カニエ・ウェストは、ラッパー、音楽プロデューサー、作曲家、作詞家、ファッションデザイナー。リアリティスターのキム・カーダシアンを妻に持ち、4児の父親でもある。2000年代初頭から現在に至るまで、ラッパーとしての活動以外にも、楽曲のプロデュース、フィーチャリング・コラボレーションなどで活躍し、いまなお音楽界を牽引するひとり。2015年にアディダスとのコラボレーションでスニーカーを作ったことがきっかけとなり、のちにローンチさせたイージーは、国内外をはじめ世界中のファンを抱えるファッションブランドに成長している。
カニエ・ウェストの注目記事
カニエ、米大統領選への出馬を表明
数年前のインタビューなどで、米大統領選への出馬をにおわせる発言をしていたカニエが、ついにツイッターで米大統領選の出馬を表明した。話題性や発言力、経済力ともに絶大なカニエとあって、政界進出も不可能ではない!?
カニエに躁うつ病再発の噂が浮上
米大統領選への出馬表明後、関係者の証言で躁うつ病再発の噂が浮上したカニエ。家族とも離れて暮らしているが、ここへきて米大統領選に立候補するかどうかも不明だというニュースが。今後のカニエの動向に注目が集まる。
セレブ界きっての暴言王、カニエの波乱万丈な半生
カニエの半生は、グラミー賞受賞→最愛の母の死、暴言による大バッシング→ステージ復活と、アップダウンの連続。知れば知るほど深みにハマる、「カニエ・ウェスト」という人物像に迫る。
カニエ・ウェストのプロフィール
カニエ・ウェストのキャリア
音楽家としてのキャリア
1990年代半ばにプロデューサーとしてデビューしたカニエ。ローカルなアーティストたちに曲を提供していたという。1990年代末にはメジャーアーティストへの曲を提供するようになるもヒットには恵まれず、シカゴの美大に通いながら音楽活動を続けていた。
カニエに転機が訪れたのは、2000年代初頭のこと。同じくラッパーでプロデューサーのジェイ・Zに才能を見い出され、「ロッカフェラ・レコード」と契約を結んだ。2001年、ジャクソン5の代表曲である『I Want You Back』をサンプリングしたジェイ・Zの『Izzo(H.O.V.A.)』をプロデュースし、全米8位のヒットを記録。また、カニエがプロデューサーとして5曲提供したジェイ・Zのアルバム『The Blueprint』は「2000年代の名盤のひとつ」に選ばれるなど成功をおさめ、カニエはトッププロデューサーとしての階段を駆け上がることになる。プロデュース業が忙しくなったカニエは大学を中退し、音楽の道に進む。
また、ジェイ・Zの全面的なサポートもあって、2004年には「ロッカフェラ・レコード」から初のアルバム『The College Dropout』をリリースし、ラッパーとしてのキャリアもスタートさせた。このアルバムは初登場全米2位を獲得し、グラミー賞3部門を受賞する成功をおさめた。
アルバム一覧
リリース年/作品名
2004/The College Dropout
2005/Late Registration
2007/Graduation
2008/808s & Heartbreak
2010/My Beautiful Dark Twisted Fantasy
2011/Watch the Throne(with ジェイ・Z)
2013/Yeezus
2016/The Life of Pablo
2018/Ye
2018/Kids See Ghosts(with キッド・カディ)
シングル一覧
リリース年/作品名
2003/Through the Wire
2003/Slow Jamz(with トゥイスタ and ジェイミー・フォックス)
2004/All Falls Down(feat.シリーナ・ジョンソン)
2004/Jesus Walks
2004/The New Workout Plan
2005/Diamonds from Sierra Leone
2005/Gold Digger(feat. ジェイミー・フォックス)
2005/Heard 'Em Say(feat. アダム・レヴィーン)
2006/Touch the Sky(feat. ルーペ・フィアスコ)
2006/Impossible(feat.トゥイスタ、キーシャ・コール and BJ)
2006/Drive Slow(feat. ポール・ウォール and GLC)
2007/Classic(Better Than I've Ever Been)(with KRS・ワン、ナズ and ラキム)
2007/Can't Tell Me Nothing
2007/Stronger
2007/Good Life(feat. T-ペイン)
2007/Flashing Lights(feat. ドゥウェレ)
2008/Homecoming(feat. クリス・マーティン)
