「地球や環境のことまできちんと考えてこそ、真のラグジュアリー。服が作られる工程を知ることは社会的責任であり、純粋にファッションを楽しむためにも大切なこと」と話す、二階堂ふみさん。今回、木の実由来の新素材・カポック(※)を使用したアウターをメインに販売するカポックノット(KAPOK KNOT)と初のコラボレーションが実現。発表された、3型のアウターに込めた思いを聞いた。
※主に東南アジアで収穫される、木の実から取れるコットン。従来のコットンの1/8の軽さで、吸湿発熱機能を持つのが特徴。
――それぞれのデザインでこだわった点を教えてください。
「一番のお気に入りはCHINA DRESS。チャイナカラーは小さい頃から好きなデザインです。シルエットは細身だけれど可動域があって、動きやすい。サイドはジップで開けられるようになっているので、中の服を見せたりして全身のコーディネートも楽しめます。コートにマフラーをミックスしたSCARFは、マフラー部分を首に巻いても垂らしても可愛いです。ビッグシルエットで、中にしっかりパーカとかスウェットを着てもシルエットに響きません。そしてこの企画のスタート時からずっと作りたかったのが、TRENCH。私の身長だと丈が足首くらいまであり、裾がドレスのようにふんわり広がります。これこそまさにカポックの軽さのおかげで実現できた形。風に揺れると綺麗になびくんです。中にデザイン性のあるドレスを着てもマッチするし、足元はスニーカーでもヒールでもクラシカルな印象にまとまるし、おすすめです」
――ビジュアルや動画のクリエイティブは、アウターによってイメージがだいぶ違いますね。
「各デザイン2色ずつ、6人違う人が着ているようなイメージにしたくて。デザインがシンプルなので、さまざまなコーディネートを楽しめると思います。ファッションは自分が心地よいと思えるスタイリングや、これを着ている自分が大好きと思えることが大切。だから肌の色や体型を超えて、誰でも楽しめるアイテムであることも伝えたかったんです。自分がワクワクするものを身にまとうことで、自分のスタイルになっていく。この服を通じて、そんなことも感じとってもらえたら嬉しいです」
二階堂ふみ
にかいどうふみ●1994年9月21日生まれ、沖縄県出身。2009年「ガマの油」でスクリーンデビュー。俳優業と同時にアクティビストとしての活動も注目されている。
カポックノット
https://Kapok-knot.com


