どんな場面にも適した基本の色だからこそ、選ぶブランドやデザインに自分らしさを投影したいブラックドレス。結婚式などのお祝いの席や卒業・入学式などのフォーマルシーンのみならず、ちょっとしたパーティやデートなど、日々のあらゆる場面で使える新作ドレスが勢揃い。モードラバーが熱視線を送る「注目インポート」「日本発信ブランド」、そしてウェディングシーンから生まれた「新鋭ブランド」の3つの軸で紹介。
アーデムやトーテムなど【注目インポートブランド】
多数のゲストが集まる場所で、人と被りにくいドレスを選びたいなら気鋭のインポートブランドをチェックして。アーデムやトーテム、ガニーの今季のイチ押し、発売を心待ちにしたいレナータ ブレナの別注アイテムも見逃せない。
左から:ガニー、アーデム、トーテム
【アーデム】エモーショナルな花柄が視線を集める
ドレス ¥539,000/メゾン・ディセット(アーデム)
多くのセレブリティも愛用する英国ブランド「アーデム」には、その場を華やかに彩るボタニカルプリントが豊富。今シーズンもフラワーモチーフを多用しており、愛らしいデイジーが咲き誇るブラックドレスは裾から襟に向かって花冠が舞い上がる描写がとびきりドラマティック。首もととウエストにはふわりとゆとりを持たせるギャザーを寄せ、袖部分をシアーな素材に切り替えるなど、軽やかなニュアンスが備わるエアリーな質感をミックス。一辺倒になりがちなオケージョンスタイルの新たな選択肢として、ワードローブに加えてみては。
メゾン・ディセット(アーデム)
03-3470-2100
【トーテム】着て実感するシルエットの美しさ
ドレス ¥43,450/トーテム クライアントサービス(トーテム)
スウェーデン出身のデザイナーが手がけるNY発祥のブランド「トーテム」。ミニマルでありながらコンサバティブにならない素材や形の選定が秀逸なコレクションからセレクトしたのは、春夏の気分を先取りするノースリーブのロングドレス。オーガニックコットン100%を使用しており、上半身はきれいめなカットソーのよう。ウエストに寄せたギャザーによって着用時には立体感が生まれ、マチュアな色気も醸し出すルックに。日常の延長線のようなリラックスしたムードで、さりげなくセンスのよさをアピールしたい人にぴったり。
トーテム クライアントサービス
https://toteme.com/
【ガニー】モードなひねりが効いた漆黒ドレス
ドレス ¥59,400(参考価格)/ガニー
フォーマルシーンに備えて調達したいのは、やはり普遍的で長く愛せるベーシックなデザイン。そんな中でも個性を求めたい人におすすめなのが、デンマーク発の「ガニー」。落ち感のある艶やかな素材を使用し、ウエストと袖にシルエットのメリハリを生むシャーリング加工を施している。首もとのリボンは結ぶことでラウンドネックに、さっと解くとセンシュアルに素肌がのぞくVネックにと、気分に合わせてアレンジも自在。どんなシューズを合わせるかスタイリングを考えるのも楽しい。変形ヘムのドレスを軽やかにまとい、祝宴やパーティを自分らしく満喫して。
ガニー
customerservice@ganni.com
【レナータ ブレナ】大胆なフォルムと繊細な技巧で魅せる
ドレス ¥161,700/スーパー エー マーケット 青山(レナータ ブレナ)*4月頃発売予定
ロンドンを拠点にするモードラバー注目の「レナータ ブレナ」。セレクトショップ「スーパー エー マーケット」から、昨年のポップアップショップに続き、今季はシルクのようになめらかなアセテート生地で別注したスペシャルな1枚が完成した。すっきりとミニマルな膝下丈と、過去のルックでも多用されている首もとのハンドプリーツやバルーンスリーブといったボリュームのあるトップの対比がユニーク。丈感を生かしてパンツやレギンスを仕込めば、デイリーにも頼れる存在に。
スーパー エー マーケット 青山(レナータ ブレナ)
https://store.tomorrowland.co.jp/store/superamarket/
03-3423-8428
モードラバー愛用の頼れる【日本発信ブランド】
世界中のファッショニスタも一目置く、日本発のモードなブランド。タイムレスに愛用できるマメ クロゴウチやハルノブムラタ、センシュアルな魅力を放つフェティコなど、今の気分にも寄り添うリアルに欲しい1着が見つかるはず。
左から:マメ クロゴウチ、ハルノブムラタ、フェティコ
【マメ クロゴウチ】時を経ても愛せるマイ定番に
ドレス ¥102,300/マメ クロゴウチ オンラインストア(マメ クロゴウチ)
