モードな花嫁のセルフプロデュース挙式に密着! 長谷川左希子さんのハートフルウェディング

大自然に囲まれたハワイ・カウアイ島にて結婚式を挙げたアデライデ、アディッション アデライデ ディレクター、長谷川左希子さん。自身のアイデアによるスタイリッシュな晴れ舞台をレポートする

大自然に囲まれたハワイ・カウアイ島にて結婚式を挙げたアデライデ、アディッション アデライデ ディレクター、長谷川左希子さん。自身のアイデアによるスタイリッシュな晴れ舞台をレポートする

長谷川左希子/ Sakiko Hasegawa さんプロフィール画像
アディッション アデライデ ディレクター長谷川左希子/ Sakiko Hasegawa さん

2018年よりアデライデ、アディッション アデライデのディレクターを務める。ほかにもザ・ウォールのPRやコンサルタントなど、幅広く活動する。

長谷川左希子 挙式 ハワイ

カウアイ島の大自然の中、愛する人たちと解放感を感じて

カウアイ島 長谷川左希子 挙式 ハワイ
降水率が高いカウアイ島だが、当日は二人を祝福するかのような晴天

美しい木々と壮大な海、そしてやわらかな陽射し。カウアイ島は"庭園の島"と言われるほど自然豊かで、秘境とも呼べる土地。式に参加する家族や友人、大切な人たちと一緒にこの景色を共有したいと思ったのが場所選びの決め手です。普段は店舗の魅せ方を工夫し、ディレクションすることが私の仕事ですが、自分が主役のイベントは最初で最後。ならばドレスは信頼するデザイナーにお願いしたい、会場の演出やディナーもこだわりたい、と慌ただしくも楽しく式の準備に向き合いました。これを機に、新たな人生のスタートラインに立てたと満足しています(長谷川さん)。

長谷川左希子 挙式 ハワイ
(左)目の前が海という最高のロケーション (右)BGMはこだわりの生演奏
長谷川左希子 挙式 ハワイ
新郎新婦の脇を固めるのは、互いの友人で構成されたブライズメイドとグルームズマン 

ゲストと一体になって楽しむ絶品オーガニックディナー

長谷川左希子 挙式 ハワイ
(左)挙式を終えたあとは別会場にてディナータイム。少しずつ日が沈んでいくカウアイ島の景色を望みながら、食事のひとときを楽しんだ。新郎新婦の横には、ブライズメイドとグルームズマンが並んで着席する欧米式の席次
(右)夜へと時を刻んでいく中、やわらかな灯がテーブルを温かく演出。アデライデで取り扱う「アーカイブ ザ センス」のボディ型のキャンドルは、参列者のお土産に
長谷川左希子 挙式 ハワイ
(左)フレッシュなイチゴを添えた、クリーミィなフロマージュ
(右)料理はカウアイ島やマウイ島でとれたオーガニックの食材を使用。「目だけではなく、食でも癒やされてほしいと思い、メニュー選びもこだわりました」。ハワイのソウルフード、ポイやトマトロミロミを添えたテンダーロインステーキ

チヨノ・アンで製作した自然と調和するブライズメイドドレス

長谷川左希子 挙式 ハワイ
デザイナーのイェガー千代乃・アンさん(左)が手がけたドレスをまとったブライズメイドたちに囲まれて

ブライズメイドは、デザイナーで友人のイェガー千代乃・アンさんが手がけたオーダーメイドのドレスを着用。「カウアイ島の景色に調和する、やさしい陽だまりのような雰囲気で作ってほしいとオーダー。花言葉で"感謝"や"清らかな心"を表すかすみ草をブーケに選んだので、この花に似合う可憐で洗練されたデザインを望んでいたのですが、まさに理想通りに仕上げてくれました」。長谷川さんのヴェールとヘアピースも千代乃さんが製作している。

