九州北部に位置する、佐賀県唐津市の波戸岬。ここは、日本渚百選に認定された景勝地である一方、海流や季節風を通じて、大量のプラスチックごみが流れ着く場所でもある。今や地球規模での緊急課題となっている海洋プラスチック問題の解決を目指し、2026年6月にこの地に開業するのが、世界海洋プラスチックプランニングセンター(通称:PLA PLA)だ。世界でも珍しい海洋プラスチック専門拠点とは、どんな施設なのだろうか。本記事で詳しく紹介する。
いくら回収してもごみは増えるばかり。問題解決を目指し、PLA PLA構想実現へ
一度流出した海洋プラスチックは自然に分解されることがなく、数百年以上もの間、自然界に残り続けると考えられている。海流を漂い、海底や沿岸部に蓄積し続ける海洋プラスチックごみは、生態系や水産業、観光資源など、さまざまな分野に深刻な影響を及ぼしている。
こうした状況の中、県民の環境保全意識の向上を目指し、2017年に佐賀県で立ち上がったのが「森川海人っプロジェクト」だった。県民が自然を体験し学ぶための機会創出や、森川海で活動する個人や団体のネットワークづくりを主な趣旨とし、地域住民とともにビーチクリーンや海洋ごみ専用回収箱(拾い箱)の設置などに取り組んできた。唐津市では、2022年 8 月から海岸の2ヵ所に拾い箱を設置。周辺住民や来訪者の協力により、2022年度は17,610ℓの海洋漂着物を回収した。(2)
「展示」「再生」「体験」の3つの機能を持つ、海洋プラスチック専門拠点
PLA PLA構想は、ついに実現することになった。多くの海洋プラスチックごみが漂着する唐津市の波戸岬エリアに、2026年6月に開業する。海洋プラスチックの回収から再生までを体験し、学びを深め、問題解決に向けて行動変容を促せるような啓発拠点に育てていく。
(1)環境省 令和2年版 環境・循環型社会・生物多様性白書
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r02/html/hj20010103.html
(2)佐賀県(2025)原子力発電施設立地地域共生交付金交付規則 第3条第3項の規定に基づく地域振興計画書
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji003105649/3_105649_351973_up_njld8m7l.pdf
(3)佐賀県(2025) 佐賀県海岸漂着物対策推進地域計画
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00352458/3_52458_367947_up_2no2qav5.pdf
(4)北九州市(2025)海岸などに漂着する廃棄物への注意について
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/924_10538.html







