世界のブライダルモードを牽引する最新NYコレクションから、2020年ブレイク必至のトレンドを厳選ピックアップ。柔らかな女性らしいムードが回帰した今シーズン、特に注目したい5つのトレンドニュースとは?
【NEWS01 ランウェイを席巻! 脚をエレガントに魅せるドレス】
ダイバーシティの流れからビッグトレンドが生まれにくい昨今も、実は目を引くブームは誕生している。今シーズンのランウェイで多数登場したのは脚を美しく見せるドレス。磨かれた美脚を惜しみなく披露する2大デザインを早速チェック!
イメージのギャップに心惹かれる“ハイ&ロー”
ミニ丈で潔く脚を見せるフロントルックに、優雅な佇まいを描くバックスタイル。前後で異なる印象を与えるハイ&ローのシルエットは、その二面性が何よりの魅力。ボリュームある裾のフリルで足元を甘くデコレーションした「ヴィクター アンド ロルフ マリアージュ」や、ミニマルなカッティングを追求した「アムサーラ」など、各ブランドの独創性あふれる“ハイ&ロー”が、キャットウォークを大いに賑わせてくれた。
出すなら潔く! “スリット”が主役のミニマルドレス
シンプルなスタイルにぴりっとスパイスを加えるように、無駄のないミニマルなドレスに大胆なスリットを入れたルックが多く登場。ボディラインの美しさが際立つ「イネス・ディ・サント」のフィット&フレアのドレスや、胸元のV開きがクールな「リヴィニ」のデザインに共通しているのは、媚びない色気。太ももまで深く入ったスリットで自信に満ちた大人の女性像を演出し、お気に入りのシューズで颯爽と晴れ舞台に臨んでほしい。
【NEWS02 旬なムードに呼応する、新時代のレースに注目】
ウェディングドレスには欠かせないレースも、時代に合わせて変化を続けている。ポイントはレースならではの上品でスウィートな印象をいい意味で裏切る新鮮さ。特に注目は、オーガニックムードのボタニカルデザインとエレガントな総レース!
ピュアに生まれ変わる、オーガニックな“ボタニカルモチーフ”
枝や葉で有機的なパターンを全身に描いた「アムサーラ」のドレスに、ベールの縁取りでフレッシュな葉の芽吹きを思わせる「アンバルジ」。王道のフラワー柄と一線を画すボタニカルモチーフをあしらったレースは、花嫁にさりげない愛らしさをプラスしてくれる。透明感ある佇まいは、緑豊かなリゾートをはじめ、開放的なシーンでのウェディングにぜひリコメンドしたい。
モードとエレガントが共存する“スケルトン総レース”
高貴でクラシカルな印象を持つ総レースが、透け感のあるデザインで表現され、モードに進化。中でも首元が詰まった「ベルタ」のロングスリーブドレスは、オーセンティックな魅力と洗練さの融合でセンセーショナルな印象を人々に与えた。肩から足元まで綺麗なレース模様を全身に浮かび上がらせる「インバル ドロール」のルックも異彩を放ち、2020年もレースの魅力が進化を続ける予感。
【NEWS03 ロマンティックなスリーブの勢いが止まらない!】
今シーズンの女性らしいムードを象徴するのが、ロマンティックなスリーブデザインだ。ふわっとしたボリュームがアイコニックなバルーンパフスリーブに、可憐なイメージを物語るシアースリーブ。一目ぼれするスウィートなデザインは見逃せない!
甘いインパクトで心を奪う“バルーンパフスリーブ”
ファッションフリークの花嫁が熱い視線を注ぐ2ブランドが、合わせて発表したバルーンパフスリーブ。「レラ・ローズ」はトップスとミディ丈のスカートがセットになった軽やかな2ピースドレス、「ヴィクター アンド ロルフ マリアージュ」は豪華に積みあがったウェディングケーキさながらのゴージャスなティアードドレスをローンチ。共にアイキャッチになるバルーンスリーブを用いながら、対極的なイメージを描いた2着。あなたの好みは?
