カーダシアン父からケイトリンへ。リップに託す自由への思い

ブルースから、ケイトリンへ。「5歳から心は女性だった」と告白し、65歳(現在は66歳)にして性別適合手術に挑戦したカーダシアン家の父ケイトリン・ジェンナーが、メイクアップブランドM∙A∙Cとコラボしたリップスティックを発表。その色名は、「ファイナリー フリー」(ついに自由)!


Photo by instagram @maccosmetics by M∙A∙C Cosmetics

オリンピックの陸上競技の金メダリストで、米人気リアリティ番組『カーダシアン一家のお騒がせセレブライフ』ではときに暴走する家族の良心として、ファミリーを甲斐甲斐しく支える存在だったブルース・ジェンナー。世界に広く顔を知られ、男として父として60年以上を全うしてきた人物。どんな思いでこれまで の人生を過ごし、還暦をすぎたこのタイミングで大きな決断を下したのだろうか。

1976年のモントリオールオリンピック陸上男子十種競技では、世界新記録で金メダルを獲得。
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リアリティ番組『カーダシアン一家のお騒がせセレブライフ』で、一家の父として一躍有名に。©GettyImages

昨年夏には、『Vanity Fairの表紙で女性としての姿を公開。ケイトリン・ジェンナーとしての第二の人生を歩むことを高らかに宣言し、話題を呼んだ。同誌のインタビューに対して、「この秘密を抱えたまま何もしなかったら、死の床で『人生を完全に棒に振ってしまった。自分自身に向き合うことなく終わってしまった』と後悔しながら横たわっていたでしょう。それだけは嫌だったのです」と胸中を明かした。


Photo by instagram @caitlynjenner by Caitlyn Jenner

「人々の気づきと性同一性障害の人達への理解を促した」貢献を称えられ、ジャーナリストのバーバラ・ウォルターズが選ぶ「2015年の最も魅力的な人物」に選出。アパレルブランドH&Mのスポーツウェアの広告塔に抜擢され、Amazonビデオの人気ドラマ『トランスペアレント』への出演も決定するなど、ますます存在感を増しているケイトリン。そんな彼女がM∙A∙Cとコラボしたリップスティック「ファイナリー フリー」が、5月中旬にここ日本でも限定発売される。


©M∙A∙C Cosmetics

ケイトリンのエレガントな魅力を象徴するようなロージーヌードカラーは、すべての年齢、すべての人種、すべての性別をサポートする志のもとに生まれた特別な一色。売り上げのすべてはM∙A∙Cエイズ基金に寄付されるそう。


リップスティック ファイナリー フリー ¥2900/M∙A∙C (5月中旬公式オンラインショップにて限定発売)©M∙A∙C Cosmetics

社会的な役割、性別、年齢、周囲の目、過去の自分……。さまざまな枷や制限を乗り越え、新しい輝きを手に入れたケイトリンのリップ「ファイナリー フリー」。この特別なカラーの力を借りれば、何ものにもとらわれずのびのびと「これが本当の自分」と思える姿を表現する勇気がもらえるはず。

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