袖を通すと背筋が伸びて、ほどよい緊張感が生まれたり、ゆったりと体を包み込みリラックスさせてくれたり。服が精神に及ぼす影響は計り知れないですが、時に、服は自分自身の存在までも肯定してくれます。シュプール5月号のテーマは、「We are beautiful」。その中の特集「私を肯定してくれた服」では、精神的な意味で服が「私たちは美しい」と思わせてくれた体験について、4名の方々にお話を聞きました。
トップバッターは、島原健太さん。すらっとした長身と強い意志が宿るまなざしが印象的なモデルです。実は彼、大の服好き。ストリートや古着ではなく、ハイメゾンを愛する根っからのモードラバーなんです。25歳の男性でここまでハイファッションに傾倒している人はファッション業界でも実はとても珍しいと思います。そんな彼が今回シュプールで披露してくれたのは、2021年秋冬のエルメスのコレクションピースです!
存在感のあるグリーンとブルーのチェック柄のプルオーバー。ジップの引き手に上質なレザーが用いられており、見る人が見れば「これは……!」と唸る逸品です。ランウェイ写真で一目惚れし、百貨店のポップアップストアで手に取って確かめ、エルメス銀座店で購入に至ったそう。このスペシャルな一着が、島原さんのモデルとしての心構えに、ひいては人生に、とてつもない影響をもたらしました。詳しい物語は、ぜひ本誌で確認してみてください。あなたもきっと特別なお買い物体験がしたくなるはずです。