2022.09.23

特別な日に訪れたい、進化したグランピングスポット

優雅にアレンジされたテントやコテージなどに泊まれる注目のグランピング。今回ピックアップしたのは、そこでしか味わえない未知なる体験を叶えてくれるスペシャルな場所ばかり。パートナーとの記念日や誕生日など、特別なタイミングでぜひ足を運んでみては？

モダンなキャビンが大人の野遊びの基地【山梨／星のや富士】

丘陵に建つモダンな佇まいのキャビンに、グルメ好きを虜にするジビエのディナー。洗練されたワンランク上の空間に期待が高まる日本初のグランピングリゾート「星のや富士」には、それだけにとどまらない、大人の好奇心を刺激する出合いが訪れる。

河口湖畔からほど近いレセプションに到着したら、目に入ってくるのは壁一面にバックパックが飾られたディスプレー。そこからグランピンググッズが入ったひとつを手渡されたら、いざ宿泊するキャビンへ。

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_2 — レセプションを訪れたら、まずはフォトジェニックな壁の前でふたりの記念写真を

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_3 — 河口湖に向かって突き出すように設計された、全室レイクビューのキャビン／星のや富士

全40室あるスタイリッシュなキャビンの主役は、テラスリビングから望める四季折々の風景。インテリアは白を基調にあえてミニマルに仕上げることで、より一層窓やテラスからの景色が目に飛び込んでくる粋な仕掛けに。

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_4 — 室内に居ながら屋外の魅力を肌で感じられるキャビンのテラスリビング／星のや富士

お待ちかねのディナーは、木々に囲まれた中で「狩猟肉ディナー」を。グランピングを熟知したスタッフにダッチオーブンなどの使い方をレクチャーしてもらいながら鹿肉や猪肉を一緒に調理することで、普段の生活では味わえないリアルな野性味あふれる経験が記憶に刻まれる。

秋は三日月～満月の日限定で「月光グランピング」も開催（～2022年10月10日（月・祝））。輝く月を空に眺めながらキャビンのテラスで料理とワインを味わい、ラストは月明りで照らされる湖上のカヌーへ。パートナーとの仲を深めるにも絶好の、最高に贅沢でロマンティックなグランピングリゾートだ。

宿泊料金：￥101,000～（Dキャビン1室2名利用時、食事別、サービス料込）

星のや富士
山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
https://hoshinoya.com/fuji/
0570-073-066（星のや総合予約）

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_5 — 旬を堪能する「狩猟肉ディナー」。記念日・誕生日にはデザートプレートも用意

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_6 — 特別な日の宿泊におすすめの「Ｄキャビン」には広々としたキングサイズのベッドを完備

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_7 — キャビンのさらに上に登ると、自然と一体になれる「クラウドテラス」が

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_8 — 秋限定の「月光ディナー」では、月夜に収穫されたという特別なブドウでのワインとペアリングを

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_9 — 「ムーンライトカヌー」。ソムリエ選定の食後酒がグランピングマスターからふるまわれ、湖上の時間を快適に演出

ふんわり、球体テントに包まれる未体験アウトドア【静岡／泊まれる公園 INN THE PARK 沼津】

森の中にふわっと浮かび、夜になるとUFOのように光る。どこかSFの雰囲気を感じるその球体の正体は、快適なインテリアを備えたテント。

東京ドーム12個分と一日ではまわることができないほどの広大な敷地に、フォトジェニックな球体テントが浮かぶ「泊まれる公園 INN THE PARK 沼津」。「少年自然の家」を現代的にリノベーションした同施設は、レトロな下駄箱や看板、子ども用の浅いお風呂など、よく見ると当時の名残がちらほら。そのノスタルジックさとモダンなインテリアが不思議と調和され、ここだけの心地よいムードを作り出している。

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_10 — 日が暮れると静けさを増す夜の森で、温かに発光するテント／泊まれる公園 INN THE PARK 沼津

誕生日など特別な日にふたりで泊まるなら、おすすめは施設初のスイートタイプのテント。１階はソファが置かれたリビングスペース、2階はセミダブルのベッドが2台並び、もちろんエアコンや冷蔵庫も完備。テントとは思えない過ごしやすさも魅力的だが、ベッドに寝転んだ時に天窓からすぐそこに見える森の景色が、何よりの贅沢だ。