きちんとした印象を求められる場面で重宝する「マメ クロゴウチ」のブラックドレス。足首まで延びるIラインシルエットに対して、弧を描く肩のラインや襟のシェイプ、フロントに配したくるみボタンなど、随所に曲線の要素を取り入れて柔和な印象をプラス。さりげない光沢感が美しいレーヨン素材に、デザイナーの黒河内真衣子氏が八重山諸島で出合いインスピレーションを受けたという植物の模様を織り重ねている。裾には深いスリットが入り、デザイン性と足さばきのよさも兼備。自信を与えてくれる一張羅としてクローゼットにスタンバイさせよう。
マメ クロゴウチ オンラインストア
https://www.mamekurogouchi.com/
【ハルノブムラタ】シーンレスに頼りたい大人の選択
ドレス ¥115,500/ザ・ウォール ショールーム(ハルノブムラタ)
年齢を重ねても気負わず着られるクリーンかつ普遍的なデザインを探しているなら「ハルノブムラタ」を要チェック。ボクシーなシルエットやフレンチスリーブが体を優しく包むドレスは、ヘルシーに肌見せできる胸もとのカッティングがほどよい抜け感とセンシュアルさを演出。首もとに添えたシルバーチャームがアクセサリーのような存在感を放ち、顔まわりのジュエリーとのバランスを図るのもひとつの楽しみに。1枚で着たり、セカンドスキントップスなど透け感のあるインナーを重ねたり。アレンジによって着こなしの雰囲気をガラリと変えられる点も心強い。
ザ・ウォール ショールーム(ハルノブムラタ)
https://harunobumurata.com/
info@harunobumurata.com
【フェティコ】ここぞという日に優美なドット柄を
ドレス ¥132,000/ザ・ウォール ショールーム(フェティコ)
女性の造形美を強調する「フェティコ」のドレス。新作の水玉模様の1枚は、パーツごとにドットの大きさを切り替え、インナーにボディスーツを仕込んでいるかと錯覚するようなギミックが効いている。デコルテを美しく見せる絶妙な開き具合のVネックや主張しすぎないパフスリーブ、ランジェリーを想起させる刺しゅうのトリミングも相まって、センシュアルでエレガントな印象を増幅。パーティシーンのみならず、品よく仕上げたい休日のデートなどにも役立つはず。
ザ・ウォール ショールーム(フェティコ)
https://fetico.jp/
050-3802-5577
【新鋭のドレスブランド】登場!
ウェディングシーンから派生したブランドも、とっておきのゲストドレス選びに最適。花嫁からゲストまで幅広くサポートするサボラミ、ウェディングドレスデザイナーが手がける繊細でロマンティックな要素が光るノーラを紹介。
左から:サボラミ、ノーラ
【サボラミ】人生の節目を共にするブラックフォーマル
ビスチェ ¥66,000・スカート ¥275,000(ともに数量限定の予約商品)/サボラミ
セルドレスの展開から結婚式やパーティのトータルプロデュースまでを行う「サボラミ」。2023年7月にローンチし、昨年5月には東京・恵比寿にアトリエ兼サロンをオープンした、ウェディングシーンきっての新鋭ブランドだ。ここではなんと、ウェディングドレスの購入後に染め直しの依頼が可能。結婚式を終えた後も、ゲストドレスとして生まれ変わらせることができる。まずお呼ばれ用の1着を選びたいという人は、ウェディングドレスにも使われるシルクを採用した上質なフォーマルウェアをチェックして。ビスチェやスカート、ジャケットなど、豊富なラインナップがそろい、特別な日に向けたスタイリング欲を掻き立ててくれる。
サボラミ
https://saborami.jp/
03-6451-0600
【ノーラ】乙女心をくすぐるコージーな黒を提案
ドレス ¥74,000・つけ襟 ¥26,000/ノーラ
ウェディングブランド「メゾンスズ」のデザイナー、野原志穂が2021年に立ち上げた「ノーラ」。今季は“Midnight Flower”というテーマを掲げ、プリーツや手刺しゅう、生地の重なりで夜に咲く花を表現するなど、設立時より尊重するクラフトマンシップやロマンティックな遊び心を追求。袖にたっぷりとボリュームを加えた1枚は、白地をベースに黒く透け感のある素材を重ねているため、タイツやグローブで全身を覆った着こなしも軽やかな印象に。職人技が光る総スパンコールのつけ襟を組み合わせて、オールブラックスタイルのアクセントにしてみても。こちらのドレスは、オンライン展開のほか、2025年3月2日(日)まで下北沢のセレクトショップ「ディムアットヌーン」にて開催中のポップアップで実際に手に取ることもできる。この機会にぜひ足を運んでみて。
ノーラ
https://www.nohratokyo.com/
03-5738-8554