【#ゆりやんレトリィバァ 】“ありのままの自分”を、心から抱きしめるための一冊。初めての著書インタビュー! トレーニングで変化した、セルフラブマインド #じぶんBIGLOVE

お笑いはもちろん、世界配信Netflix『極悪女王』の主演、ラップ、映画監督など、その多彩な才能で世界を沸かす芸人・ゆりやんレトリィバァさん。初めての著書「じぶんBIG LOVE! ~ゆりやん体づくり本~」を出版した。自身が取り組んできた身体づくり、そしてトレーニングを通して変化したマインドについて、惜しみなく教えてくれる内容に。「"家庭の医学"のように一家に必ず一冊は置いて欲しい」という想いを込めた著書についてインタビュー。また、12月よりLA生活をスタートさせた、ゆりやんレトリィバァさんの未来についても聞いた。

お笑いはもちろん、世界配信Netflix『極悪女王』の主演、ラップ、映画監督など、その多彩な才能で世界を沸かす芸人・ゆりやんレトリィバァさん。初めての著書「じぶんBIG LOVE! ~ゆりやん体づくり本~」を出版した。自身が取り組んできた身体づくり、そしてトレーニングを通して変化したマインドについて、惜しみなく教えてくれる内容に。「"家庭の医学"のように一家に必ず一冊は置いて欲しい」という想いを込めた著書についてインタビュー。また、12月よりLA生活をスタートさせた、ゆりやんレトリィバァさんの未来についても聞いた。

自分の身体を好きになるヒントをちりばめた一冊

──初めての著書、おめでとうございます! まず、ご自身の身体についての本を出版しようと思ったきっかけを教えてください。

これにはすごく深い訳があって……。集英社の書籍編集者さんが「本を出しませんか?」と、お誘いしてくださったという、複雑な背景があるんですけど……。

──笑)。

今回の本の監修者であり、私の身体づくりの先生でもあるプロトレーナーの岡部友さんが、「ゆりちゃんがやってきたことを、いつか本にできたらいいね」と言ってくださっていて。私もこれまでの身体づくりに関して、なにか形として残せたらなと思っていました。そんな矢先に、ちょうど出版のお話をいただいたんです。

日頃から友さんが、「トレーニングで身体を変えて、今まで見てこなかった、思いもよらなかった人生を切り拓いていこう」と話してくれていたので、自分の身体作りについての本を出版することは、まさに新しいステージへ登っていくような感覚がありました。

ゆりやんレトリィバァ

──実際、出来上がってみていかがでしたか?

いわゆる"ストイックなダイエット本"のようなものにはしたくなくて。持っているだけで「かわいい!」と気分が上がる本にしたいなと思っていました。デザインはハートやパステルカラーなどでハッピーな雰囲気にして、内容はあえてカジュアルな感じに。私らしい一冊になったのではないかなと思っています。

──特にこだわった部分を教えてください。

私自身もそう思っていたのですが、ダイエットって、減量することがゴールというイメージがありませんか? けれど友さんが私に教えてくれたのは、自分の身体を最大限に活かして、健康に生きるための身体づくり。この本にもその教えを入れたくて、ただ痩せるのではなく、自分の身体を好きになるためのヒントをちりばめました。

──押し付けがましくなく、親しみやすい内容が素敵だなと思いました。

ありがとうございます。これまで、自分の身体づくりについて質問されても、独り占めにしたくて、はぐらかしていたんですよ。今回本を作り始めた当初も、私が何を食べたり飲んだりしているのかを秘密にしておきたいと思っていたくらい。
けれど、友さんが「せっかくやってきたことをまとめるのだから、こだわってきたことをしっかり伝えないと勿体無いんじゃない?」と言ってくださって、包み隠さず書きました。

なのですが、こうして出版することになったら、また秘密にしたい気持ちが大きくなってきて……。やっぱり私が本を全部買い占めようかなと思っています。

──笑)。岡部友さんからはどんな感想をもらいましたか?

とても喜んでくださいました! 友さん自身もたくさん本を出されているんですが、「トレーニングを教える側の目線ではなくて、トレーニングを受ける側の目線で書かれているのが、これまでにない視点で、また違うわかりやすさがあるよね」と、嬉しい感想をいただきました。

開き直った「これが私」から、胸を張った「これが私」に

──体型について意識し始めた頃、自身の身体に対してどんな気持ちで向き合っていましたか?

