2023年10月24日(火)までの期間、伊勢丹新宿店本館・メンズ館各拠点、日本橋三越本店本館各拠点、銀座三越本館・新館各拠点にて、ファッションを通して新しい未来を示唆するプロジェクト、ピースdeミライが開催中。
2022年3月に開催されたアップサイクル企画デニムdeミライの第二弾として、ピースdeミライが開催中。さまざまな企業から集まった残反を“ピース”とし、新たなプロダクトとして蘇らせる持続可能なプロジェクトだ。“新しいファッションを発信したい、ファッションの高揚感を届けたい”といった想いは変わらず大切にしながら、本プロジェクトを行うことでその意思を未来へ紡いでいく。本イベントは、2023年10月24日(火)までの期間、伊勢丹新宿店本館・メンズ館各拠点、日本橋三越本店本館各拠点、銀座三越本館・新館各拠点にて開催中。
今回は、ピースdeミライの原点でもあるリーバイス®のユーズドストックのデニムに加え、イギリスのテキスタイルブランド、リバティ・ファブリックス、デンマークのテキスタイルメーカー、クヴァドラ、国内有数の織物産地である尾州産地素材、フィンランドのデザインハウス、マリメッコと、多彩な5つの生地をアップサイクル。各社さまざまな生地を生産する中でどうしても生まれてしまう残反を活用し、多くのブランドやデザイナー、クリエイターが新たな価値を吹き込んだ。アンリアレイジは、リーバイス®501のさまざまな年代のユーズドデニムを解体し、ブランド定番のピラミッド形のデニムジャケットに。シャルマントサックはリーバイス®のデニム生地とハリスツイードを組み合わせた巾着バッグ2型を製作。
リバティ・ファブリックスでは、合計約900種類もの残反からブランドが使用する生地を厳選。タロウ ホリウチは、ユニセックスで楽しめるシャツ・パンツのセットアップと、広げると枕カバーのような形になるバッグのセット。ヨウヘイオオノは、パーツごとに異なる色や柄を組み合わせ、素材の魅力を引き出したドレス。サンヨーコートは、タイムレスに愛用できるベーシックなコートを、リバティ・ファブリックスでアレンジしたトレンチコートに生まれ変わらせた。
クヴァドラの残反は、キャンセルや誤配送などの理由で残反となったもの。チカキサダは、クヴァドラならではのハリのある素材を生かした立体的なフォルムが楽しめるビスチェ。キジマタカユキは、摩擦に強く丈夫な素材感を生かしたキャップとバケットハットを製作。尾州産地素材では、今回ツイード生地にフォーカス。100年以上尾州で生地生産を行う老舗をはじめ、11社の協力のもと、開発用のサンプル残反や廃番となった糸が入った生地などをアップサイクル。ヘンリエンヴァーゴは、人気のメリージェーンを、ツイードでも重たくならないようシャープなシルエットで仕上げた。表情豊かなツイードとエナメルストラップのコントラストが楽しめる一足に。マリメッコでは、プリント不良のロール生地や、小さな端切れ生地などを回収。家具として使えるアート作品を制作する北奥美帆により、マリメッコの生地を座面にあしらった羊の椅子が完成した。
昨年に続き、株式会社三越伊勢丹、株式会社阪急阪神百貨店、株式会社岩田屋三越、株式会社エスティーカンパニー、株式会社ファッションコアミッドウエスト、佐藤繊維株式会社の6社が手を組み、企業の垣根を越えて連携することで、さまざまな店舗で展開しているのも特徴だ。また、本プロジェクトでもう一つ大切にしているのが、これからのファッション業界を担う世代にも参画を呼びかけること。今回は文化服装学院、エスモード・東京校、エスモード・パリ校、多摩美術大学の4校の学生が参加し、ピースdeミライの生地を使って作品を制作。さらに、ファッションやアートスクールの学生たちが作品作りに取り組む「三越伊勢丹ミライアワード」を開催。デザイナーズ賞は、トム・ブラウンが選考を行うなど目が離せない。審査結果は2023年10月25日(水)に、ピースdeミライ特設サイトにて発表される。
ピースdeミライ
期間:2023年10月24日(火)まで
会場:伊勢丹新宿店本館・メンズ館各拠点、日本橋三越本店本館各拠点、銀座三越本館・新館各拠点
特設サイト:https://www.mistore.jp/shopping/feature/shops_f3/st_piecedemirai_sp