韓国を中心に活動するモデルの玉村沙里奈さんと、映像クリエイターのイ・ギョンホンさんが結婚。韓国のデザイナーズブランド「GYOUREE KIM」のスペシャルなドレスルックをまとい、歴史的な建築で行われたプライベートパーティの一日をお届け。

Profile:玉村沙里奈さん ソウル在住。モデルとして活動しながら、現在は自身の新プロジェクトの開業準備中。2025年9月21日、ソウル・江北区に佇む歴史的建築物「SUNWOONGAK(仙雲閣)」にて、約200名のゲストを招いたウェディングパーティを開催。

韓国の邸宅でプライベートパーティ。玉村沙のタイトルイメージ

韓国の邸宅でプライベートパーティ。玉村沙里奈さんのオータムウェディング【ハッピーストーリーvol.98】

韓国を中心に活動するモデルの玉村沙里奈さんと、映像クリエイターのイ・ギョンホンさんが結婚。韓国のデザイナーズブランド「GYOUREE KIM」のスペシャルなドレスルックをまとい、歴史的な建築で行われたプライベートパーティの一日をお届け。

Profile:玉村沙里奈さん ソウル在住。モデルとして活動しながら、現在は自身の新プロジェクトの開業準備中。2025年9月21日、ソウル・江北区に佇む歴史的建築物「SUNWOONGAK(仙雲閣)」にて、約200名のゲストを招いたウェディングパーティを開催。

 

運命に導かれて選んだ韓国・伝統家屋でのウェディング

韓国・伝統家屋で結婚式を挙げた、モデルの玉村沙里奈さん

交際から2年後半、夢に描いた晴れの日を迎えたふたり。

所属するモデルエージェンシーの紹介をきっかけに韓国へ拠点を移した沙里奈さんと、映像クリエイターのイ・ギョンホンさん。韓国での出会いは、お互いの友達カップルによる紹介がきっかけ。「やさしい雰囲気の男性が理想」と話していた沙里奈さんに、「きっとお似合いだと思う」と食事会をセッティング。その場に、友人が交際していた彼がギョンホンさんを連れてきたという。 
「初めて会ったときから話が弾んで、その日に連絡先を交換。自然と惹かれ合って、すぐにおつき合いすることになりました」。

交際から1年半ほどで自然に“結婚”という選択に至り、2024年9月に入籍。約1年をかけて結婚式の準備を進めてきた。

沙里奈さん:「国際結婚ということもあり、結婚式を挙げるかどうか迷っていたのですが、見学に訪れた『SUNWOONGAK』に一目惚れして。偶然にも唯一空いていた日が、私の父の誕生日だったんです。ご縁を感じ、その場で即決しました」。
理想の会場が見つからなければ式を挙げなくてもいいと考えていたふたりが、運命のように出会った場所。そこから始まった、自由で温かなウェディングストーリーを紹介。

文化を越えた感動のセレモニー

ウェディングパーティの舞台となった、会場となった「SUNWOONGAK(ソンウンガク)」

週末のみ、ウェディングやイベント会場として開放される「SUNWOONGAK」。古きよき木造の梁や瓦屋根をそのままに、ガーデンと一続きになるように設計された開放的な構造が特徴。

会場となった「SUNWOONGAK(ソンウンガク)」は、ソウル・江北区の静かな山並みに佇む韓屋カフェ。ソウル中心部から少し離れた三陽路の住宅街にあり、緑に囲まれた穏やかな空気と、伝統建築の美しさを感じられる非日常の空間だ。

「韓国で初めて参列した結婚式が、一軒家を貸し切ったスタイルだったんです。まるで自宅に招かれたような温かさと開放感に感動して、“自分たちの式もこんな場所で”とイメージしていました。日韓夫婦としてお互いの文化を尊重できる舞台にしたかったので、韓屋という選択は自然な流れでした」。

挙式はガーデンでの人前式スタイル。

セレモニースペースは、美しい純白のリリーなど白とグリーンで統一。開放的なガーデンが広がる会場にぴったりの、ナチュラル&モダンなコーディネート。

 

日本と韓国、ふたつの文化をバックグラウンドに持つふたりが掲げたテーマは「自由」と「楽しさ」。伝統や形式にとらわれず、自然に両国の文化を融合させたウェディングをプロデュース。 

挙式はガーデンでの人前式スタイル。誓いの言葉を交わした後は友人からの歌のプレゼント、韓国の伝統舞踊「サジャチュム(獅子舞)」の余興が行われ、会場の祝福ムードは最高潮に!

