Case #2 竹田 純さん♡クリスさん
床バレエ創始者のジュンさんと、インテリアデザイナーのクリスさん。2016年に日本で出会い、半年の交際を経てクリスさんがジュンさんにプロポーズ。その後、クリスさんの転勤に伴いフランスに移住し、2023年にパリで結婚。YouTube(@junandkris )やInstagram(@junandkris_ )で結婚式の様子を公開している。
「my husband」と紹介するたびに誇らしい気持ちになります
--ジュンさんとクリスさんは、子どもの頃から結婚に強く憧れていたそうですね。
クリス そうですね。でも当時は、同性婚を認める国はほとんどなかった。僕は異性に興味がないと早くから気づいていたので、かなわない夢だと受け入れていました。
ジュン 2013年に以前住んでいたフランスで同性婚が法制化され、希望を感じました。いつかまたパリに住みたいと思っていたので、私も結婚することができるかも!と。
--2016年に、日本で出会い交際を始めたお二人。ジュンさんはクリスさんに対して、毎日のようにプロポーズを求めていたとか!
ジュン 出会ってすぐに、彼が生涯のパートナーだ!とピンときたんです。「私なしで生きていくのは大変だよ?」と繰り返し伝えたり、ビヨンセの『Single Ladies (Put a Ring on It)』を歌ったりして、全力でプロポーズ待ちアピールをしていました(笑)。
クリス まんまとベイビーに洗脳されました(笑)。というのは冗談で、僕もジュンさんと生涯を共にしたいと感じていたから、つき合って半年でプロポーズしました。
ジュン 私にとってプロポーズは、結婚の約束。いつどこで結婚するのか、できるかどうかもわかりませんでしたが、そんなことはどうでもよくて。私を生涯のパートナーに選んでくれたことがうれしかったし、私の中では、結婚したも同然の感覚でした。
--2019年にクリスさんのパリ転勤が決まり、二人で移住。その4年後に正式に結婚を決めるまでの経緯を教えてください。
ジュン 結婚を決断したきっかけは、愛犬のビジョンを迎えたこと。子どものような存在ができたことで、二人の関係がカップルからファミリーへと変化し、本物の家族になりたいという気持ちが芽生えました。
クリス 2023年の新年の抱負を話していたときに、ベイビーが「結婚しよう!」と。すぐに手続きを始めて、その春に結婚しました。結婚してよかったことの一つは、ベイビーを「my husband(私の夫)」と言えること。今でも、口にするたびに誇らしい気持ちになります。もう一つは、それぞれの夢に加えて、二人の夢を持つようになったこと。二人ともいろんな国に住んでみたくて、昨年アンドラに移住したのですが、結婚していることでビザの手続きがとてもスムースでした。
ジュン ほかにもフランスにリトリート施設を開業する、日本に老人ホームを作るなど、たくさん夢があるんです。二人でSNSを始めた背景にも、LGBTQユースの人たちの心の支えになりたいという想いがあって。結婚を公表した際は批判的な意見も多く、フォロワーが一気に5000人ほど減りました。同性婚に反対する人はいますが、屈しない私たちの姿を通じて「自分にはハッピーになる資格があるんだ!」と思ってもらえたらうれしいです。
--ヨーロッパでの生活が長いお二人。現地での結婚に対する人々の意識の変化や、トレンドがあれば教えてください。
ジュン 個人的な感想ですが、ヨーロッパは全体的に自由を重んじる人が多いイメージがあります。特にフランスの若者は、結婚の必要がなければしない人が多いんじゃないかな。
クリス フランスでは、結婚の代わりに、PACS(連帯市民協約)を選択する人が増えている印象。PACSは、税金や社会保障などで法律婚とほぼ同等の権利を得られる一方で、申請・解消が簡便。離婚手続きのように長引くことなく、比較的スムースに解消できます。
ジュン ちなみにPACSは、同性カップルも申請可能。海外移住のハードルは高いですが、私たちはヨーロッパに移住して、とても快適に暮らしています。