気候変動について考える

地球が回復不能な状態に陥ってしまうタイムリミットは刻一刻と迫っている。何とかしなければと立ち上がる活動家たちの姿に、あなたは何を思うだろうか? 大切な地球を守るために、自分たちにできることは何かを今一度考えたい。

世界を動かそうとする少女の素顔

気候変動について考えるの画像_1

国連気候行動サミット2019でのスピーチで一躍脚光を浴びた若き環境活動家、グレタ・トゥーンベリ。『グレタ ひとりぼっちの挑戦』は、そのスピーチの1年以上前から彼女に密着。たった1人で学校ストライキを始めた日から時系列で追っていく。メディアではあまり取り上げられない彼女の素顔や葛藤が見事に映し出されている。「家族と過ごすグレタさんの柔らかい表情が印象的でした。この作品を観ると、いかに大人が地球の未来に対して責任を回避してきたかということと向き合わざるを得ません。気候変動を止めるというシンプルな急務に対して、自分に何ができるかと改めて考えさせられます」(編集S

『グレタ ひとりぼっちの挑戦』(2020)
監督・脚本/ネイサン・グロスマン
出演/グレタ・トゥーンベリ、スヴァンテ・トゥーンベリ、アントニオ・グテーレス、エマニュエル・マクロン、アーノルド・シュワルツェネッガーほか

気候活動家のアイデアを実現する道のり

気候変動について考えるの画像_2
©fechnerMEDIA

環境汚染の被害者や実業家など、さまざまな背景の気候活動家たちを「気候戦士」として紹介するドキュメンタリー。環境汚染の現実に立ち向かうべく、最先端のテクノロジーを駆使した彼らの挑戦に密着。「ドイツの発明家、エディ・クラウスは、孫の世代に健全な環境を渡すために、廃棄物から固形燃料を作るアイデアを具現化。藁からペレットを作ることに成功しました。ウクライナの起業家、アミール・ロガニは、ロシアのエネルギー供給から自立するためにメガソーラー発電設備を設置しました。作中には、そんな気候変動を阻止するためのアイデアが満載です」(ユナイテッドピープル代表 関根さん)

『気候戦士 〜クライメート・ウォーリアーズ〜』(2018)
監督/カール-A・フェヒナー
出演/アーノルド・シュワルツェネッガー、カール-A・フェヒナー、エディ・クラウス、シューテスカット・マルティネス、カイラ・ペック、アミール・ロガニほか



「環境に優しい」のメッセージの裏側を覗く

気候変動について考えるの画像_3
©e&a film

ヴェルナー・ブーテ監督が、グリーン・ウォッシングに詳しいジャーナリストと共に世界各国を旅しながら体当たり取材。「環境に優しい」とされる商品の裏側で、実は信じがたい環境破壊が進行していることを明らかにしていく。公にされにくい企業による環境破壊の実態に鋭く切り込むドキュメンタリー。「チョコなどの原料となるパーム油生産のために焼き尽くされた、インドネシアのスマトラ島。その森林跡地に立つ監督の姿に、正しい買い物とは何かを考えさせられます。『環境に優しい』と表示される商品を鵜呑みにして買う結果、環境が破壊され、気候変動に悪影響を与えている事実を知ってほしいです」(関根さん)

『グリーン・ライ 〜エコの嘘〜』(2018)
監督/ヴェルナー・ブーテ
出演/ヴェルナー・ブーテ、カトリン・ハートマンほか

FEATURE
HELLO...!