バックステージで、ジャブジャブと大胆に水をかけられるモデル達。これはショー終了後の打ち上げの光景ではなく、れっきとしたヘアメイクの総仕上げシーン！ 9月16日（現地時間）ロンドン ファッションウィークで開催された「ASHISH」（アシシュ）のショーでは、モデルがウェットヘアのさらに上をいくびしょ濡れヘアで登場し、ファション関係者の度肝を抜いた。
大胆かつアナログな手法でスタイリング（？）された、びしょ濡れヘア。Photo：Instagram @hairbysammcknight
ゲリラ豪雨に見舞われたようなモデル達。もちろん、服もびしょびしょ。Photo：Instagram @hairbysammcknight
このびしょ濡れヘアの仕掛け人は、ロンドンを拠点とするモードヘア界の巨匠サム・マックナイト（63)。既成概念にとらわれない独創的なスタイリングで、40年以上トップヘアスタイリストとして君臨している鬼才だ。ランウェイやモード誌のカバーで前衛的なヘアを手がける一方で、立派なイングリッシュガーデンを丹精する大の園芸好きとしても知られている。
奇想天外なヘアでモード界をリードする、鬼才、サム・マックナイト。Photo：Shutterstock/Aflo
巨匠のクリエイティビティはとどまることを知らず、同日に開催されたシューズブランド「ニコラス・カークウッド」（Nicolas Kirkwood）のショーでは、モデルの頭にシルバーラメぎっしりのまばゆいジェルをペタペタと塗布。ネオンワイヤーを髪に編み込んで、フューチャリスティックな世界観を表現した。
暗闇で光るネオンワイヤーで、フューチャリスティックなイメージに。Photo：Instagram @hairbysammcknight
舞台をミラノ ファッションウィークに移し、9月19日（現地時間）の「Byblos」（ビブロス）のショーでは、スポーティーなポニーテールにホログラフィックカラーのレザーの前髪をあしらったヘアを披露。綿密なスタイリングの様子を、動画で公開した。常に挑戦を忘れず、前衛的なヘアで期待に応えるサム・マックナイト。巨匠のセンスを学ぶべく、髪を濡らすところから始めてみては？
カットやカラーバランスが綿密に計算された、ホログラフィックレザーの前髪。Photo：Instagram @hairbysammcknight
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