ベイカー恵利沙さんが心に刻む、2度の結婚式。手もとで輝くウェディングリングに込めた特別なストーリーとは? 【ウェディングリングSNAP vol.26】

SNSをのぞくだけでは知り得ない、おしゃれな人のエンゲージメント&マリッジリングと、その背景にある物語。今回お話を伺ったのは、NYを拠点に現地の最新情報を発信する、モデルのベイカー恵利沙さん。日米で行った2度の結婚式、そして日々身につける結婚指輪には、サステイナブルな暮らしを実践する彼女のこだわりが満載!

ベイカー恵利沙プロフィール画像
モデル、ライター、気候変動報道支援団体“Media is Hope”所属ベイカー恵利沙

米国・オレゴン州と千葉県育ち。2017年よりNYへ移住し、モデル業と並行しながら執筆活動を行う。学生時代からエシカルなファッションやフェアトレードに高い関心を持ち、現在は気候変動報道を中心に取り扱う団体“Media is Hope”にて海外コミュニケーション担当も務める。

米国でのパートナーとの出会いとは?

ベイカー恵利沙さんのウェディングのワンシーン。NY郊外ブリュワリーで行った

NY郊外ブリュワリーで行ったウェディングのワンシーン。自宅近辺の思い入れのある自然の中で。

NYを拠点に、自身のSNSを通じて話題のトピックを届けるベイカー恵利沙さん。ライフスタイルにも注目が集まる彼女は、2017年にNYに移住。コロナ禍に入る直前の2019年にパートナーとブルックリンで出会い、デートを重ねるうちに交際がスタートしたそう。

ベイカー恵利沙さん:「結婚を意識したターニングポイントは、2020年のロックダウン期間。当時NYで住んでいた部屋を退去しなくてはならなくなり……。一時期、彼とその友人が住むNYブルックリンのシェアハウスに居候させてもらい、ぐっと関係性が深まりました。同時に一度、都会を離れてみようという意見が彼と一致して、自然豊かなNY北部に二人で転居したのも6年前。すっかりその環境が気に入り、今でも同じエリアに住んでいます」。

サプライズで贈られた婚約指輪。家族の絆の証に

ベイカー恵利沙さんのサプライズで贈られた婚約指輪は、家族の絆の証に

パートナーの家族に代々受け継がれたエンゲージメントリング。身につけるだけで存在感のある、大ぶりでアールデコ調のデザインが印象的。

そして交際から4年ほど経過した2023年の秋、パートナーや家族と訪れた千葉県南房総の自然公園でハイキング中に、なんとも幸せなサプライズが。
「私が母国の日本を離れて暮らしているのもあって、家族にはオンラインで近況を伝えていたのですが、人生の大切な瞬間だからこそ、事後報告ではなくその場で共有できるよう、彼が計画してくれました。つき合ってから毎年の恒例行事になっていた日本への帰国時に、家族みんなの前でプロポーズをしてくれたのが、とてもうれしかったです」。

その後、自身の誕生日や記念日など特別なシーンで身につけているという婚約指輪。技巧的なシェイプに硬質な輝きを放つダイヤモンドがセットされたリングは、パートナーの大叔母から受け継がれ、家族の歴史が刻まれている。

「身近な人のあたたかみを感じるものに愛着が湧く性分。誰かの想いが込められているヴィンテージや手作業で生み出されたアイテムが好きです」。

日本とアメリカ。縁ある地で紡いだ2つのウェディングストーリー

日本では、伝統的な和婚スタイルを選んだベイカー恵利沙さん。

日本では、伝統的な和婚スタイルを選んだベイカー恵利沙さん。

そんな二人が計画したウェディングは、お互いの家族や友人が一堂に会する機会をつくりたいという思いから、日本とアメリカで挙げることに。2025年の3月、1度目の式場に選んだのは、日本庭園と名石が囲む熱海の高級旅館「あたみ石亭」。

温泉旅館を貸し切った宿泊型の結婚式は、由緒正しき和装で

ベイカー恵利沙さん、白無垢に合わせて髪飾りはホワイトのパーツで構築。

白無垢に合わせて髪飾りはホワイトのパーツで構築。

「日本にいる友人たちとできるだけ多く語り合いたい、そしてアメリカからのゲストに歴史ある母国の文化を体験してほしい。そんな気持ちが重なり、一泊二日で行う、旅館貸切の温泉ウェディングというかたちを選びました。挙式と披露宴、二次会から翌日の朝食まで、大好きな人々と一緒に過ごせたことが一生の宝物のような経験になりました」。
白無垢をまとった人前式では、サイドに流した前髪をカールさせ、赤い口紅でレトロなヘアメイクに。髪飾りは知人が手がけるアクセサリーブランド・rippmonster®にオーダーしたのだそう。

賑やかな披露宴は、エレガントな花嫁姿にドレスアップ

ベイカー恵利沙さんは披露宴でドレススタイルに。和の会場に合うサテンのドレスも自身で見つけたこだわりアイテム。

和の会場に合うサテンのドレスも自身で見つけたこだわりアイテム。横顔にきらめくイヤリングは、マドリードを拠点にするハンドメイドのジュエリーブランド・Uchaで購入。

