認知症になっても、幸せに生きていく。心の糸をつなぐということ

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夫である自分のことを「お父さん」と呼ぶ妻・谷口君子さんに対して、父親を演じることに決めた政春さん。2人の写真をつなぐ糸は一度切られ、再び結ばれている。「断ち切られた心の糸は結び直せる」という政春さんの思いを表現した。
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展示タイトル「心の糸」にちなんで、綿布の帯に写真とテキストをプリントした作品。
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1つ目の部屋「認知症の世界」は、来場者が写真を通じて認知症の症状を体感できる空間に。
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道に迷ったとき、心を落ち着かせてスマホを取り出し、地図をタップする。「もやの中で輝く確かさ」という認知症の人の感覚を再現。
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行方不明になり命を落とした森重夫さんの妻・糸子さんの後ろ姿。半分は像が残り、もう半分は失われている。重夫さんが生前好きだった場所で撮影した。
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「道に迷うと、頭に霧がかかったように真っ白になる」。下坂さんの証言を視覚的に表した部屋。
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「幸せです」と話す下坂さんの日々をうつした写真群。
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会場では、展示の内容や認知症に関することをまとめた新聞が無料配布された。「縁側で新聞を広げて読んでくださる来場者の姿がとても印象的でした」と松村さん。
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4つ目の部屋「心の糸」で、谷口さん夫妻の在宅介護の日々を紡いだ最後の帯の写真。
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7月に上梓された書籍『認知症700万人時代ー ともに生きる社会へ』(かもがわ出版)
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FEATURE