01/ブラックモードにフィットする、味のあるバイカラー
MAYU/mayuokamatsu ディレクター・デザイナー 岡松真由さん(@okamatsu_mayu)
年代を問わず人気を博すコスチュームジュエリー「MAYU」のディレクター・デザイナー岡松真由さん。日常に溶け込むようなデザインを日々手がける岡松さんが2002年の結婚の際選んだのは、シンプルでさりげなく着けられる「マルコム ベッツ」。イエローゴールドとプラチナのバイカラーリングをセレクトした。
岡松さん:「イエローゴールドとホワイトゴールド、どちらのジュエリーも着けるので、バイカラーのこのリングは合わせやすく、見せる面によって変化を楽しめるところもお気に入り。大好きなヴィンテージジュエリーにも馴染むので20年間ほぼ着けっぱなしで、外すのは健康診断の時くらいです(笑)」。
マリッジリングを挟むように、マユオカマツのK18YGのピンキーリングと中指のリング、お母さまから受け継いだというステーションストーンのブレスレットとバングルを着用。「マリッジリングと同様にほぼ着けっぱなしなので、まさにスキンジュエリーです」。
パートナーのリングも同じくマルコム ベッツのプラチナの平打ちに、内側がイエローゴールドのデザイン。同じブランドで同素材、仕上げも同じだけれど完全にペアに見えない……そんな選択もふたりらしさのポイント。
「小学校からの同級生だったこともあり、共有する思い出や感覚がとても多い人。ちゃんとプロポーズをしてもらいつつも、とても自然に結婚に至りました。今思えば、リングの決め方も自分たちらしいなと思います」。
今回は、夏により多くなるというオールブラックのコーディネートを披露してくれた岡松さん。
「メンズライクな素材、女性らしいシルエットが美しいバウトのタンクトップと、大きめのバッグのギャップがポイント。ジュエリーで全体のバランスを差し引きしています」。
結婚20周年の節目に最近手に入れた、ブルガリのB01リングなど手元のジュエリーでボリュームを出し、ピアスはミニマルに。オニキスと水晶のハートピアスで女性らしい繊細さが加わってより知的なスタイルを完成させた。
02/家族に受け継いでいきたい、名門ジュエラーのリング
スタイリスト 入江陽子さん(@yokoirie_works)
スタイリストとして国内外の雑誌、ブランドのルックブックなど幅広く手がける入江陽子さん。6年ほど前となる結婚当初は結婚式を挙げずに、マリッジリングを買う予定も、欲しいとも思っていなかったそう。そんな彼女がリングを買うきっかけとなったのは、パートナーとの何気ないショッピング中。
入江さん:「たまたまふらっとティファニーのお店に寄った時に、『そういえば毎日着けられるようなのを買う?』となって勢いで買うことに。当時はゴールドのジュエリーしかほとんど着けていなかったので、それに合わせてゴールドのシンプルなリングと、ダイヤの華奢なエタニティリングを購入しました」。
入江さんが重視したポイントは、旬のものや新しいブランドではなく“長い歴史があるブランドであること”。ファッション性ではなく、リングを選ぶ意味を大事にして、どんなファッションの時にも合わせやすくシンプルでモダンなものを選んだ。
「一生物として大事にしたい、いつか自分の娘に譲りたいと考えると、長年続くブランドの、廃れないデザインにはやはりパワーがあると感じます」。
また、エンゲージメントリングは、入籍前にパートナーがサプライズでプレゼントしてくれたティファニーのソリテール。
「シンプルなデザインで、当時よく着けていた他のジュエリーと合わせてもほどよく馴染むものを選んでくれたので、お気に入り。家族の行事など特別なときに、服をシンプルにしてジュエリーを引き立たせたりすると、贈ってくれた夫の気分もあがるような気がします」。
今回入江さんが披露してくれたのは、Y2Kスタイルをイメージしたクールなスタイリング。モノトーンにシルバージュエリーを多めに入れてクリーンなアクセントに。クレージュのスポーティなトップスには、繊細な印象の透け感のあるロングスカートを合わせて大人のスタイルへ昇華させた。
また、入江さんがこの夏の気分と語るのは、キラキラとしたビジュータイプのシルバージュエリー。
「ハードに見えすぎる気がして、これまでは苦手だったシルバー。『ル シック ラディカル』や『パール オクトパシー』などのモダンでムードのある、アートピースのようなジュエリーに出合ったのがきっかけで、今はすっかりシルバーにハマっています」。
03/クラフツマンシップが宿るオーダーメイドのジュエリー
PR・ギャラリーオーナー 羽根郁美さん(@ikumihane)
フリーランスのPRのほか、セールスや海外向けプロダクトの製作サポートなど活躍を広げている羽根さん。羽根さんのウェディングリングは、友人のジュエリーデザイナーMIKKOさんにオーダーした思い出深いもの。MIKKOさんは、NY・マンハッタンの工房を拠点に、オーダーメイドのジュエリー「MIKKO(ミッコ)」を手掛ける気鋭のジュエリーアーティスト。エンゲージメントリング、マリッジリングと区別することなく、日常でいつも着けていられるような、シンプルなリングをオーダーした。
MIKKOさんとの出会いは、羽根さんがNYへ語学留学をした際に通っていたアートスクール。
羽根さん:「彼女の仕事場へ行ったり、一緒に仕事にしている職人仲間からの製作話を聞いたりする中で、彼女のものづくりへリスペクトと信頼がありました。いつか結婚したらリングをお願いしたいという願いが叶って、MIKKOちゃんに相談してダイヤが一周入ったシンプルなリングを作ってもらいました」。
また、リングと同じく思い入れが深いのは、ウェディングパーティの当日に、サプライズプレゼントとして夫とMIKKOさんが準備してくれたというネックレス。
「リングに合わせて夫がMIKKOちゃんにお願いして、イニシャルモチーフのネックレスをこっそり準備してくれていて。交際から4ヶ月で入籍、1年も立たずに結婚式を挙げるというスピード婚だったので、夫は気合が入っていたのか、私には群馬県に出張だと嘘をついてNYへ2泊3日で弾丸旅を決行! MIKKOちゃんのアトリエを訪ねて、ネックレスの最終の磨きの工程を手伝ったそうです(笑)」。
普段身につけているジュエリーは友人のブランドが多いという羽根さん。作り手のストーリーを聞くことで、よりジュエリーを大切にできると感じている。
「海外で生活をしている時や、仕事を通して知り合い、作る過程のことをよく聞いているので、ジュエリーを身に着けると友人たちから力をもらえるような気持ちになっています」。
ミニマルなファッションが好きと語る羽根さんが披露してくれたのは、今注目の日本発ブランド「ミスターイット」のドレスをメインにした、ミニマルなコーディネート。
「最近PRの仕事で、ピアスのブランドをPRすることになり、ピアスホールを初めて開けてから、全体のバランスをより意識するように。イヤリングが華やかな時は、ネックレスかリングを外すなどして、なるべく過剰にならないように心がけています。必ず着ける結婚指輪から順に足していき、着けすぎたと思うと外しています」。