2023年3月に71歳でこの世を去った音楽家の坂本龍一さん。音楽活動だけでなく、環境問題に積極的に取り組んでいた彼は、東京・明治神宮外苑の再開発に伴い、大量の樹々が伐採されることに反対の意思を示していた。加速する森林破壊と地球温暖化の危機的状況に行動を起こすため、2007年に坂本さんが代表となり設立されたのが森林保全団体「more trees(モア・トゥリーズ)」。団体の事務局長を務める水谷伸吉さんに、都市と森をつないできた彼らの活動と、森と人に愛された“教授”のことを聞いた。
坂本龍一さんによる「more trees」の立ち上げ
地域に根ざした、多様性のある森を蘇らせるために
森が空気を変える、カーボン・オフセットを実現
一人ひとりが参加できる森作りって?
森に、人に、共に寄り添っていく社会を
一般社団法人「more trees」事務局長水谷伸吉
1978年東京生まれ。慶応義塾大学を卒業後、2000年よりクボタで環境プラント部門に従事。2003年よりインドネシアでの植林団体に移り、熱帯雨林の再生に取り組む。2007年に坂本龍一氏の呼びかけによる森林保全団体「more trees」の立ち上げに伴い、活動に参画し事務局長に就任。
「more trees」https://www.more-trees.org/