2008/Love Lockdown
2008/Heartless
2009/Amazing(feat. ヤング・ジージー)
2009/Paranoid(feat. ミスター・ハドソン)
2010/Power
2010/Monster(feat. ジェイ・Z、リック・ロス、ニッキー・ミナージュ and ボン・イヴェール)
2010/Runaway(feat. プシャ・T)
2010/Christmas in Harlem(feat. サイハイ・ザ・プリンス and テヤーナ・テイラー)
2011/H・A・M(with ジェイ・Z)
2011/All of the Lights(feat. リアーナ)
2011/Otis(with ジェイ・Z feat. オーティス・レディング)
2011/Lift Off(with ジェイ・Z feat. ビヨンセ)
2011/Niggas in Paris(with ジェイ・Z)
2011/Why I Love You(with ジェイ・Z, feat. ミスター・ハドソン)
2011/Gotta Have It(with ジェイ・Z)
2012/No Church in the Wild(with ジェイ・Z feat. フランク・オーシャン)
2012/Mercy(with ビッグ・ショーン、プシャ・T and 2チェインズ)
2012/Cold(feat. DJ キャレド)
2012/New God Flow(with プシャ・T and ゴーストフェイス・キラー)
2012/Clique(with ジェイ・Z and ビッグ・ショーン)
2013/Black Skinhead
2013/Bound 2
2014/Only One(feat. ポール・マッカートニー)
2015/FourFiveSeconds(with リアーナ and ポール・マッカートニー)
2015/All Day(feat. セオフィラス・ロンドン、アラン・キングダム and ポール・マッカートニー)
2016/Famous
プロデュース作品一覧
リリース年/作品名/アーティスト名
2001/Izzo(H.O.V.A.)/ジェイ・Z
2001/Takeover/ジェイ・Z
2002/'03 Bonnie and Clyde/ジェイ・Z feat. ビヨンセ
2003/Stand Up/リュダクリス feat. ショーナ
2003/You Don't Know My Name/アリシア・キーズ
2003/Slow Jamz/トゥイスタ feat. カニエ・ウェスト and ジェイミー・フォックス
2004/Overnight Celebrity/トゥイスタ
2004/I Want You/ジャネット・ジャクソン
2004/Talk About Our Love/ブランディ feat. カニエ・ウェスト
2005/Dreams/ゲーム
2005/The Corner/コモン feat. カニエ・ウェスト and ザ・ラスト・ポエッツ
2005/Go!/コモン feat. ジョン・メイヤー and カニエ・ウェスト
2005/Testify/コモン
2006/Heaven/ジョン・レジェンド
2007/The People/コモン feat. ドゥウェレ
2008/Swagga Like Us/ジェイ・Z and T.I. feat. カニエ・ウェスト and リル・ウェイン
2009/Run This Town/ジェイ・Z feat. カニエ・ウェスト and リアーナ
2009/Young Forever/ジェイ・Z feat. ミスター・ハドソン
2009/Make Her Say/キッド・カディ feat. カニエ・ウェスト and コモン
2010/Find Your Love/ドレイク
2011/Party/ビヨンセ feat. アンドレ・3000
2013/Numbers On the Boards/プシャ・T
2014/Sanctified/リック・ロス feat. カニエ・ウェスト and ビッグ・ショーン
2014/I Don't Fuck With You/ビッグ・ショーン feat. E-40
2015/Bitch Better Have My Money/リアーナ
2015/U Mad/ヴィック・メンサ feat. カニエ・ウェスト
Photo:Getty Images
フィーチャード・アーティストとしてのシングル一覧
※セールスまたは批評的に成功した作品を抜粋
リリース年/作品名/アーティスト名
2003/Slow Jamz/トゥイスタ feat. カニエ・ウェスト and ジェイミー・フォックス
2004/Talk About Our Love/ブランディ feat. カニエ・ウェスト
