海外でも活躍の場を広げる、お笑い芸人の渡辺直美さんが、ドイツ発のセルフプレジャーブランド「ウーマナイザー」と、コラボレート。渡辺さんプロデュースの限定カラーとパッケージに身を包んだ「ウーマナイザー リバティ2」特別限定モデルがリリースされた。
昨今は「セルフプレジャー」という言葉が、少しずつ浸透してきた。とはいえ、まだどこかタブーな雰囲気があり、気軽に話題にしづらいのも事実。
今回のコラボレーションを「性について対話するきっかけのひとつになれたら」と話す渡辺さんが、このプロジェクトに込めた想いとは? 自身の心と身体と向き合う大切さと合わせて、話を聞いた。
毎日の中に、ささやかな華を添える手伝いをできたら
日々の暮らしの中で、自分が大切にしているものはなんだろう? 仕事や家事などやるべきことに追われ、過ぎていく日々のなかで、気持ちをそっと豊かにしてくれるもの。それは、目覚めに飲む一杯のコーヒーや、リビングを彩る一輪の花、食後に楽しむ甘いデザートかもしれない。
“何気ないひとときが、自分の心をじんわりと温かくしてくれる”。渡辺さんがウーマナイザーとタッグを組んだ背景には、せわしない日々のなかで、そんな優しい瞬間を生み出したいという想いがあった。
「私たちの毎日に、少しでも華を添えるお手伝いができたらいいなと思っています。ウーマナイザーといえば、女性を中心にサポートしているブランド。私を通じてその存在を知ることで、自身の心と身体に向き合うきっかけを作れたらなって」(渡辺さん)
2021年にニューヨークへ拠点を移して以来、日本とアメリカを行き来する渡辺さん。昨年は、全米7都市でトークライブを開催するなど、異国の地で挑戦をし続ける。
「州ごとに違う国のよう」と言われるほど、多様な文化や考えが広がるアメリカ。そんな環境で生活やパフォーマンスをすることで、渡辺さん自身の心や、身体との向き合い方に変化はあったのだろうか。
「私は昔から性に対してオープンな性格ということもあり、性を楽しいこと、自分のことと捉えていたので、そこまで大きな変化はありません。ただ以前と比べると、自分自身のことを大事にするようになりました。そして性にまつわる話をステージなどでみなさんに披露する際は、“面白く話すとき”、“大切に話すとき”のバランスを取るように心がけています。
性への意識って人それぞれだと思うんです。私みたいにオープンな方もいれば、苦手な方もいる。苦手な方には価値観を押し付けるのではなく、“こういう考え方も、選択肢の一つとしてあるんだよ”という程度にコミュニケーションを取るようにしています」(渡辺さん)
コラボレーションアイテムを、性にまつわる対話のきっかけに
自分の身体に触れ、心と向き合い、自分を悦ばせる「セルフプレジャー」。言葉こそ少しずつ浸透してきたものの、どこかまだ恥ずかしさがあり、なかなか話題に上がりにくいのが現状。
もちろん、相手を選ぶ話題ではあるし、配慮が必要なことではある。けれど、タブーを感じさせずに、セルフプレジャーやセクシャルウェルネスについて対話をすることは、性の不安や悩みを共有できたり、自身や相手のことをさらに深く知るきっかけにもなる。
「日本と海外で、性への向き合い方に違いはあるかと思います。けれど、アメリカに暮らしているからといって、みんなが性についてポジティブにコミュニケーションを取っているわけではありません。どのように話せばいいのか、向き合えばいいのか、分からない人もいると思います。だからこそ、国や人種など関係なく、みんなで安心して情報を共有できる環境がもっとできたらいいですよね。
なので、今回のウーマナイザーとのコラボレーションが、対話するきっかけになってくれたら嬉しいです。そしてさまざまな選択肢のなかのひとつとして、掲示できたらいいなと思いました」(渡辺さん)
今回のコラボレーションでは、渡辺さんが「ウーマナイザー リバティ2」のカラーリングとパッケージをプロデュース。「ウーマナイザー リバティ2」は、ブランド独自の特許取得技術である、プレジャーエアーテクノロジーを搭載。空気の波動でクリトリスに優しく吸引マッサージするのが特徴。手に収まるコロンとしたサイズ感で、一見セルフプレジャーアイテムに見えないデザインも魅力だ。
「家に置いても馴染みやすく、手に取ったときにテンションが上がるものにしたくて、色はくすんだピンクと落ち着いた紫を選びました。パッケージもその2色をベースにデザインしてもらい、私のイラストはウーマナイザーのドイツ本社の方が描いてくれました。
日常に華を添えるようなイメージで、心を優しく包み込むようなものを作りたかったんです。そして、手に取りやすいパッケージ、ということも大切にしました。とても可愛いアイテムができたと思います。宝箱を開けるようなボックスに入っているので、プレゼントにもおすすめです」(渡辺さん)
ネガティブな自分は、内に秘めたポジティブな優しさで包み込む
「どんなに頑張ったとしても、無理矢理明るくしようとしても、人はネガティブになってしまう生き物。ただ、大人になってからはそんなネガティブゾーンにいる時間がもったいないなと感じて、自分のマイナスな気持ちには触れないようにしています。代わりにポジティブな自分で包み込むことで、マイナスな気持ちを支えてあげるんです。
生きていると、元気なときがあれば、元気ではないときもある。ネガティブゾーンに引っ張られそうになったら、自分を否定するのではなく、『今日は曇りだからかな〜』『今日はネガティブデーなのか!』と、ポジティブな自分を少し引き出して、ラフに受け流すことが大切かなと思っています」(渡辺さん)
1987年10月23日、台湾生まれ、茨城県育ち。2007年のデビュー後、ビヨンセのダンスパフォーマンスで大ブレイク。お笑い芸人として、バラエティー番組からラジオ、CMやYouTubeでも活動し、ファッションモデルとしても幅広く活躍する。2019年から東京とニューヨークの2拠点生活を開始し、2021年4月からは活動の本拠地をニューヨークへ移した。ポッドキャストの新番組『NAOMI TAKES AMERICA』を始動し、2023年には全米7都市を回るトークライブツアー、今年の10月にはニューヨークで初のスタンダップライブを開催。そのクリエイティビティを、日本国内にとどまらず世界を舞台に発揮し、躍進を続ける。
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