メイクもレタッチもなし!名門カレンダー2017年度版の「ヌードよりもさらけ出す」女優たち

イタリアのタイヤメーカー「ピレリ」は、毎年プレミアがつく「世界一美しい」との呼び声も高いカレンダーの2017年版を発表。巨匠ピーター・リンドバーグがハリウッドを代表する女優たちの素顔を捉えた、画像修正なしの写真が話題になった。Photo by instagram @therealpeterlindbergh

かつては、車庫やロッカールームに貼られるような美女のヌード写真が名物だった同社のカレンダーだが、2016年度版からはヌード写真の採用を廃止。今回で3回目の起用となったピーターも「もうビキニやハイヒールをセクシーだとは思わなくなった」と語っている。「行き過ぎたメイクや画像修正による『作られた美』ではなく、自分にとっての『女性の美』の最高峰を表現したかった」という巨匠は、望む通りの作品を撮影すべくピレリ社の幹部に直談判したのだそう。Photo by instagram @pirelli

同カレンダーには、女優のペネロペ・クルス(42)、ニコール・キッドマン(49)を始めとする14人の女優が登場。以前から画像修正を拒否して、年齢なりの美しさを見せる考えを主張しているケイト・ウィンスレット(41)は「彼は女性をあるがままに見ようとしている」と、ピーターの理念に賛同。30歳の時との違いが浮き出た手の甲を、あえて撮ってもらえるようリクエストしたそう。Photo by instagram @therealpeterlindbergh

また、女優のジュリアン・ムーア(56)は、「多くの人は私たちが40代ならば実際よりソフトに、50代ならば若々しくフレッシュに仕立てようとする。けれど、40歳のまま、50歳のまま、60歳のまま、でもいいのでは?」と問いかけた。Photo by instagram @therealpeterlindbergh

ピーター・リンドバーグが「彼女たちの魂までむき出しに撮ったからには、服を着ながらにしてヌードである」と太鼓判を押す、新生ピレリカレンダー。「若さや完璧さへの恐怖に立ち向かい、リアルな女性像を示す」という巨匠の試みは、ありのままの美しさを尊重する時代を切り拓くための、頼もしい一石を投じた。

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