“シアースリーブ”でちょうどいいスウィート感を
パフスリーブを筆頭とした量感あるスリーブの流行に乗って、チュールを巧みに用いたシアースリーブの波が到来。目に留まったのは、チャーミングなドット柄の袖が愛らしい「VALERI GROSS」と、目を引くボリュームを腕にあしらった「リー・ペトラ・グレーベナウ」。2着とも透き通るマテリアルの魅力で重くない、程よい甘さを演出してくれる。肌の透明感を引き立てるチュールのおかげで、デコルテまで美しく見せてくれるのも嬉しいポイント。
【NEWS04 今シーズンのブライズは輝くほど美しい!】
2020年はドレスの輝きが急上昇。ドレス全体にグリッターを飾ったり、遠目からでもインパクトあるビジューをあしらうなど、ドラマティックなスタイルが目白押し。ムードあるナイトウェディングを考えている花嫁には、今シーズンの一押しトレンドだ。
夜空の美しさをドレスに映す“オールグリッター”
コレクション全体に華やかな空気をもたらした、グリッターのドレスたち。夜空に浮かぶ星のような煌めきは、どこかリラックスしたシルエットと好相性。センシュアルな魅力で注目を集める「ガリア・ラハヴ」では、ラフなキャミソールドレスの全面に無数のスパンコールを装飾。ゴージャスなデザインを数多く発信するNYブランド「ラザロ」は、ボディラインに優しく沿うフォルムに輝くビーズをオン。繊細な煌めきは女性の柔らかさもアピールしてくれる。
“ミラーの輝き”でゲストをノックアウト!
皆の視線が集まるウェディングの舞台は、誰よりも輝いていたいところ。そんな時に力になってくれるのがミラーのようなきらめき。大粒の輝きで印象的なブライズルックを叶えてくれるデコレーションは、「ベルタ」のマイクロミニのドレスや、胸元のリボンマークがラブリーな「インバル ドロール」のミディ丈ドレスでも起用。お色直しの2着目ドレスとしても楽しんでほしい、旬なデザインのひとつ。
【NEWS05 永遠のアイコン・フラワーは2020年も健在】
古き良き時代から花嫁を彩ってきた代表的なアイコンであるフラワーは、令和の時代も存在感を発揮。モードの流れにフィットするよう進化を遂げてきたフラワーが、今シーズンはどのような形で取り入れられているか、最新のランウェイからレポート。
“ニュアンスカラー”のフラワープリントに夢中!
女性の心を射止めるフラワーモチーフが、2020年はフラワープリントで登場。カラードレスに負けず劣らずの華やかさからお色直しにも活用できて、印象は現代的でスタイリッシュ。涼やかなブルーやグリーンの花が咲く「イネス・ディ・サント」のルックから、ピンクやラベンダーなど上品な色使いの「セイア」までカラーバリエーションも豊富。パーティの装花と色を合わせてトータルコーディネートを考えるのも楽しそう。
column ウェディングでもヘッドピース使いがトレンド
ドレスに加え、ランウェイでホットなヘアアレンジをピックアップ! ファッショントレンドと同様に流行中のヘッドピース使いをぜひ参考にしてみて。
“主役級カチューシャ”をコーディネート!
まず紹介したいのが、ファッショントレンドとしてもホットなカチューシャ使い。センター分けのまとめ髪やシンプルなダウンヘアにカチューシャをプラスすることで、旬なムードにギアチェンジ。ウェディングらしいパール付きのカチューシャなら、上品な味付けに。
旬の“スカーフ”アレンジでモード仕立てに
リゾートの心地よい雰囲気が流れていた「ロール ド サガザン」のランウェイから、スカーフアレンジをチョイス。真似したくなるファッショナブルなヘアスタイルは、結婚式でも等身大の自分を大切にしたい花嫁におすすめ。ラフなダウンヘアに飾ったり、お団子や髪の結び目にあしらったり。さりげないアレンジが新たなスタイルを作り出してくれる。
text:Aya Isobe photo:iMAXTREE