2019.06.07

ランウェイを席巻した、ドレスラインのニューウェーブは?

ドレスラインのトレンドは、ファッション性、多様性がキーワード。もはや定番となったパンツルックをはじめ、シンプルなキャミソールドレス、ホットパンツにトランスペアレントなオーバースカートを組み合わせたものなど、より軽やかさを求めた自由なクリエイションが多数登場。バイヤーたちの話題をさらった。

【進化系Aライン】シアーなオーバースカートでセンシュアルに魅せて

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ミラ・ズウィリンガー:「今季大注目のブランド。今までになかった新たな組み合わせにときめきました」(ザ・トリート・ドレッシング バイヤーチーム)

トップスのクラシックなボトルネックと相反するセンシュアルなAラインに、新たなトレンドの風を感じる。「今シーズンは、どのカテゴリーにも属さないようなシルエットやラインが多かったように思います。ミラ・ズウィリンガーのドレスもまさにそんな1着で、ホットパンツのようなインナーから脚が透けるシアーなAラインはとても印象に残っています」。(ザ・トリート・ドレッシング バイヤーチーム)

【キャミソールドレス】90年代を彷彿とさせるクリーンさが魅力

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マリリース:「今っぽく着こなす秘訣は、アクセサリーや小物をミニマルに。日に焼けた肌にもマッチしますね」(クリオマリアージュ 武田和子さん)

90年代風のエッセンスも、今季のトレンドを語る上で欠かせないトピックス。ドレスラインでは、シンプルモダンなキャミソールドレスがランウェイを席巻した。「華奢な肩のストラップによってのみ、女性らしさを感じるシンプルなデザイン。アクセサリーは1点豪華主義かノーアクセで着こなすのがポイントです」。(クリオマリアージュ 武田和子さん)

【パンツルック】ブランドの個性を感じるデザインコンシャスな1着を

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キャロリーナ・ヘレラ:「すっかり定着したパンツスタイルは、デザイナーの個性で選ぶ時代に。お気に入りを見つけて」(ノバレーゼ 城 昌子さん)

すっかり定番と化したパンツルックも、多様性の時代へ。ハンサムなパンツスーツとフェミニンなトレーンの対比が何ともドラマティック。「キャロリーナ・ヘレラのようにトレーンをあしらったり、バックスタイルを帯のようなリボンで結んだり、デザイナーそれぞれのタイルが色濃くでているのが今シーズンの特徴だと思います」。(ノバレーゼ 城 昌子さん)

【大胆なオフショルダー】リラックスムードがスタイルの決め手

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photo:TADASHI SHOJI タダシ ショージ:「ドットやレースをあしらったチュールの素材感にも目を奪われました」(ライターM)

オフショルダーも今季はバリエーション豊かに進化中。ぴたりとボディラインにフィットするモダンなデザインもあれば、ゆるめの大胆なオフショルダーもあり。「ぐっと腕まで落ちたタダシ ショージのオフショルダードレスは、やわらかなチュールとも相まってボヘミアンムード全開! リゾートやガーデンウェディングを舞台に、ナチュラルなスタイリングを楽しみたいですね」。(ライターM)

【オーバースカート】人気のマーメイドは、2WAYデザインで楽しむ

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ガリア・ラハヴ:「ブランドらしい芸術的なレースの美しさは、ラグジュアリーで女性らしい花嫁像を叶えてくれます」(マグノリア・ホワイト バイヤーチーム)

昨シーズンから人気のマーメイドラインは、2WAYデザインに進化中。「女性らしいマーメイドラインを得意とするガリア・ラハヴも、今シーズンはマーメイドとAライン、オーバースカートで楽しめる2WAYデザインが数多く登場。芸術的なイリュージョンレースやコルセットボディなど、トレンドをちりばめたデザインは一見の価値ありです」。(マグノリア・ホワイト バイヤーチーム)

【ミニマルスレンダー】洗練されたソリッドな美しさが際立つ

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アムサーラ:「シンプルかつスタイリッシュな装いは、都会的なウェディングを望む花嫁に似合いそう!」(エディター S)

ミニマリズムの波にのって、一切の装飾を削ぎ落としたミニマルスレンダーもトレンドの兆し。「”フォーエバー モダン”をコンセプトに掲げるアムサーラのドレスは、モダンなだけでなくクリーンで上品なのが凄い! 鍛え上げたスレンダーな身体を武器に、ノーアクセサリーでハンサムに着こなせたら最高ですね」。(エディター S)

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