もともと子どもの頃から太っていたタイプ。芸人になってからは、不摂生も重なって、さらに大きくなっていきました。いわゆる太り芸をやりたいわけではないのに、当時は「これがありのままの私なので」と、太ってても別にいいやと思っていました。

──そこからゆりやんさんの考えを変えたのは、どんな経験ですか?

友さんと出会って、トレーニングをし始めたら自分の考え方がどんどん変わっていきました。それまでは、トレーニングは"それに向いている限られた人の特権"で、私には関係のない世界のことだと思っていました。

ゆりやんレトリィバァ

けれど、トレーニングを続けていくなかで、食べ物や運動で自分の身体が変わっていくことを実感したんです。自分で自分をつくることができる、と思うようになりました。それと同時に、人と比べることや、自分を卑下することもなくなり、「これは私にはできない」と思うことも少なくなりました。
自身が持っているものを最大限に活かして、最高の自分をつくること。それが自分を好きになることなんだ、と思えるようになったんですよね。

今までは「これがありのままの私です」と、自分を大事にせず開き直っていただけ。トレーニングを通して、自分を大切にし、自分をつくるようになってようやく「これがありのままの私です」と、胸を張って言えるようになったかなと思います。

他人の口出しは「ほっとけ!」。自分は自分なのだから

──ご自身の身体について、SNSなどで心無い言葉を見かけてネガティブになってしまうとき、その気持ちにどう対処していましたか?

これまでは、自虐することで自分を守ってきた部分がありました。「私はデブで、ブスなんです」と、誰かに下げられる前に、自分で自分を下げにいくことで、気持ちを落ち着かせてきたんです。

でも今は、最高の自分をつくってきた自負があるので、「こんなに可愛い大事な自分に対して、他の人から口出しされるのはおかしい!」と、思えるようになってきましたね。そんな人たちとは関わらないほうがいいし、「I don't care!ほっとけ!」と。
まだ傷つくことももちろんあるけれど、そんな部分もちょっとずつ、変わってきたのかなと思います。

ゆりやんレトリィバァ

──過去には外見や体型を他人が揶揄したり、いじったりすることも芸のひとつとしてあったかと思います。その頃と今ではご自身の身体に対する意識が大きく変わったと思うのですが、身体とお笑いのバランスの取り方について、どのように考えていますか?

私は12年くらい芸人をやらせていただいていますが、それこそ駆け出しの頃は外見や体型について、笑いに変えていくことが当たり前の時代でした。おもしろいかは別として、「私、デブなんですよ」「わかっとるわ!」みたいなやり取りが普通。だから言われても傷つくことはないし、むしろ「おいしい」と思うときもあって、芸人という存在がそういうものだと思っていました。

けれど、自分が減量を始めたくらいの頃から、自身の身体を揶揄したネタを披露したときに、お客さんが「笑っていいのかな?」と、渋い表情になっているのを見るようになったんです。自分の感覚と時代が同じくらいのタイミングで変わってきたのを実感した出来事でした。なのであまり違和感なく、世間の考えと自分の考えがゆるやかにマッチしていった感覚がありますね。

とはいえ、「身体を揶揄するネタは絶対ダメ!」と伝えたいわけではなくて。そういった笑いもあると思いますが、そういうおもしろさよりも、もっとおもしろいことって、いろいろあると思うんです。笑いの形も日々アップデートしていけたらいいなと思います。

ゆりやんレトリィバァ

──昨今は“ボディポジティブ”の考えが世の中に浸透してきています。ゆりやんさんが考える“ボディポジティブ”とは?

私がたまにファッション誌にモデルとして出させていただくと、「勘違いするなよ」とか、「"多様性"枠として出させてもらっているだけやろ」とか言われたりするんです。それこそ、「ほっとけ!」という感じなのですが(笑)。だからといって、私がモデルとしてパリコレのランウェイを歩くのが“ボディポジティブ”に繋がるのかというと、それは違うと思うんです。

パリコレなどで活躍されているモデルさんは、プロとしてお洋服を美しく着るために、その才能を究めてきた方々。例えば、おもしろい人が誰でも「なんばグランド花月」に立てるわけではないのと同じで、誰でもランウェイに立っていいわけではないじゃないですか。プロフェッショナルの方々がいるところに、違うところからきて同じ土俵に立つことが“ボディポジティブ”ではないと思うんですよね。

