クリエイターたちの"私と楽しいトイレの話"

可愛いトイレには"おもてなし"がある / セントチヒロ・チッチさん(アーティスト)

セントチヒロ・チッチさんのイラスト

「誰の目も気にせず、ひとりになれる完全個室の"トイレ"。中学時代からのお気に入りの場所で、精神統一をしたい撮影やライブ本番前にかけ込んでいます。

そんな私がこれまでの人生で一番感動したトイレは、『サンリオピューロランド』。森の中のような内装デザインで、ゲストがサンリオの世界観をトイレでも満喫できる"おもてなしの心"には衝撃を受けました。自宅のトイレもそんなワクワクする可愛い空間にしたくて、マットや掃除用具、収納ケースに至るまで、デザイン性の高いアイテムで揃えています。中でもこだわりは、気分で選べる3種類のアロマオイルとアロマストーン。自分が楽しむだけでなく、遊びに来た友人へのおもてなしとしても置いていて、かなり喜ばれます。

もし、私が公共のトイレをプロデュースするとしたら、本棚があったり、扉が自動販売機になっていたり。ひと部屋ずつテーマの違うエンタメ性の高いトイレにしたい。利用する人に驚きとときめきを届けたいです」

セントチヒロ・チッチプロフィール画像
アーティストセントチヒロ・チッチ

東京都出身。元BiSHのメンバー。初の単著『いままでも これからも』、1stアルバム『PER→CENT→AGE』が発売中。加藤千尋名義で、11月3日からは舞台『雷に7回撃たれても』に出演。

"使わせていただく"という気持ちを持つことが大切 / 金子夏子さん(スタイリスト)

『バイオトイレ』エベレスト

「エベレスト登頂の起点となるベースキャンプへと続く、エベレスト街道。そんな水の確保や下水処理が困難な場所で出合ったトイレが、排泄物を堆肥化する『バイオトイレ』でした。

小屋の扉を開けると、そこには直径約20㎝サイズの穴の空いた木の床が。使い方は、穴の中に用を足したら、目の前に積まれた枯れ葉をかぶせるだけ。ぺーパーは、設置されているゴミ箱に捨てます。穴は井戸ほどの深さがあるので、嫌な臭いがしてくることもないし、なんなら開放感を感じられるほど。また、水を使わないので、床が濡れて汚れていることもなくてきれい。この究極のシンプルなトイレが作り出す快適さは忘れられません。

山間部にあるトイレに限らず、私たちが外出先で当たり前に使っている公共のトイレのすべてに、管理してくれる人がいるはず。どこに入るときも、常に"使わせていただく"という気持ちで、きれいに使うことを心がけることが礼儀だと思いますね」

金子夏子さんプロフィール画像
スタイリスト金子夏子さん

かねこ なつこ●SPURをはじめ、数々のファッション誌やブランドのカタログで活躍。無類の山好きとして知られており、休日は国内外でアウトドアライフを楽しんでいる。

香りでトイレをクリエイティブな空間に / フレグランス&スキンケアブランドTAMBURINS 商品開発チーム

「TAMBURINS TOILET FRAGRANCE SA GEMARY」
今年7月に発表したトイレ用フレグランス。クラリセージ、ローズマリー、マンダリンで構成された爽やかな香り。ミニブックとペンシルつき。「TAMBURINS TOILET FRAGRANCE SA GEMARY」38㎖ ₩36,500

「この夏、新たな香りの製品カテゴリーとしてトイレ用フレグランスを発表しました。きっかけは、韓国の公衆トイレでよく見る落書きでした。そこには、思わず目を留めてしまうような名言や軽い冗談、まるで古風なSNSのようにメッセージのやり取りをしている落書きも見られます。落書き自体は褒められることではないのですが、スマホではなくペンを片手にトイレの中で暇をつぶすことが、クリエイティブだと感じました。

誰もが平均して1日4、5回は行っている場が、もっと文化的でインスピレーションを得られる空間であってほしいと思い、心地いい香りを演出するのが効果的だと考えたのです。そこでクラリセージを基調とした、頭が冴え渡る爽快な香りを採用。思考の妨げになる、嫌な臭いは自然由来の消臭成分が消してくれます。人生で思いのほか多くの時間を過ごすトイレ。もっと快適かつ個性的で、想像力を刺激する場となれば、ライフスタイルが充実すると信じています」

「TAMBURINS TOILET FRAGRANCE SA GEMARY」
本品のキービジュアル
TAMBURINS エキシビション
商品発売と同時にトイレ時間を再定義するエキシビションを開催

※₩(ウォン)1=約0.11円(2023年8月30日現在)

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