日本から訪れたゲストにも楽しんでもらえるようにとこだわったのが、パーティの料理。プルコギやチャプチェ、ヤンニョムチキンなど韓国らしさを伝える料理で至福の時間を演出した。

マリッジリングは、ギョンホンさんの知人に依頼したというオーダーメイドの一点もの。木の枝をモチーフとしたホワイトゴールドのリング

マリッジリングは、ギョンホンさんの知人に依頼したというオーダーメイドの一点もの。木の枝をモチーフとしたホワイトゴールドのリングは、モダンなオープン型。

婚約の証は、「クロムハーツ」のハートモチーフリングを

婚約の証は、「クロムハーツ」のハートモチーフリングを。チャーミングな存在感が魅力。

エンゲージメントリングは「クロムハーツ」の“バブルガム3ハート”。交際初期にお互いクロムハーツ好きという共通点で盛り上がったことから、愛の象徴にふさわしいハートモチーフをセレクト。クロムハーツらしい重厚なゴールドの存在感が重なり、ふたりの“愛と個性”を象徴する一本に。

グリーンに映えるオールホワイトの会場装飾

装花とリンクさせてホワイトで仕立てられた、とびきりフォトジェニックなウェディングケーキ。

装花とリンクさせてホワイトで仕立てられた、とびきりフォトジェニックなウェディングケーキ。
 
 

会場は、白を基調に統一されたディスプレイでコーディネート。伝統的な韓屋建築とガーデンの緑に映える、軽やかなリボンと装花が空間をやさしく彩った。

白いアンスリウムを中心に、ビーズやリボンをあしらったブーケは沙里奈さんの母によるハンドメイド。ウェディングケーキも装花とトーンを合わせたミニマルなデザインにするなど、オールホワイトの世界観でゲストを魅了した。

ブーケは花嫁母の手作り。花束の白に映えるパールのきらめきが、花嫁の品格をそっと引き立てて。

花束の白に映えるパールのきらめきが、花嫁の品格をそっと引き立てて。

ホワイト&グリーンの装花がやさしく調和した、自然光に包まれたセレモニースペース。

ホワイト&グリーンの装花がやさしく調和した、自然光に包まれたセレモニースペース。

会場装花は、ふたりの衣装に共通する“リボン”のモチーフからインスピレーションを得て、
柔らかな曲線を描く丸いフォルムの花々を中心に構成。ケーキやテーブル装飾もそのトーンに合わせ、白を基調に軽やかで立体的なデザインでまとめた。

「GYOUREE KIM」が描くシンボリックなドレスルック

「GYOUREE KIM」のドレスをまとって。ふたりの好きなブランド「コム デ ギャルソン」のジャケットのリボンが、ふたりを繋ぐモチーフに。

ふたりの好きなブランド「コム デ ギャルソン」のジャケットのリボンが、ふたりを繋ぐモチーフに。

ゲストの注目を集めたのは、韓国のデザイナーズブランド「GYOUREE KIM」によるオーダーメイドのドレス。同ブランドは、構築的でありながら柔らかさを感じさせる立体裁断や、ジェンダーを越えたモードなアプローチで知られ、韓国のモードシーンでも注目を集める存在だ。

「実は、ドレスよりも先に決まっていたのが、コム デ ギャルソンで購入した彼のジャケットだったんです。ジャケットにあしらわれたリボンを見て、ふたりを結ぶ象徴として、ドレスにもリボンを取り入れたいとデザイナーのキムさんへ伝えました」。

最初のデッサンからイメージ以上の完成度だったという沙里奈さん。2回のフィッティングを経て、理想の一着を完成させた。

帯のように結ばれたワイドなリボンが、セレモニーにふさわしい華やかさをプラス。

帯のように結ばれたワイドなリボンが、セレモニーにふさわしい華やかさをプラス。

リボンのモチーフが印象的で甘いムードのドレスから一転、パーティではスカートを取り外してマニッシュなパンツスタイルにチェンジ。

「スカートの下は、パンツを仕込んだスリーピース仕様にしてもらいました。“可愛い”だけでなく、普段はクールな服を好む私らしさも大切にしたかったんです」。
ウェディングシューズも同ブランドから購入するなど、細部までこだわりを詰めこんだ、自由なブライズルックを堪能した。

自分らしさを表現したパンツスタイルで、潔くクールな印象に。

自分らしさを表現したパンツスタイルで、潔くクールな印象に。

出会いを通して広がったふたりの未来

それぞれのフィールドで、新しい挑戦を続けているふたり。沙里奈さんは、韓国で取得した資格を生かし、韓国茶の文化を伝える新事業の立ち上げを準備中

「こんなに楽しい式は初めて、と言ってもらえたのが何よりうれしかったです」と語る沙里奈さん。家族や友人たちが集まり、国や言葉の壁を越えて笑い合った時間は、ふたりにとってかけがえのない大切な思い出となった。

現在はそれぞれのフィールドで、新しい挑戦を続けているふたり。沙里奈さんは、韓国で取得した資格を生かし、韓国茶の文化を伝える新事業の立ち上げを準備中。観光客に向けて、韓国伝統のお茶を楽しく提供するプログラムを進めている。一方のギョンホンさんは、映像クリエイターとしてミュージックビデオ等を手がけるなど、新しい分野での活動の幅が広がっているのだとか。遊び心と感性を大切にするふたりの、新たな縁をつなぐ“結び”が生まれようとしている。

[WEDDING DATA]
会場・写真:仙雲閣  ドレス:GYOUREE KIM 

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