結婚という人生の節目に手にする、ウェディングリング。ファッションのプロはどんなリングを選んで、どう取り入れている? おしゃれな人のスタイルある手元のコーディネートをセルフィーで紹介する新連載がスタート。第1弾は春先取りの旬のコーディネートとともに、紹介。リング選びの参考にもチェックして。連載トップはこちらから>
01/“トリニティ”を主役に有機的なフォルムを連ねて
ロンハーマン・ウィメンズバイヤー 篠崎 茜さん(@akaneshinozaki)
ジュエリー好きで日々のコーディネートを楽しんでいる篠崎 茜さんがエンゲージメントリングに選んだのは、カルティエのトリニティ リング。「この先、長い時間をともに歩むウェディングリング。修理やクリーニングなどのメンテナンスも欠かせないので、長くお付き合いのできるメゾンのもの、そして何より、デザインが好きなものという視点で選びました。イエロー、ホワイト、ローズの3色のゴールドを重ねた、究極に美しいリングだと思っています。少しボリュームのあるクラシカルなフォルムもお気に入りで、迷うことなく一択でした」。
春を感じる旬のスタイルは、エブールのボタニカルダイリネンのセットアップで。「ノースリーブジレは、とても新鮮で品があり、ジュエリーを引き立てる効果も。爽やかなミントカラーは、右手につけたマリーエレーヌ ドゥ タイヤックのサーモンピンククオーツとも相性抜群! 実はこれ、もうひとつの記念日リングなんです。息子をお腹に宿しているタイミングで出合ったこともあり、私の人生に柔らかな風を吹かせてくれたとてもスペシャルなリングです」。
イエローゴールド、ホワイトゴールドのミックススタイルもマッチ
プロポーズされた日からほぼ毎日つけているというカルティエのトリニティ リング。「どんなリングともマッチするトリニティ。こちらを主役に、繊細なデザインや大ぶりの石がついたものなど、リングのレイヤードを毎日楽しんでいますね」。
02/マイ定番にマッチするミニマルなリングをオーダー
ファッションPR/モデル 長峰由莉さん(@yurinagamine)
デニム好きの長峰さんが久々に気分だったというデニムオンデニムのスタイル。手元には、知り合いの紹介で彫金デザイナーにオーダーしたというゴールドのシンプルなマリッジリングが。
「ボリュームのあるリングを重ね着けするのが私の定番なので、シンプルなデザインに。母が持っていた14Kのネックレスを溶かして作り変えてもらいました。少しシャープなものが好みだったため、角は削りつつ、全体的に平べったくしてもらったりと、着けている本人しかわからないような細かなこだわりが叶い、とても気に入っています」。
今回はタイトめなGジャンにオーバーサイズのデニムを合わせて、スタイルアップを意識したという長峰さん。「もともと1年の半分はデニム、というほどのデニム好きで久々にデニムオンデニムが新鮮に感じました! マリッジリングはゴールドなので、あえて素材の違うシルバーや石付きのデザインをミックスしたり、オンスタイルでは時計との相性も考えてコーディネートするようにしています」。
左:パートナーが手作りしたエンゲージメントリング、右:マリッジリング
2020年末に軽井沢で挙式された長峰さん。実はエンゲージメントリングにも素敵なストーリーが。「私自身、エンゲージメントリングはお給料3ヶ月分!というタイプでもなかったですし、旦那さんもプロポーズするときに婚約指輪を渡すという流れも知らなかったため、特に考えてなかったんです。ただ、何か記念になるものが欲しいと伝えたら、彼が手作りのリングをプレゼントしてくれました。もともと美大出身でいまも作家として活動していることもあり、手先は器用な方だと思います(笑)」。少し太めの作りになっているので、右手の薬指につけて日常使いを楽しんでいるそう。
03/ヴィンテージライクなスタイルを楽しむ
ライター/atelier ST, CAT オーナー 林 聖子さん(@payacat)
ジュエリーでイメージが変わるような、シンプルでモノトーンのスタイルが多いという、林さん。「マリッジリングは、彼の希望も考慮して、気負わず日常使いできる、シンプルなデザインを自分で作りました。付き合って10日で結婚を決めたスピード婚だったのでエンゲージメントリングはなし。ちゃんとしたプロポーズもないままなんです(笑)。ただ、今年は結婚5年のタイミングなので、記念にダイヤモンドリングを作ろうかなと計画中です」。
注目のフェティコのボディーコンシャスなサロペットとエレガントなトップスは、ヴィンテージライクな手元のジュエリーを引き立てる。「ギャザーの入ったエレガントな袖には、母親から受け継いだセリーヌのヴィンテージのブレスレットを、手元はゴールドとシルバーをミックスしてコーディネートするのが定番です」。
マリッジリングは、林さんが18KYG、パートナーは18KWGでお揃いのデザインで作ったそう。
「ゴールドのマリッジリングは、シンプルなのですが、やや厚みもあるため存在感もあります。デザインがミニマルなぶん、ハンドクラフトジュエリーとも合わせやすい。シルバーリングとのミックスを楽しんだり、1本の指に重ね付けしたり、コーディネートを楽しめるのも醍醐味です」。
text : Rie Murata