暗い夜道をひとりで走るのが怖い。ランニング中、尾行されているように感じる。声をかけられたり、同意なく写真を撮られたりすることもある。これらは、世界中の多くの女性ランナーたちが直面している現実だ。社会的立場の弱い人たちが参加しやすいインクルーシブなスポーツの実現を目指すアディダスは、女性がランニング時に感じている不安を解消するべく、真摯に向き合い続けている。すべての人にとって安全なランニング環境を作るための意識啓発に向けた取り組み「With Women We Run」を紹介しよう。
ジェンダー平等のための世界的なムーブメント「With Women We Run」
誰もが気軽に始められるランニングは、身近なスポーツのひとつである一方、女性にとっては危険なスポーツのひとつでもある。どうすればすべての人にとって安全なランニングを実現できるのか。どうすれば多くの女性が直面している暴力やハラスメントを止められるのか。この問いに答えるべく、アディダスの「With Women We Run」ムーブメントは始まった。
「With Women We Run」の開始以降、アディダスは多くのことを達成してきた。女性が公の場でスポーツをすることが最近まで禁じられていたサウジアラビアでは、女性だけの5キロレースを史上初めて開催。ポーランドの「adidas Runners」のメンバーは、それぞれのコミュニティで人気のルートの照明設備を改善する請願書を作成し、自治体に提出した。そのほかにも、女性ランナーの悩みにフォーカスしたランニングセッションや男性ランナーとのパネルディスカッション、護身術のワークショップなど、世界各地でこれまでに1,700以上ものイベントを開催している。より安全でインクルーシブなランニングカルチャーを目指すアディダスの活動に、今後も期待が高まる。