カードゲームで優しい声かけについて考える。漢方セラピーの「人にやさしくなるゲーム」を試してみた!【フェムテック調査団が行く vol.16】

家族や友人、同僚など周りの人の体調が優れていなそうな時、その人がほっとするような優しい言葉をかけられたなら……そう思ったことはありませんか?「フェムテック調査団が行く」第16回では、身体の不調をきっかけにそれぞれの悩みを理解したり、慮ったりするなど、ダイバーシティ社会を考えるカードゲーム「人にやさしくなるゲーム」をお試し!

漢方セラピー「人にやさしくなるゲーム」 ¥3,630 
漢方セラピー「人にやさしくなるゲーム」 ¥3,630 


「人にやさしくなるゲーム」はクラシエ薬品が展開する漢方薬ブランド、漢方セラピーの誕生15周年を記念し、2021年11月に発売されたカードゲーム。プレーヤーは、自身では気づいていない体調不良を抱えた人とその周りの人に分かれ、どんな優しい言葉をかけられたら嬉しいか・かけたら良いかをゲームを通して考えていく。ゲーム内では優しい声かけをセラピーワードと呼び、素敵なセラピーワードを送った人にはセラピーチップが贈呈される。

左からアプローチカード、症状カード
左からアプローチカード、症状カード


今回はフェムテック調査団メンバー2名を招待し、エディターを含めた4名でカードゲームを実践! セットの中身は具体的な症状が書かれたカードと一覧になった症状リスト、そしてどうやってその症状に気づいてもらうかを示したアプローチカード、時間を測る砂時計、セラピーチップが入っている。

体調不良の人は症状カードをおでこに当て、他の参加者にわかるように見せる
体調不良の人は症状カードをおでこにあて、他の参加者にわかるように見せる


体調不良を抱えた人は自分では症状がわからず、かけてもらったセラピーワードと症状リストを元に、自分がどんな不調を抱えているのかを当てていく。まず体調不良の人はアプローチカードの山から一枚引き、アプローチ方法を決定する。次に症状カードの山から一枚引き、カードを他の参加者だけに見えるように自分のおでこにあてたら、1分間のゲームスタート! 他の参加者はアプローチカードに記された方法に沿って、セラピーワードをかけて症状に気づいてもらうことが目標。


アプローチカードは、“なりきり子ども”、“なりきり上司”といった特定の立場になりきって声かけする指示や、“オノマトペを使う”、“ジェスチャーを使う”など合わせて9種類。症状カードは45枚あり、肩こりや冷え症といった日常的な不調、生理痛や産後うつといった女性特有の不調、歯ぎしりや神経性胃炎といったストレス系の不調など、どれも自分自身や身近な人に起きそうなことばかりだ。

症状リストは一人一枚配られる
症状リストは1人1枚配られる

ではゲームを実践! アプローチカードは“なりきり子ども”、症状カードは“神経性胃炎”という組み合わせでスタート。いきなり難易度の高い組み合わせに一同悩んだものの、「お腹すいてないの?」「大丈夫? 疲れてない?」など、子どもらしい真っ直ぐなセラピーワードが出てきた。直接的な言葉で症状を言い当ててはいけないため、最初はなかなか声をかけることができなかったが、何度か繰り返すうちにセラピーワードがするする出てくるように。“体験/共感”ד五十肩”の時は「荷物持つのつらそうだね、持ってあげようか」「友人も最近悩み始めていて、良い解決方法を知っているよ」などの連携プレーで見事症状を言い当てることに成功。

“渾身のやさしい一言”は、条件にとらわれず一番良いと思ったセラピーワードをかけられるカード
“渾身のやさしい一言”は、条件にとらわれず一番良いと思ったセラピーワードをかけられるカード


ゲームを通して気がついたのは、言葉のチョイスだけではなく、声のトーンや仕草などもアプローチ方法によって変わってくるということ。そして同じ症状でも立場やアプローチ方法が異なれば声のかけかたも全く異なってくる。どうしたら相手を傷つけずに、優しく気遣うことができるかをカードゲームを通して擬似体験することで、日常生活の中でもセラピーワードを自然と使うことができるかもしれない。家族や友人、同僚と一緒に試してみてはいかが?




漢方セラピー「人にやさしくなるゲーム」
https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/CP2021/LP.html

【フェムテック調査団メンバーの感想】

調査団メンバー Sさん 
体調や気分が優れない人の気持ちになってみる、理解しようとしてみる、という感情が湧き出てきて、ゲームを終えた時には思いやりマインドで満たされていました。今までは「コンディションが良くない時はそっとしておいてほしい……」 と思っていましたが、優しい言葉を次々にかけられることは、案外嬉しいものなのだという気づきがありました!

調査団メンバー Mさん
相手から優しい声かけをしてもらえると嬉しいので、自分も日頃から、温かい気持ちで身近な人とコミュニケーションをとりたいと思いました! 今回は4人でプレーしましたが、それぞれ違ったアプローチで声をかけていて、「こういう言い方も優しいな」と学びになりました。


フェムテック調査団 
女性の身体について、みんなで悩みを語りあいたい!、情報をもっと知りたい!と発足した「フェムテック調査団」。フェムテックに関するアンケートに答えていただいた2,681名の中から参加メンバーを募り、読者とエディターやスタッフで女性特有の身体や性の事や、フェムテック製品、世界での動向についてなど、理解を深めていく目的で結成。


【クラウドちゃんより】

不調の人に心優しく声をかけるという、日常の普通の行為。だけれど難しい一面もあるよね。だから、声かけができない事も多いのでは。そんな状況を、カードゲームでさりげなくトレーニングしてみて。結構難しいし、気づきを発見できると、日常生活にも変化がでてくるよ。

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