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_11 — スイートタイプの2階ベッドルーム。宿泊の翌朝は鳥の鳴き声が目覚まし代わり／泊まれる公園 INN THE PARK 沼津

施設内には地場の食材をふんだんに使ったローカルガストロノミーが味わえるサロンや、公園で使えるユニークなアクティビティグッズや雑貨、食品をセレクトしたショップも展開。時期によってバーベキューや焚き火も体験できるので、季節によってさまざまな楽しみ方ができるのもうれしい。この秋は360度森に包まれる、最高のリラクゼーションになる新感覚のアウトドアをぜひ体験しよう。

宿泊料金：￥47,300〜（吊りテント（デラックス）1室を2名利用時、朝夕食付、サービス料別）、￥78,100〜（球体テント（スイート）1室を2名利用時、朝夕食付、サービス料別）

泊まれる公園 INN THE PARK 沼津
静岡県沼津市足高220-4
https://www.innthepark.jp/numazu/
055-939-8366

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_12 — 夕食の会場である穏やかな雰囲気のサロン。朝食もここで季節に合わせたメニューをピックアップ

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_13 — 地場野菜がたっぷり詰まったコースディナー。静岡産クラフトビールや自家製シロップで作るドリンクと共に

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_14 — 広い森にひっそりと浮かぶ球体テント。森には小川に面した気持ちの良い散策路も

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_15 — 球体テントと半球型のドームテントが合体した2階建てのスイートタイプのテント

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_16 — お風呂の後は併設のショップでお茶のジェラートを購入して、テントで夜のおやつを味わうのも楽しい

大地がくれる熱で心と身体をエナジャイズ【新潟／フィールドスイートスパヘッドクォーターズ】

“人生に、野遊びを”。遊び心のあるコーポレートメッセージとハイエンドなアウトドアギアで支持を集めるスノーピークが、本拠地・新潟に構えた複合型リゾート施設「フィールドスイートスパヘッドクォーターズ」。

建築家・隈研吾氏が手掛けたコンテンポラリーなガラスの建物の中にあるのは、下田郷の天然温泉が堪能できる大浴場。雄大な山々の風景を眺めながら、大地がくれる熱で身体の芯まで温める温浴体験は、自然とゆっくり溶け合えるような心地よさを与えてくれる。

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_17 — 大規模なスパ施設。キャンプの代名詞である“焚火”を連想させるように、軒裏には薪をデコレーション／フィールドスイートスパヘッドクォーターズ

宿泊は手軽に利用できるモバイルハウス「住箱－JYUBAKO－」から、上質なヴィラまで多彩に展開。カップルで非日常を味わうなら、大きなガラス窓からダイレクトに自然の美しさが伝わるヴィラがおすすめだ。コンセプトのひとつに“自然との一体感”を掲げ、天井には外の景色とリンクする薪を、壁の一部には地元の赤土を再利用。屋内に居ながらこの土地の風土、雰囲気に浸れる空間は、まるでキャンプをするときのような自然と距離が近い感覚を味わわせてくれる。

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_18 — ヴィラジュニアスイート「Snow」。外の景色と共鳴する天井の薪は圧巻／フィールドスイートスパヘッドクォーターズ

名残惜しさを胸に宿をあとにするときは、併設されたショップに立ち寄って、ここでしか手に入らないスノーピークの限定アイテムをチェック。想い出をよみがえらせてくれるアイテムを愛でながら、次の訪れに胸を膨らまそう。

宿泊料金：￥44,660〜（モバイルハウス「住箱－JYUBAKO－」1室を2名利用時、朝夕食付、サービス料別）、￥143,000〜（ヴィラジュニアスイート「Forest」ダブル or「Snow」ツイン1室を2名利用時、朝夕食付、サービス料別）

フィールドスイートスパヘッドクォーターズ
新潟県三条市中野原456-1
https://www.snowpeak.co.jp/fieldsuitespa/hq/
0256-46-5650

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_19 — 燕三条の四季に溶け込むデザインを意識した、プライベート感のあるヴィラ

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_20 — ヴィラにある外風呂で、着衣温浴や外気浴など普段できない温浴体験を

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_21 — 粟ヶ岳の雪解け水で力強く育ったおいしい自然の恵みを「レストラン雪峰」で身体いっぱいにチャージ

