最近、セレブの間では空前の「braless(ブラレス)」ブーム。今や、米People誌「世界でいちばん美しい女性」2冠の女優ジェニファー・アニストンまでもが、ノーブラ状態で街を闊歩しているのだ。
NYのソーホーにて。ノーブラでショッピングを楽しむジェニファー・アニストン。©amanaimages
最初こそ、露なNipples(乳首)のシルエットに衝撃を受けたものの、リラックスした「braless(ブラレス)」状態に見慣れてくると、パッドとワイヤーでがっちり寄せて上げて固めた盛り盛りのバストがどこか過剰なものにみえてくるから不思議だ。
実際、米下着業界ではワイヤーやパッドを用いない「Bralette(ブラレット)」の人気が高まっており、プッシュアップブラでお馴染みの米大手下着メーカーヴィクトリアズ・シークレットの売り上げが低迷しているという報道も。その背景にはジム帰りのようなファッション「アスレジャー」の流行や、心地よさを重視する若い世代の価値観があるのだという。
Nipples(乳首)が透けたトップスでディナーに出かけたケンダル・ジェンナーは、「Bralette(ブラレット)」人気の火付け役でもある。©amanaimages
そこで断然気になってくるのが、「ブラジャーをしないと、胸は垂れるのではないか?」問題。一般的には、バストを支えるクーパー靭帯はひとたび伸びてしまうと元に戻らないとされ、胸が垂れないようにブラジャーでホールドする必要があるというのが通説だ。
一方、フランスの大学の研究によれば、ノーブラでいた方が細胞の成長が阻害されず胸筋が鍛えられ「年間7mmの下垂防止になる」というデータも。スポーツをするときなどは例外としても、一概に「ノーブラだと垂れる」とは言えないようだ。
モデルのベラ・ハディッドは、「braless(ブラレス)」が定番。自由に放たれたバストは、豊満な中にもどこかこなれた雰囲気が漂う。photo by instagram @areyouami
かつて、女性のウエストが「レディの嗜み」とされたコルセットから解放されたように、バストも窮屈なワイヤーやパッドからフリーになる時代がやってきたのかもしれない。
人気ブロガーのキアラ・フェラーニも「braless(ブラレス)」ファッションを楽しむ一人。photo by instagram @areyouami