趣味のレベルアップ、ダイエット、体質改善。それぞれ筋トレを始めて自身の生活がガラッと変わったという３人にインタビュー。
みな口をそろえて「ポジティブになった！」と熱く語ってくれたことからも、その効果は折り紙つき！
SPUR2016年６月号掲載
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朝倉洋美さん（グラフィックデザイナー）
帝王切開翌日にスタスタ歩いて驚かれました
「筋トレを本格的に始めたのは『これ以上太ったらマジでヤバい』と思ったから。それまでもダイエット目的でジムに行ったことはあったんですが、マシンの使い方もよくわからないし結果も出ないしで、半年で退会というのを２回やってしまっていたんです。そこで、厳しく指導してくれるところへ、と思って行ったのが、パーソナルトレーナーがいるジム。そこでは最初の３週間で食事制限と筋力アップのトレーニングを徹底的に行うのですが、もともとがハマりやすい性格なのと、ウェイトトレーニングの重さが上がるのが楽しくなってきたことも手伝って、体重自体はそんなに減らなくとも、周りが驚くほど身体が引き締まりました。さらに、職業病の肩こりや首の痛みが改善したし、帝王切開だった出産後も、おなかを切った翌日からスタスタとトイレまで歩くことができて、看護師さんに『手を借りずに行けた人、初めてみました！』と驚かれたほど。現在は、育児もあるので週２回ほどジムに行ければいいほうですが、スピードトレーニングなどの新しい種目にもチャレンジしています。痩せて健康になるのはもちろん、いい気分転換にもなっています」
中学・高校とテニス部に所属していた朝倉さんは、当時の部活トレのつらかった記憶が「筋トレを遠ざけていたのかも」と語る。筋トレにハマってからは、自身のイラストでジムグッズも制作。プロテインのイラストや、気合の入るフレーズがポップに躍る！
REIさん（モデル）
インナーマッスルを鍛えて、腰痛改善！
「もともと水泳やバスケットなどのスポーツはしていたんです。でも、東京でモデルの仕事をするようになってから定期的に運動をしなくなり、仕事柄ハイヒールで歩いたり重いポートフォリオを持って移動したりするうちに、ギックリ腰になっちゃったんです。整体に行ってみたりもしたんですけれど、一時的にはよくなっても、その後何度も再発。そこでいろいろと調べたら、インナーマッスルを鍛えると腰痛に効果があるということがわかり、女性のパーソナルトレーナーのいるジムに入会し、トレーニングをスタートしました。そうしたら１週間で腰痛が消えて、２カ月後には体重は変わらないのに身体も引き締まり、リンパの流れもよくなって肌質まで劇的に改善したんです。ただ、楽しくなってやりすぎたためか腹筋が割れてしまい、下着の撮影で『そのおなかの線、なに？』とカメラマンに嫌な顔をされたことは想定外でしたけど（笑）。ということで今は、トレーナーに教えてもらったことを自宅で実践し、インナーマッスルメインで鍛えています。身体が整うことで気持ちも前向きに、ハッピーになれる筋トレ。これからも続けます」
今は、半分にカットしたストレッチポールにのって体幹の筋肉を鍛えたり、呼吸法も交えて自宅でトレーニングしているというREIさん。同時に、マッサージなどのボディケアをしたり、アロマを炷(た)いてリラックスするなど、自身の身体に向き合う大切な時間にもなっている
中村真記子さん（アルーナPR）
筋トレで趣味のスポーツがより楽しく！
「トレイルランニングが趣味で、時間を見つけてはレースにも出ています。夫が香港に転勤になった４年前に現地で始めたのがきっかけ。山好きが高じて最近、丹沢近辺に引っ越したほど。筋トレはケガ防止のために始めて、香港在住時に、元ホッケー選手のトレーナーに教わりました。主に鍛えているのは、トレランに必要な太ももの筋肉とコアマッスル。コア（体幹）の強化は山の登り下りに必須で、これがないと走りに耐えられないんです。欲しいのは、大きい筋肉じゃなく『細くて壊れない筋肉』です。週末は山を走っていますが、筋トレの頻度としては、週３〜４回ぐらい、近所の公園などで一人で行なっています。日常的にトレーニングに励むことで『準備をしている』という自信も生まれるので、レースにも強い気持ちで挑むことができるんです。それに、食べるものにも自然と気を配るようになったし、代謝も上がって太らなくなりました。目標は、プロトレイルランナーでチャンピオンのローリー・ボジオ選手。彼女の細いけれど美しくてしなやかな筋肉は本当にきれいなんです。いつか自分もああいう身体になりたいなと思います」
（上）筋トレ時にはいつも着用するというレースの記念シャツ
（下）鏑木毅さんの『アルプスを越えろ！ 激走100マイル』とレース仲間から贈られたアルバムは、中村さんの大事なモチベーションアイテム
