ファンケルとキリンが環境に配慮したパルプモールド製の化粧品ボックスを共同開発。このボックスを使ったスキンケアセットが、ファンケルの直営8店舗で限定発売される。
持続可能な社会を目指し、環境保護や副産物の再資源化を進めるファンケルとキリンが、ビールの製造過程で発生する粉状のモルト粉をアップサイクルしたパルプモールドを共同開発。限定スキンケアセットの包材として採用した。
パルプモールドとは、紙の原料となる木質繊維(パルプ)を水で溶かして絡み合わせ、乾燥させてできる紙の成形品のこと。プラスチック包材の代替品として利用されるなど、環境負荷を低減する脱プラスチック技術として注目を集めている。
このほど開発したパルプモールドに含まれるモルト粉は、ビール類の醸造に用いるビール大麦の副産物で、通常は農場や土壌への散布などで廃棄されているという。そこで廃棄物削減を目指すキリンが、モルト粉を混ぜ込みつつ必要な強度が保てるパルプモールド技術を開発。ファンケルの化粧品ボックスに加工した。
限定セットは、エイジングケアラインの「エンリッチプラス」、シミの原因を徹底的に防ぐ「ブライトニング」の2種類。どちらも30mlサイズの化粧液と乳液に、クレンジングと洗顔料のミニサイズがセットされギフトにもおすすめだ。
従来は捨てられていたモルト粉を活用したパルプモールド製包材を、化粧品ボックスに役立てるというアイデア。今後も協力してプラスチックの資源循環をはじめとする環境課題の解決に取り組むという両者の展開に期待したい。
ファンケル
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