幸せな気持ちになれるバターミルクイエローの ブライズメイドドレスは、心地のいいシルク素材で仕立てました。 カラーは美しい島に映えて、左希子のドレスにもマッチするように セレクト。デザインは、スタイリッシュさをキープしつつも、 随所に遊び心も加えたところがポイントです。 たとえば、自然あふれるロケーションで風に吹かれたときのドレスを イメージして、オーガンジーで作った花や蝶々をたくさん あしらいました。そして何より新郎新婦のおちゃめな人柄にも 多くのインスピレーションを得ています。 大切な友人の幸せな瞬間に関われたことをうれしく思います

From Anne Chiyono Jaeger

忘れられない夜を締めくくる、ダンスパーティ

長谷川左希子 挙式 ハワイ
(左)友人でありアーティストのBENIさんは長谷川さんへ歌のプレゼントを。自身の楽曲「永遠」、ビートルズの「Love Me Do」などを披露した
(右)モデルのローラさんや大屋夏南さんも参列

ディナーを満喫したあとは、リズムに合わせて楽しく踊るアフターパーティがスタート。両家の家族、友人、一緒に働く仲間たちがハワイまで駆けつけた。国籍や年齢の異なる人々が、ひとつの輪になって踊るという、忘れられない光景に。「夫とのファーストダンスのあと、サプライズで娘とも一緒に踊りました。欧米式のパーティは新鮮で、参列者の方たちも楽しくリズムに乗ってくれて。その様子を眺めていたら、改めて式を挙げてよかったと感じました」

長谷川左希子 挙式 ハワイ
(左)家族3人でのメモリアルフォト
(右)最初は照れていた家族や友人も最後は大盛り上がり。アットホームな空気でセレモニーは幕を閉じた

憧れのオートクチュールドレスは、信頼するピーター ドゥに依頼

長谷川左希子 挙式 ハワイ
(左)デザイナーによるデザイン画
(右)2024年9月、ファッションウィーク期間中に、パリのショールームでピーターとフィッティングを行なった。「ずっとオンラインでやりとりをしていたので、実物のドレスを見たときは感極まりました。彼の真摯でプロフェッショナルな姿勢に、改めて敬意を抱きましたね」 

式で着用したロングドレスは、長谷川さんが「アデライデ」のバイヤー時代からプライベートでも親交が深い、デザイナーのピーター・ドゥが製作した。「上質なシルクを贅沢に使った、見惚れるような一着。彼が得意とする、背中が大きく開いたデザインがお気に入りです。肌を大胆かつ上品に見せる、計算されたパターンは唯一無二。あまりの美しさに感動しました」

ブランドにとって、ウェディングドレスを作るのは初めてのこと。インスピレーション源は、左希子さん自身のキャラクターでした。彼女の飾らない魅力を引き立てつつ、特別な日により美しく見えるような一着にしたかったんです。製作のプロセスでは、ピーター ドゥの既存のドレスの中から、イメージに近いものをいくつか挙げてもらいました。特に取り入れてほしいとリクエストされたのが、背中のストラップディテール。素肌が見えるデザインだったので、正面はクラシックな作りに。取り外し可能なレースのグローブも、エレガントなタッチを加えています

From Peter Do
長谷川左希子 挙式 ハワイ
「体を美しく見せるディテールが詰まったデザインなので、スタイリッシュでありながら体のコンプレックスをカバーできるんです」 
長谷川左希子 挙式 ハワイ
(左)稀少なレースを使用したヴェールの製作は千代乃さんが担当。目もとに柄がかからないように、位置の調整をミリ単位で行なった
(右)マリッジリングは、シンプルでクラシカルな美しさを放つ「ティファニー」。エンゲージリングはエッジィな「レポシ」を選んだ

ミニドレスはジャックムスを選択

長谷川左希子 挙式 ハワイ
(左)アフターパーティでは、ジャックムスのウェディングコレクション「LE MARIAGE」から、大胆なシースルーのミニドレスを着用
(右)初めてコレクションを目にしたときからずっと気になっていたという一着。シアーなドレスの中には、チヨノ・アンのブライダルインナーを身につけた

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