあなたのページでしょ?」と、信頼を寄せてくださる言葉をいただき、田畑さんだけでなくスタッフ全員が感激しました。トップランナーの懐の深さたるや!!! ですよ。お二人の対談では田畑さんが感極まって泣いたのはもちろんなのですが、話を聞いていた編集もライターももらい泣き。
続く飯島朋子さんは、姉妹のダンスユニットSISとコラボレーション。自粛期間中に彼女たちのダンスをインスタグラムで見て、心が救われたそうです。躍動感あふれるファッションシューティングは、スタッフも踊りながら。新しい才能を応援したいという飯島さんのシスターフッドあふれるページになりました。
芥川賞を受賞した『破局』に衝撃を受けたという清水奈緒美さんは、渾身の実写化に挑戦。主役に井之脇海さんを迎え、衣装の細部にも小説のエッセンスをちりばめました。ドラマ撮影中の合間に小説を読んできたという井之脇さん。「主人公・陽介には全く共感できるところはないですね」といいながら、写真に写る井之脇さんは、陽介そのもの!とスタッフ全員のけぞりました。写真はその時の未掲載ワンシーンです。遠野遥先生との対談では、清水さんが緊張のあまり無口になるというハプニングも! 写真を見ていただきながら恐る恐る感想を聞いてみました。その一言がこれからの生きる糧に!
ラストを飾るのは浜田英枝さん。憧れの存在である甲田益也子さんとクリエイティブなファッション撮影を行いました。80年代にモデル、歌手、役者として様々な表現に挑戦されていた甲田さん。思春期に影響を受け、自身のクリエイティビティを養っていった浜田さん。誰かの情熱が別の誰かに伝わり、新しい何かを生み出す原動力になるって、なんと素敵なことでしょう。
4組の希有なコラボレーションを通して、ポジティブな熱量の循環を感じてください。