体や心に不調を抱える人々に寄り添って精神状態や身体動作の向上を促すセラピードッグ。その活動と可能性は広がっている。二人のプロフェッショナルに動物介在療法を受ける効果や、 活躍を広げる背景について聞いた
体や心に不調を抱える人々に寄り添って精神状態や身体動作の向上を促すセラピードッグ。その活動と可能性は広がっている。二人のプロフェッショナルに動物介在療法を受ける効果や、 活躍を広げる背景について聞いた
臨床心理士・公認心理師・動物介在セラピスト。数年前からボランティア活動として病院や施設、学校の相談室などをセラピー犬と訪問。その経験を経て、2025年にセラピールームHESOTENを都内にオープンした。
国際セラピードッグ協会創始者・ミュージシャン・弘前学院大学客員教授。ブルースシンガーとして日米で活躍する傍ら、セラピードッグ育成の先駆者として、教育カリキュラムを確立。高齢者施設などでの福祉活動に尽力している。
コラム ① どうしたらセラピー犬になれるの?
警察犬や盲導犬とは違い、さまざまな犬種がいるセラピー犬。
「カウンセリングでは、対象者に合わせて適切な犬種のセラピー犬を選んでいます。たとえば大型犬は、ずっしりしていて安心感がありますよね。子どもが40キロのラブラドールを枕にして寝転がることも。また小型犬は高齢者のベッドなどにも乗せられます」(根本さん)
犬をハンドリングする「ハンドラー」は飼い主が務め、セラピー犬としてのトレーニングは各家庭に任されているというのが一般的。さらにセラピー犬としての認定書を取得すると活動の場が広がる場合も。人見知りしない、無駄吠えしないなど犬の適性もあるが、自分の愛犬をセラピー犬に育てることも可能だ。訓練は早い時期に始めたほうがいいので、すぐに行動を!
コラム ② 働く犬のワークライフバランス
セラピー犬は働きすぎて疲弊していないだろうか? そんな心配をする愛犬家もいるかもしれないが、杞憂なようだ。
「仕事をしているとセラピー犬も結構疲れてしまうので、活動は3時間を超えないようにシフト制にしています。わんちゃんがのんびりしていないと、患者さんも安心できないので、犬がリラックスできるように心がけています」(根本さん)。前出のJAHAの活動では、獣医療従事者が同伴してセラピー犬たちの健康を管理していた。また、国際セラピードッグ協会では、セラピー犬を早めに引退させ、施設でゆっくり過ごせるようにしている。「目の病気をして盲目になった犬もいれば、足腰が立たなくなった犬もいますが、最期まで協会で面倒をみて看取っています。それが私たちの責任だと思っています」(大木さん)







