小春日和のあたたかな日差しのもと行われた本企画の撮影。スタジオに現れた塩塚モエカさんは、その歌声から連想するイメージにぴったりの、透明感あふれる女性でした。「よろしくお願いします」という、少しハスキーだけどしっかりと芯のある声がまた魅力的…!
「ブローチは、母からいくつかもらったんですが、あまりつける機会がなくて」と言いつつ、スタイリストさんが次々と取り出す美しいブローチに目を細める塩塚さん。それもそのはず、今回身につけていただいたのは、大粒のダイヤやパール、重厚なゴールドを使用したハイジュエリーの数々! 本物だから、輝きはもちろん、ブローチがもつ“お守りパワー”もまた強大。でもその迫力に負けない、というより、ふんわりと受け止めて自分のものにする塩塚さんの、華奢なようでいて実は骨太の魅力は、羊文学の楽曲につながります。
先日リリースされたメジャーデビューアルバム『POWERS』に収録された曲の数々も、まさに華奢なようでいて骨太。頑張ろうと思えたり、もう無理とへこんだりを繰り返す、2020年の日常にそっと寄り添ってくれる一方、時にぐぐっと心臓をつかまれるような瞬間もある……そんな1枚。私自身、音楽の専門家でもなんでもないけど書かせてください。これ、名盤です!