美容系ユーチューバーが実験「iPhone Xの顔認証機能をメイクで騙せるか?」

11月3日に発売されたiPhone X。さまざまな新機能のなかでも注目を集めているのが、超ハイテク顔認識機能「Face ID」だ。「Face ID」は、特殊なカメラで顔を記憶させることで、自分の顔をロック解除や支払いのパスワード代わりに使えるという画期的な技術。この「Face ID」に戦いを挑んだのが、米NYのメイクアップアーティストでInstagramやYouTubeでも人気のジェームス・チャールズだ。

スッピンの状態でFace IDに登録。Photo by twitter @jamescharles

別人級のメイクで顔を偽装して「Face ID」に挑む動画を投稿し、大反響を呼んだジェームス。ベースメイクで肌色を変え、ハイライトやシェーディングを駆使して陰影を強調し、眉を描き……。どこか一カ所メイクするたびに「Face ID」に挑戦するも、瞬時に本人と認識されてしまう。それどころか、ドラァグクイーン仕様のバサバサつけまつ毛をつけ、メタリックブルーのリップを塗り、プラチナブロンドのウィッグをかぶっても、「Face ID」はきっちりとジェームスの顔を認証!濃厚なドラァグクイーンメイクで挑むも、iPhone Xに見破られてしまうジェームス。Photo by twitter @jamescharles

さらに2種類のウィッグを付け替えてトライしてみるものの、結果は即クリアー。これには、ジェームスも「Oh! 冗談でしょ?」と驚いたリアクション。人間の目にはまるで別人に見える変装メイクをもってしても、iPhone Xの目を誤魔化すことはできないようだ。最後に、自撮り画像を表示したもう一台の携帯を向かい合わせに近づけてチャレンジすると、初めてログインエラーに。メイクで顔を変えてもきちんと顔を認識する一方で、液晶に映った本人画像ははねつける高性能ぶりが確認できた。

ウィッグを付け替えても、きちんとジェームスを認識したiPhone X。Photo by twitter @jamescharles

テクノロジーの進化や便利さに感心する一方で、「安全やプライバシーは本当に大丈夫?」という不安の声も聞こえる「Face ID」。少なくともジェームスの実験を見る限りでは、ちょっとやそっとで欺くことはできないほど優秀だということがわかった。『007』や『ミッション:インポッシブル』などの人気スパイ映画で、ダニエル・クレイグやトム・クルーズが「Face ID」に挑む日も近いかも?


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