女優やモデル、ロイヤルファミリーのメンバーの愛用リップが売り切れるというのはよくある話。しかし、いまアメリカでは、ある政治家が塗ったリップを真似したいという女性が続出！ 一時は売り切れ騒動まで起きる事態となった。その政治家とは、昨年ベテラン候補を大差で打ち負かし、「史上最年少」で連邦下院議員となったアレクサンドリア・オカシオ=コルテス(29）議員だ。
史上最年少の連邦下院議員となった、アレクサンドリア・オカシオ＝コルテス議員(29）。Photo:GettyImages
ブロンクス出身の中南米系アメリカ人で、元ウェイター。当選したときに、まだ奨学金を返済中だと語っていた、オカシオ=コルテス議員。最近も、1月19日に行われたウィメンズマーチでスピーチを披露。「公正とは私たちが本で読むような概念ではありません。公正とは私たちが飲む水、吸う空気のこと。公正さとはどれだけ容易に投票できるかということ。女性の給料がいくらなのかということ」、「闘いとは、誰も置いてけぼりにならないことだと心しましょう。だから、人々が黒人女性の直面している問題について話をやめようとするとき、トランス女性や移民女性についての話をやめようとするとき、我々は彼らを問いただすべきです。なぜ、その話が不快なのか？と」という名演説で、多くの人々の共感を得たばかり。
人々を勇気づけるスピーチで、「キング牧師のよう」「ポストオバマ」など賞賛されるオカシオ=コルテス氏。Photo:GettyImages
そんな彼女がSNSを通して、彼女のトレードマークとも言える赤リップ「 StilaのStay All Day Liquid Beso」 を紹介するや否や、巷では在庫がなくなる騒ぎに。なぜ「議員らしい」とはいえない、赤リップを塗りフープピアスをつけるのかについて、「リップ+フープピアスは、ソニア・ソトマイヤー（中南米系議員として初の最高裁判事を務めた女性）に影響を受けたもの。彼女は、人事聴聞会でニュートラルカラーのネイルを塗れとアドバイスされたけれど、検討を拒否して赤いネイルを塗り続けたんです」とコメント。同郷ブロンクスの女の子達が、誰かに（慣れ親しんだファッションである）フープピアスを取るように忠告されたとき「女性議員のファッションを真似ているだけ」と言い返せるように、との思いも語っている。
オカシオ＝コルテス議員のトレードマークとも言える、「 StilaのStay All Day Liquid Beso」 。Photo:Instagram＠stilacosmetics
さらに、最近では「スキンケアルーティンを教えて」というリクエストも殺到。有権者の声に応えるべく、Instagramのストーリーにテキスト形式でスキンケア習慣(そして、ときにはすべてをサボる日があること）について投稿した。リップの品切れ騒動を受けてか、今回は特定のメーカーや商品名の名前は出さずに終わった。オカシオ=コルテス議員愛用のリップは残念ながら日本未発売だが、オンラインでは購入可能。熱弁をふるっても落ちにくいパワーレッドのリップを塗れば、日本の未来を背負って立てるほどの勇気と情熱が湧いてくるかも。
ファッションでも注目を集めるオカシオ＝コルテス議員。この日はメガネスタイルで知的に。Photo:GettyImages
NY知事選に出馬した、人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役で知られる女優のシンシア・ニクソン（52・左)とオカシオ＝コルテス議員（右）。Photo:GettyImages
名スピーチで知られるオバマ元大統領を支えた、ヘルシーな生活
才色兼備な元ファーストレディの軌跡を振り返る
