「夜の街」の彼女たちの声に耳を傾けて(編集I)

SPUR12月号「夜の街の彼女」では、とても素敵な二人の方をモデルに迎えました。銀座のクラブで働く女性です。コロナ渦で、"夜の街"と名指しで冷たい視線が向けられたことを静かに受け止め、凛として働く日々。シュプールは、なかなか表に出ることのない彼女たちの「声」に耳を傾けるべく、この特集を組みました。企画の中では、二人がそれぞれ働くお店を舞台に、モードなジュエリーを身につけ、夢と現実が交錯する物語を演じていただきました。
一人は、「Blair Ginza」のオーナーママを務める唯吹明日香さん。こちらは本誌未掲載のカットです。

Photography:UMMMI.
Photography:UMMMI.


明日香さんは、コロナ禍で学費を払い続けることが困難になった女性を支援するべく、店で勤務する期間は学費を全額サポートするという条件を掲げてキャストを募集しました。実に140名もの応募があり、80名を面接し、最終的に3名を採用したそうです。とても素晴らしい取り組みだと思います。

自分とは異なる考えの声、世の中で聞かれにくい小さな声、そういったさまざまな声に、偏見を持たず耳を傾けることこそが、これからの時代においてとても大切だと思います。そんな気持ちを込めてフォトグラファー、スタイリスト、ヘアアーティスト、メイクアップアーティスト、エディター一同で作り上げたこちらの特集、ぜひ誌面でお読みいただければと思います。

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