2005/The Corner/コモン feat. カニエ・ウェスト and ザ・ラスト・ポエッツ
2005/Go!/コモン feat. ジョン・メイヤー and カニエ・ウェスト
2008/American Boy/エステル feat. カニエ・ウェスト
2008/Put On/ヤング・ジージー feat. カニエ・ウェスト
2008/Swagga Like Us/ジェイ・Z and T.I. feat. カニエ・ウェスト and リル・ウェイン
2009/Knock You Down/ケリー・ヒルソン feat. カニエ・ウェスト and ニーヨ
2009/Supernova/ミスター・ハドソン feat. カニエ・ウェスト
2009/Run This Town/ジェイ・Z feat. カニエ・ウェスト and リアーナ
2009/Forever/ドレイク feat. カニエ・ウェスト, リル・ウェイン and エミネム
2009/Make Her Say/キッド・カディ feat. カニエ・ウェスト and コモン
2010/Erase Me/キッド・カディ feat. カニエ・ウェスト
2011/E.T./ケイティ・ペリー feat. カニエ・ウェスト
2011/Marvin & Chardonnay/ビッグ・ショーン feat. カニエ・ウェスト and ロスコー・ダッシュ
2012/Birthday Song/2チェインズ feat. カニエ・ウェスト
2014/Sanctified/リック・ロス feat. カニエ・ウェスト and ビッグ・ショーン
2015/Blessings/ビッグ・ショーン feat. ドレイク and カニエ・ウェスト
2015/U Mad/ヴィック・メンサ feat. カニエ・ウェスト
2015/One Man Can Change the World/ビッグ・ショーン feat. カニエ・ウェスト and ジョン・レジェンド
カニエ・ウェストの年収
2019年9月に米経済誌『フォーブス』が発表した「最も稼ぐヒップホップアーティスト」ランキングによると、1億5000万ドル(約163億円)を稼いだカニエが1位を獲得。前年は2750万ドル(約29億円)で10位だったが、イージーの売り上げが大きく貢献したよう。ちなみに、2019年のイージーの売り上げは、15億ドル(約1,631億円)に上ると言われている。
カニエ・ウェストの家族
妻:キム・カーダシアン
長女:ノース、長男:セイント、次女:シカゴ、次男:サーム
キムのボディも顔もタイプだったというカニエが、キムの離婚を機に猛アタックをしたことがきっかけで2012年に交際スタート。カニエの周りにはキムとの交際に反対する人もいたようだが、キムが2013年6月に長女のノースを出産。1年後に、カニエとキムは約28億円もの資金をかけてフィレンツェで挙式した。その後キムは、2015年12月に長男セイントを出産。2018年1月に生まれた次女のシカゴ、2019年5月に生まれた次男のサームは、共に代理出産で迎えている。
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カニエ・ウェストにまつわるエピソード
25歳のときに交通事故に遭う
2002年10月、レコーディング後、スタジオから自宅へ帰る途中に居眠り運転で交通事故に遭ってしまったカニエ。砕けたあごを治すために、口の中にワイヤーを入れる手術をしたそう。「大ケガだったにも拘わらず、神によって助けられた」と信じたカニエは、クリスチャンになることを決意。2003年にリリースされたシングル『Throgh the Wire』はこのケガを題材に作られた曲。
テイラー・スウィフトとバトル勃発
2009年のMTVビデオ・ミュージック・アワードでカニエがテイラー・スウィフトのスピーチを妨害したことを発端に、10年以上もバトルを繰り広げているカニエとテイラー。一時は関係が回復したと言われていたものの、2016年にカニエが発表したシングル『Famous』に、テイラーを侮辱するような歌詞があったこと、同曲のミュージックビデオに全裸のテイラーを模したろう人形を登場させたことでバトルが再燃した。
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ヴァージル・アブローと親交が深い
かつてカニエのアートディレクターとして活動していた、オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブローのクリエイティブディレクターであり、2018年にルイ・ヴィトンのメンズ部門アーティスティックディレクターに抜擢されたヴァージル・アブロー。ヴァージルが初めて手掛けた2019年春夏のルイ・ヴィトンのコレクションショーでは、カニエとヴァージルがフロントロウで抱き合う姿がキャッチされた。