ピンク(P!nk)は、アルバム『Can’t Take Me Home』(2000年)で歌手デビュー。飾らないキャラクターとパワフルな歌で、世界中から人気を集めている。2004年には、グラミー賞最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞を獲得した。プライベートでは二児の母であり、慈善活動家としても知られている。
歌手ピンクの最新ニュース
新型コロナウイルス感染から完全復活を遂げる
自身と3歳の息子が新型コロナウイルスに感染し、ともに回復したことを明かしたピンク。最前線で戦う医療関係者を支援するため、約1億円の寄付をしたことを報告した。米テレビ番組にリモート出演したピンクは、闘病生活を振り返り、涙を見せる一幕も……。
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歌手ピンクのプロフィール
歌手ピンクのキャリア
10代のころからクラブに通い始め、13歳のときにバックボーカルとしてラップグループに参加。デモテープの制作や作曲を始める。レコード会社からオーディションに誘われ、Basic Instinctというグループを結成するも、グループはすぐに解散。その後、ソングライティングの才能を開花させ、R&B路線で活動することを決める。アメリカのアトランタを拠点とするレーベルの創立者、アントニオ・“LA”・リードにアプローチをかけると、ソロ契約が決まり、アルバム制作を開始する。
2000年、デビューシングル『There You Go』を発売し、全米7位にランクイン。デビューアルバム『Can’t Take Me Home』は、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど各国のヒットチャートにランクインし、全世界で大ヒットを記録した。
2001年、クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイアと歌った映画『ムーラン・ルージュ』の主題歌『Lady Marmalade』が、全米シングル・チャートで5週連続1位の大ヒットを記録。グラミー賞の最優秀ポップ・コラボレーション賞を受賞した。2001年に発売されたセカンドアルバム『Missundaztood』は、世界中で1300万枚を売り上げた。2003年には、サードアルバム『Try This』からのシングル曲『Trouble』が大ヒット。このシングルによりピンクは、翌年のグラミー賞最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞を獲得。『Lady Marmalade』以来、ソロとしては初めてのグラミー賞受賞となり、名実ともにスターの地位を確立した。
2016年公開の映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』の主題歌『Just Like Fire』は、グラミー賞にノミネートされた。
2019年2月、ハリウッド殿堂入りを果たした。セレモニーでは父親や家族へのスピーチで感動を与えた。ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムに名前が刻まれている。
アルバム
リリース年/タイトル
2000/Can’t Take Me Home
2001/Missundaztood
2003/Try This
2006/I'm Not Dead
2008/Funhouse
2012/Truth About Love
2017/Beautiful Trauma
2019/Hurts 2B Human
2023/Trustfall
歌手ピンクの家族
2006年にモトクロス・ライダーのケアリー・ハートと結婚するも、2008年に破局。同年に発表したシングル『So What』では「ダンナとはもう終わったの(でも、だから何?)」と歌う赤裸々な歌詞が話題になり、ミュージックビデオには夫本人が出演するなど、世間を驚かせた。現在は復縁し、娘のウィローちゃんと息子のジェムソンくんのふたりの子宝にも恵まれた。
2018年には、大ヒット映画『グレイテスト・ショーマン』(2017年)のカバーアルバム『The Greatest Showman: Reimagined』で、ピンクと一緒に娘ウィローちゃんもレコーディングに参加。母親ゆずりの美声が話題を呼んだ。
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歌手ピンクの家族愛あふれるエピソード
2017年12月、米雑誌のインタビューで語った長女、ウィローちゃんとの恋バナが注目を集めた。「何人ぐらいの男子と同時に付き合えるのかしら?」と質問されたというピンクは、娘からの大人びた質問に驚きつつも、「きっと誰とも付き合えないわ。だってあなたにふさわしい男子は、そういないもの」と回答。さらに「あなたのボーイフレンドになるためには優しくて礼儀正しく、自分の母親に敬意を持っていて、かっこよくておもしろい子じゃないとね」とパートナー選びのアドバイスをしたという。
また、特別賞を受賞したMTVビデオミュージックアワードのスピーチでは、自分の容姿に悩むウィローちゃんとのエピソードを語った。「自分はブサイク」だと悲しむ娘に、ピンクは「誰かに笑いものにされてママは自分を変えたことはある?」と問いかけたそう。最後に「私が世界中のアリーナを満席にしたのを見たことがある?」という質問に娘がうなずくと、「そうよ、ベイビー。私たちは自分を変えないの」と、ありのままの自分を受け入れ、愛することの大切さを伝えたと語った。ピンクのスピーチには、観客から大きな声援が送られた。
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2018年4月、ピンクは米ゴシップ誌『People』による毎年恒例の特集「最も美しい女性」に選ばれ、表紙には、ふたりの子どもたち、ウィローちゃんとジェムソンくんとともに登場。2000年代は、歌手として精力的に活動する傍ら、私生活では結婚生活やふたりの育児に奮闘してきたピンク。インタビューでは、育児の苦悩と喜びを赤裸々に告白した。「子どもの前で泣くこともあるの。娘は泣いている私を見て参っていると思うわ。でも娘は、『ママの気持ちをもっと教えて。そうしたら私の気持ちも話す』と言ってくれた。嬉しかったわ」と話した。また、娘には「あなたは自分の権利のために闘わなければならない。女性に男性と同じ給料が支払われないことも、受け入れてはダメ」と、世の中に蔓延する男女差別についても伝えていることを明かした。
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2018年5月、ツイッターで辛辣なバッシングを受けた際のピンクの反撃コメントが話題を集めた。とあるツイッターアカウントから「ピンクってすごく老けてる。パープルに名前を変えた方がいいんじゃない?」と心ない言葉を向けられたピンクは、歯に衣着せぬ物言いで華麗に反撃。「私は歳をとることを、とてもありがたいことだと思っているの。目もとと口まわりのシワは、たくさん笑ったことの証拠。10年後、自分がさらに老けてみえることを祈っているわ。だってそれは、私が生きていることの証だから」とエイジングに対するメッセージを発信した。すると、コメント欄には「すごく共感する!」、「賢くて、美しい女性の象徴だわ。彼女が大好き」などのメッセージがあふれ、10万件弱の「いいね」がつけられた。
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2018年8月、コンサートツアーの最中に「最愛の母を失った」というプラカードを掲げていた14歳の少女に熱いハグをする姿が感動を呼んだ。親子でピンクのファンだった少女は、母親とともにコンサートへ向かう予定だったが、コンサート間近に母親が急死。プラカードを見つけたピンクはコンサートを中断し、少女を抱きしめて励ました。
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2019年2月、ハリウッド殿堂入りを果たしたピンク。ロサンゼルスで行われたセレモニーには、家族で出席し、満面の笑顔を見せた。殿堂入りについてピンクは「まるで夢のよう」と語った。また、父親とのエピソードにも触れ、「父は私に『自分に正直でいなさい』と教えてくれた。この名誉はその教えを信じ続けたから手に入れられたもの。最も才能があるわけでも、美しいわけでもなくとも、諦めなければ、誰もなり得ない存在になれる」とスピーチ。その力強い言葉は、感動を呼んだ。さらに家族について「私にとって夫はミューズで子どもたちはスター。彼らがいなければ輝くことはできないわ」と話し、自身にとってかけがえのない存在であること、そして家族への感謝の気持ちを伝えた。