店頭でお洒落にディスプレイされた、ブラウニーの写真。実は、このグルテンフリーのブラウニーミックスには、食糧危機を救うスーパーフードとして脚光を浴びている意外なものが配合されている。牛肉の約2倍の高タンパクで、低脂肪。しかも鉄分、ビタミンB、カルシウムが豊富な注目食材は、その名も「クリケット(Cricket)」。注目食材「クリケット」のパウダーを配合した、グルテンフリーのブラウニーミックス。Photo by instagram @cricketflour
秋の夜に美しい歌声を聴かせてくれる日本人にとってもおなじみの虫、コオロギ。実は、このコオロギこそが、ホットなスーパーフード「クリケット」の正体なのだ。このコオロギをパウダーにして混ぜ込んだ小麦粉やパスタ、プロテインバー、塩が続々とデビュー。あげくの果てには、米オレゴン州産のコオロギを丸ごと香ばしくローストし、BBQ味やチェダーチーズ味などのフレーバーをつけたスナックまで登場! 気になるお味の方は「ナッツのような香ばしさ」「エビみたい」と評判だ。ショッキングな見た目のコオロギスナック。Photo by instagram @cricketflour
この注目食材「クリケット」ことコオロギに、いち早くトライしたセレブとして有名なのが、女優のアンジェリーナ・ジョリー(42)とその子どもたち。既に2011年に、「マドックス(長男)とパックス(次男)がコオロギをドリトス感覚で食べていて、周囲に“病気になるのでは?”と心配された」とコメントしているアンジー。最近では、彼女の監督最新作で、カンボジアで実際に起きた大量虐殺を子ども兵士の目線で描いたNetflixオリジナル映画『最初に父が殺された』(2017)のプロモーションで、カンボジアの珍味に挑戦! 子どもたちと一緒にコオロギのほか、サソリやタランチュラの素揚げを食べる様子が英BBCの番組で放送された。現在Netflixで配信中の監督作『最初に父が殺された』のプレミアで、家族や子役に囲まれるアンジー。©GettyImages
カンボジアでは戦時中の厳しい飢えをしのぐために、昆虫食が広まったという経緯があるそう。一見グロテスクなコオロギを「とっても美味しい。いい味」と嬉々として口にし、「まずはクリケット、ビールとクリケットから入門よ。そうすれば、タランチュラもいけるわ」と太鼓判を押したアンジー。彼女の振る舞いには、養子であるマドックス君の生まれ故郷でもあるカンボジアへの愛と、食文化への敬意が込められているのかもしれない。環境にやさしいサステナブルなスーパーフードとして注目を浴びる「クリケット」。アンジーのように素揚げをビールのおつまみにするのはハードルが高いかもしれないが、コオロギの原型を留めないパウダータイプなら挑戦しやすいかも?番組ではコオロギばかりか、タランチュラにも舌鼓を打ったアンジェリーナ・ジョリー。©GettyImages
アンジェリーナ・ジョリー御用達のドクターが提言!