SPUR3月号のテーマは「情熱服」です。情熱が伝播する際たるものといえばアスリートの闘志ではないでしょうか? 世界を舞台に活躍する一流選手の燃える心たるや、その極み! そこで、シーズンを終えて帰国されていた前田健太さんにご登場いただきました!
昨年はメジャーリーグのミネソタ・ツインズでプレイし、ダルビッシュ有選手とともに、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)にもノミネートされるほどのご活躍。トップアスリートを前に大変緊張していたのですが、お会いしてみてとても感動したことがあります。
それは、キラキラと輝くポジティブなオーラをお持ちで、一瞬にしてこちらの緊張感を吹き飛ばしてくださったのです。スタッフひとりひとり、分け隔てなくフランクに、そして謙虚に接してくださる姿に、これぞまさに「一流」なのだと学ばせていただきました。
撮影のテーマは前田投手のラッキーカラーでもある「赤」。グローブやバットなど小道具を交えたシューティングでは、スタイリストの祐真朋樹さんから「ちょっと投げてみてください」とのお願いが。「いいですよ!」とふわっと投げてくださった瞬間がこちらのオフショットでございます。実はこのボールをキャッチしたのが、元高校球児のスタジオマン。粛々とボールを受けていましたが、撮影後、「実はめちゃくちゃ嬉しくて、感動しました!」と破顔している姿を見てなんだか胸が熱くなりました。
インタビューでは冷静と情熱のあいだを行き来する前田投手の闘志についてじっくりお話を聞いています。印象的だったのは、「頭でプレイしている」ということ。「体を動かすのも頭なので」という一言に痺れました。野球に詳しくなくても、はっとさせられる珠玉の言葉が詰まっていますので、ぜひ読んでいただきたいです。みなさまにも情熱が伝わりますように。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。