挙式を終え、ウェディングドレスにお色直しをして行った披露パーティ。常日頃からショッピングをするうえで、“環境に配慮されたものづくり”と“デザインの両立”を重視しているというベイカーさんらしく、完全受注生産の英国ブランドOne Addingtonに自身の体に合うサテンの一着をオンラインで注文したのだとか。

「結婚式のためにリサーチして見つけたブランド。無駄のない生産背景をはじめ、白無垢からガラリと印象を変える細身なシルエットの美しさにも惹かれました。クラシカルなアップスタイルに添えたカチューシャは、rippmonster®のもの。和な会場の雰囲気に合わせ、デッドストックのシルクと和紙で仕上げてもらいました」。
手に携えたブーケや会場の装花は、プランナーに紹介されたロスフラワー対策に取り組むフラワーショップ「moani wedding」に依頼。和の空間に寄り添いながらも、渋すぎず華やかに空間を彩るバランスに。細部に至るまでサステイナブルな選択と自身の美学をちりばめた、唯一無二の結婚式を満喫した。

セカンド・ウェディングは思い出が詰まったNY郊外で

ベイカー恵利沙さん、NY郊外のブリュワリーにて二度目の結婚式を

夏のデートやコンサート鑑賞などでよく訪れていたというNY郊外のブリュワリーにて。当日は天候にも恵まれた。

同年の10月には、NYで友人たちの前で誓いをする自然の中での結婚式を開催。旅館での和婚から一変、会場は自宅近辺の通い慣れたブリュワリーを選び、装飾からケータリングまで、ローカルな出自にこだわり準備したそう。
「近隣のヴィンテージショップのオーナーに相談して、90年代を代表するブライダルデザイナー、ヴェラ・ウォンのスリップドレスをセレクトしてもらいました。理想とするイメージ通りのデザインに、気分が高揚したのを覚えています。そしてこの自然あふれる場所に、日本で過ごす家族はもちろん、友人たちも駆けつけてくれたことがいちばんの思い出。結婚式をきっかけに、お互いの友人が仲よくなったり。当日から今まで余韻が続いていて、あらためて式を挙げてよかったと実感しています」。

結婚指輪は二人をよく知るジュエラーが制作

ベイカー恵利沙さんとパートナーのマリッジリングは、アツコジュエリーで

米国・ブリュワリーでの結婚式にて。イエローゴールドの輝きを強調する、控えめなネイルカラーがさらに美しい手元を演出。

マリッジリングは、パートナーが祖父から受け継いだというイエローゴールドの一本が着想源に。「NY北部に移り住んでから、ご近所で親しくなったアツコジュエリーのバウマン・アツコさんに『彼のリングに近しいデザインで』とお願いしました。丸みを帯びたシルエットや厚みも寄せて、日々心地よく身につけられるシンプルさが気に入っています」。

少数精鋭のジュエリーは、思い出を詰め込んで

ベイカー恵利沙さんの普段のジュエリースタイルをキャッチ。色石リングをアクセントに

ヴィンテージを中心に、エシカルなジュエリーブランドもミックス。左手:(人差し指)リング/イタリア旅行中にマーケットで購入 (薬指)マリッジリング/アツコジュエリー 右手:(薬指)リング:アルティーダ ウード ウォッチ/フランス旅行中にマーケットで購入

忘れられない結婚式から約1年。マリッジリングがきらめくベイカー恵利沙さんの手もとをキャッチ。「エフォートレスなデザインの結婚指輪なので、どんなスタイリングにも合わせやすいのがお気に入り」と恵利沙さん。

「最近は鮮やかなカラーや大ぶりなシルエットを取り入れるのが気分で、エメラルドなどの涼しげな色石のリングを組み合わせました。旅先で手に入れたものや理念に共感したブランドなど、どれも思い出深いジュエリーばかりです」。

春色を主役に、肩の力を抜いたジャケットスタイル

ベイカー恵利沙さんの最新のジャケットスタイル。春色を主役に、ジュエリーでエッジを効かせて

ジャケット、デニム/ヴィンテージ トップス/エディット フォー ルル バッグ/レジーナ ピュウ シューズ/トリーバーチ

まだ肌寒さが続いているという3月のNY。コーディネートは「少しずつ春に向けて気持ちをシフトしたい」と、軽やかなテーラードジャケットをセレクト。エッジの効いた小物を加え、大人の遊び心を感じさせる着こなしに。

「ジャケットとデニムの組み合わせが、ずっと変わらず定番で大好きです。ニュアンスカラーのモスグリーンやピンクなど、淡い色合いを基調に、ゼブラ柄のバッグをアクセントとして取り入れました」。

日常のワードローブも一生もののウェディングリングも、自身のポリシーや「好き」を大事にしながらファッションを楽しんでいるベイカー恵利沙さん。これからもNYから届けられる、彼女らしいポジティブな発信をチェックしたい!

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