あくまでも“ボディポジティブ”は、自分に意識を向けた考え方なのかなと思います。「いわゆる“モデル体型”だけが綺麗ってことじゃないですよね! だから私にもモデルさせてよ!」ということではない。人からどう見られるかではなく、「自分は自分。私は自分の身体を大切にしている」というマインドのこと、ですね。

目標へ疑いなく進む。それが達成の秘訣

ゆりやんレトリィバァ

──Netflixシリーズ『極悪女王』のための大幅増量&減量や、アメリカ移住など。ゆりやんさんのこれまでの人生を辿ってみると、「やると決めたら実現する」強い意志があってこそと感じます。初志貫徹し、目標達成するコツを教えてください。

実は世の中って、「〇〇になりたい」と、強く思ったら絶対に叶うようになっているらしいんですよ。例えば、私が「宇宙飛行士になりたい」と思ったとして、なれていないのは、心の中で思っているだけだから。宇宙飛行士になるために、勉強をしたり、トレーニングをしたり。目標を達成するための道筋を立てていないから、なれていないんです。

けれど「私は絶対に〇〇になりたい!」と強く思ったら、その方向に進めるように、自ら駒を進めていくと思うんです。私も「ハリウッドスターになりたい!」と思ったから、とりあえずアメリカに引っ越すじゃないですか。そうやっていたら、絶対に叶うようになっているらしいんですよ。だから、とりあえず疑いなくやってみることが、自分の決めた道へ進んでいくための近道かもしれません

LAで実現したい、夢のあれこれ

──ゆりやんさんの目標「ハリウッドスター」の話が出ましたが、2024年12月から拠点をLAに移されました。アメリカ生活では、どんなことを実現したいですか?

夢を話すと、ハリウッドスターになって、特別枠などではなく居るのが当たり前の存在になりたいです。老若男女問わず、「ゆりやんレトリィバアだろ」と、誰もが知っている人になるのが目標です。生活のことをあげると、家を綺麗に保って、きちんと暮らしたいですね。日本の家は散らかり放題だったので(笑)。英語も勉強して、言い訳しない生活を送りたいと思っています。

──日本ではできなかった、アメリカでやってみたいことはなんですか?

以前、LAのジムで見たカップルが、スクワットする度にキスしてたんです。私もそれをやりたいなと思っています!

── きゃー(笑)。

あと車がないと生活できない場所なので、運転をするのも楽しみです。

──ハリウッドスターを目標にされていますが、会いたい俳優さんはいらっしゃいますか?

好きな俳優さん、いっぱいいるんです。これを言ったら絶対会えてしまうと思うんですよね。めっちゃ悩むし、迷うんですが……ちょっと一旦、ザック・エフロン!

【一問一答】読者へのメッセージ! ゆりやんマインド

──自分のボディが好きになれなかったら。
トレーニングしては?

──食事コントロールがうまくできず暴食しちゃったら。
次の日(食事を)休んでは?

──トレーニングをサボりたくなったり、サボってしまったら。
(ちょっと低めの声で)自分がどうなるかを考えてみては?

──自分の長所が見つけられなかったら。
胸に手を当ててみては?

──最低な自分という後悔しまくりの日がきたら。
そういう日もあるのでは?

──誰も褒めてくれないから自分で褒めてあげたいと思ったら。
褒めては?

──最高の自分探しに迷ったら。
生きてること、そのものが最高では?

じぶんBIG LOVE!♡♡♡~ゆりやん体づくり本~

【#ゆりやんレトリィバァ 】“ありのままの画像_6

著者:ゆりやんレトリィバァ
監修:岡部 友

健康になるために45kgやせて。夢をつかむために40kg増やして。さらに前に進むために33kgまたやせた、ゆりやんレトリィバァ。その身体づくりメソッド、自分との向き合い方、そして自分を大切にするマインドを凝縮した一冊。

ゆりやんレトリィバァプロフィール画像
芸人ゆりやんレトリィバァ

1990年生まれ、奈良県出身。関西大学4年時に、自分で貯めたアルバイト代で吉本養成所NSCに35期生として入学。主席で卒業後、芸人となる。2017年第47回『NHK上方漫才コンテスト』NTV『女芸人NO1決定戦 THE W』ともに優勝。2019年、全米で人気の公開オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』に出演。2021年『R-1 グランプリ』優勝。2024年配信開始のNetflixシリーズ『極悪女王』にて主演を務めた。同年12月より、アメリカ・ロサンゼルスへ移住。