2015.03.06

女性の生き方を変える、革新的なマドモワゼルのクリエイション

ファッションの歴史に革命を起こしたモード界の女王、マドモワゼル シャネル。20世紀初頭にクチュリエとしてデビューしたマドモワゼルは、当時流行していた窮屈で装飾的な服装に背を向け、自由なスタイルを次々と提案。男性用下着のジャージー素材や、紳士服のツイード素材を用いたシックで着心地のよい女性用スーツにはじまり、喪服の色として敬遠されていた黒を用いた機能的でエレガントな“リトルブラックドレス”など。常識破りといわれた革新的なスタイルは、女性のライフスタイルに自由を与え、生き方そのものまで変えてしまうほどの影響力を持った。

デザイナーとしての才能と類いまれなるカリスマ性で一躍有名デザイナーとなったマドモワゼルは、世界恐慌まっただ中の1932年に、初のファインジュエリー コレクションを発表する。「こんな時代だからこそ、本物の美しさが必要」と、フォーブル サントノーレ29番地の自宅サロンを解放して発表したのは、極上のダイヤモンドとプラチナだけを使った魅惑のコレクション。夜空の星の美しさと自由な動きにインスパイアされた「コメット(彗星)」や、女性の指や体を柔らかく飾る「リュバン(リボン)」など、女性の美しさを引き立てる独創的でリュクスなジュエリーは、世界中の女性から大絶賛。中には、留め具を使わないデザインも登場し、女性を自由にするジュエリーとしても注目を集めた。

“女性を美しく、そして自由に”。マドモワゼルの飽くなきクリエイティビティと情熱的なスピリットは、今のブライダルコレクションにも受け継がれている。リュクスでフェミニン、そして見た瞬間に「シャネル」とわかるアイコニックな存在感を放つジュエリーは、スタイルのある大人の花嫁の指先を美しく彩ってくれる。

(写真左)フォーブル サントノーレ29番地の自宅サロンで1932年に行なわれた、ファインジュエリー コレクションの展覧会。ヘアメイクを施した蝋人形にジュエリーを展示したプレゼンテーション方法や、20フランの入場料をチャリティとして寄付するなど、その演出も話題に © Andre Kertesz @ Vogue Paris (写真右)マドモワゼル ココ・シャネルのポートレート © Lipnitzki / Roger-Viollet

シャネル(時計・宝飾)

電話:0120-159-559

http://www.chanel.com

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