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_22 — 「スノーピークイート」。湯上りにつまみたくなる気の利いた食事を提案

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_23 — 開放感ある景色を眺めながら、内湯・露天・サウナで身体を整えよう

スイスの風を感じながら、感動の美食体験を【千葉／グランヴォースパヴィレッジ】

グランピングを楽しむうえで、何よりも“食”にこだわりたいというカップルにおすすめなのが、食材の宝庫である房総半島に広がる森のスパリゾート「リソルの森」に構える「グランヴォースパヴィレッジ」。

ここを訪れるとどこか欧州ののどかな空気感が漂うその訳は、同施設がある長柄町がスイスの小さな村・グランヴォーと友好関係を築いていることにある。ワイン造りを営み、アウトドアを愛するスイスのカルチャーに触れられる貴重なひとときだ。

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_24 — 遠目からも愛らしいオリジナルの多角形のテント。バーベキューが楽しめるテラスも併設／グランヴォースパヴィレッジ

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_25 — 居心地のいい優しいテント内の雰囲気に、あっという間に心がほぐれる／グランヴォースパヴィレッジ

メインは何と言っても海・山・里の自然の恵みを味わい尽くすバーベキュー。森の息吹を感じながら贅沢に千葉の幸を味わうひとときは、グランピング本来の魅力を存分に感じさせてくれる。

もちろん味わえる料理はこれだけにとどまらない。敷地内では旧スイス大使館である歴史的建造物をリノベーションした「和食処翠州亭」で会席料理を楽しんだり、併設のバーで輸出量が少ない希少なスイスワインに酔いしれたり、グランヴォーの穏やかな風を感じるカフェで自由気ままに過ごすのもよし。

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_26 — 野趣あふれるバーベキューで、贅を尽くしたグランピングを／グランヴォースパヴィレッジ

おなかが満たされたら“美肌の湯”と称される天然温泉で身体をほぐして、幸せに満ちた状態で森のテントにイン。翌朝は可愛いピクニックボックスにセットされたモーニングを、朝日を浴びながらテラスで頬張る。

ハーブ狩りやピーナッツバター作りと季節ごとにあらゆる食コンテンツが待っているので、気づけば次はいつ行こうかと考えずにはいられない。

宿泊料金：￥24,227～（グランピングヴィラ1室を2名利用時、朝夕食付、入湯税別）、￥25,227～（テントキャビン1室を2名利用時、朝夕食付、入湯税別）
＊表示価格はすべて2022年10月1日（土）以降の料金

グランヴォースパヴィレッジ
千葉県長生郡長柄町上野526-6
https://www.resol-no-mori.com/grandvaux/
0475-35-3333

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_27 — レアなスイスワインが並ぶ「BARもみじ」

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_28 — 特別な日の宿泊は、キングサイズのダブルベッドでゆったり寛げるグランピングヴィラも最適

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_29 — 天然温泉スパ「紅葉乃湯」。弱アルカリ性のとろみのあるお湯が肌を優しく潤す

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_30 — 風情あふれる建物からは枯山水の庭園が望める「和食処翠州亭」

夜空の美しさにこだわる星空グランピング【長野／mökki STARDUST GLAMPING achi village】

2022年8月にオープンしたばかりの「mökki（モッキ） STARDUST GLAMPING achi village」。名前に“スターダスト”を掲げた同施設がある長野県阿智村は、美しい星空が見られるとして全国でも有数のスポット。

山々に囲まれることで隣接する街の灯りを感じさせないロケーションが、まるで別世界にいるように無数の星たちと巡り合わせてくれる。

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_31 — 星がきらめく夜空の下で、ドーム型のテントが温かく光る幻想的な風景／mökki STARDUST GLAMPING achi village

特別な日に訪れたい、進化したグランピングの画像_32 — 5タイプから選べる全12棟のグランピングテントは、各棟でインテリアが異なるのも楽しい／mökki STARDUST GLAMPING achi village

当日チェックインをしたら、まずは北欧をテーマにしたセンスのよい大型テントでひと休み。四季折々の風景に出合える周辺を散策して、日が暮れ始めたら南信州の新鮮食材をふんだんに味わえるバーベキューをスタート。食後は外せないキャンプファイヤーでのマシュマロ焼きを堪能したら、いよいよハイライトの星空ウォッチングがはじまる。